中国・日本 わたしの国
2013年 / 日本 / 108分 / HD撮影 / DCP 配給:パル企画
2014年6月21日、東京・ユーロスペースほか全国順次ロードショー
(C)2013 パル企画
公開初日 2014/06/21
配給会社名 0072
解説
残留邦人二世の女性タクシードライバーの力強い半生をふりかえるドキュメンタリー映画『中国・日本 わたしの国』の劇場公開が決定しました。監督は自主制作で第一回水戸短編映像祭グランプリを獲得し、本作品が監督デビュー作となる、ちと瀬千比呂。
2009年12月のある夜、一人の女性タクシードライバーと出会った。生い立ちを尋ねると、まさに日中戦争に翻弄された人生であった。終戦後、日本人の母は残留し中国人と結婚。彼女を生む。日中の血を受け中国で育った彼女は「文化大革命」など、歴史の荒波を生き抜く。20年前にようやく帰国し日本国籍を得るのだが、その生活は家庭の崩壊など、決して平穏なものではなかった。彼女の目を通し、日中の歴史と未来のあり様を探ると共に、8割の日本人が「中国に親しみ感じない」という現況の改善の助けになればと願うのである。
ストーリー
山田静 59 歳。お金がなくても、家族・子供がいっしょにいれば幸せ。
来日して 20 年以上になる、残留邦人二世の彼女の幸せのかたち。
亀有駅のタクシー乗り場。男性ばかりの同僚に混じり、決して流暢と言えない日本語で不景気を嘆く一人の女性ドライバーがいる。山田静さん 59 歳。彼女は、母の祖国・日本へ来て 22 年目を迎えた中国残留邦人の二世だ。中国で二度、日本で一度の離婚を経て、異父兄妹 4 人の子を女手一つで育て上げた。誰に対しても物怖じせず、自身の主張は通す。弱音は吐かず、誰の手助けも借りたくない。そんな彼女の肝っ玉ぶりも、決して生まれながらに具わっていたわけではない。では、何が彼女をそうさせたのか? 日本に来てからは忙しく、病気をする暇もなかったという彼女が腎臓を患い手術をした。その際「長く大連の、母の墓を訪ねていないため、母が怒ったのでは」と思うのだった。彼女は二人の子を連れ中国に里帰りする。
カメラもその里帰りに同行し、彼女の肝っ玉おっ母たるルーツを、彼女の半生を追い求める旅に出た。
スタッフ
監督:ちと瀬千比呂
製作:鈴木ワタル
プロデューサー:沢田慶
撮影:塩生哲也
応援:ヤマモトケンジ
協力:フォーカスピクチャーズ
タイトル:上河内美和
助成:文化芸術振興費補助金
製作・配給:パル企画
キャスト
山田 静
黄 家騄
于 秀彦
山田 毅
山田 誠
山田 翠
山田 洸
林 敏雄
林 満子
山口桜子
山田博志
刘 玉华
黎 正勤
陳 智勇
陳 智琴
陳 智坛
陳 智芬
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