原題:Gloria

ありのままに、生きればいい。 今を生きる全ての女性に捧げる、とびきりの物語(エール)!

第10回ラテンビート映画祭2013

2013 年/スペイン・チリ合作/スペイン語・英語/109 分/シネスコ/カラー/DCP/5.1ch/字幕:ブレインウッズ 後援:チリ大使館/セルバンテス文化センター東京 提供:RESPECT 配給:トランスフォーマー 宣伝協力:ブラウニー

2014年3月1日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷、ヒューマントラストシネマ有楽町にて全国順次公開!

(C)2013 Fabula-Muchas Gracias

公開初日 2014/03/01

配給会社名 0248

解説


グロリア、58 歳。チリからやってきた、まったく新しいヒロイン。孤独も更年期の不安も乗り越え、男に頼ることなく前向きに力強く生きる彼女の生き方に、いま世界中の女性が喝采を送り、たくさんの元気をもらっています。
衝撃的なヌードやベッドシーンも辞さず、魅力的な主人公をパワフルかつ繊細に演じるチリのベテラン女優パウリーナ・ガルシアの渾身の演技が、世界各国の映画祭で話題を独占。第 63 回(2013 年)ベルリン国際映画祭の公式上映では 10 分間におよぶスタンディングオベーションが起き、見事、銀熊賞・主演女優賞、エキュメニカル審査員賞、ドイツ・アートハウス・シネマ組合賞に輝き、スペインの第 61 回(2013 年)サン・セバスティアン国際映画祭ではフィルム・イン・プログレス賞を受賞しました。

チリの首都サンティアゴ。キャリアウーマンとして忙しく働く 58 歳のグロリアは、息子も娘も独立し、夫との離婚後一人暮らし。中年の独身者たちが集まるダンスホールの常連となっていた彼女は、そこで年上の元海軍将校で実業家のロドルフォと出会い、一夜を共にする。グロリアにとってロドルフォは理想的なパートナーだったが、彼女には気になることがあった。1 年前に離婚したばかりの彼は、今も元妻や娘たちの世話を全面的に見ており、グロリアと 2 人だけの時でも電話で呼び出されることが多かった。やがて、グロリアの苛立ちは頂点に達し、彼女はある行動に出る…。
監督は 06 年のラテンビート映画祭で上映された『聖家族』(05)がトゥールーズ・ラテン・アメリカ映画祭グランプリなど世界各国で数多くの賞に輝き、一躍チリ映画界新世代のエースとして注目された鬼才セバスティアン・レリオ。撮影は『ナンネル・モーツアルト 哀しみの旅路』(10)のベンハミン・エチャサレータ。
グロリアを演じるパウリーナ・ガルシアは、80 年代中盤からチリのテレビや映画、舞台と幅広く活躍している人気女優。
07 年にスタートしたTVシリーズ 「Cárcel de mujeres」は特に好評で、チリのアカデミー賞やエミー賞といえるアルタザール賞最優秀女優賞(テレビ部門)を受賞している。グロリアを愛するロドルフォを演じるのは、レリオ監督の『聖家族』の他、『独りぼっちのジョニー』(93)、『NO』(12)など数多くの作品でバラエティ豊かな役柄を演じている名優セルヒオ・エルナンデス。劇中、82 年にローラ・ブラニガンがカバーして大ヒットしたウンベルト・トッツィの「グロリア」(79)が、主題歌として効果的に使用されているのをはじめ、70-80 年代のチリでのヒット曲が多数使用されています。
自立したシニア女性の生き生きとした姿が爽やかな感動を呼ぶ、『グロリアの青春』。本作は世界各国の数多くの映画祭に招待され、欧米各国で劇場公開され喝采を浴び、2014 年の米国アカデミー賞外国語映画賞へのチリの代表作品にも選ばれています。

ストーリー













チリの首都、サンティアゴ。58歳になるグロリアは、独身生活を謳歌していた。若い女に走った夫とは10年以上前に離婚、息子も娘も立派に成長し、それぞれ独立した生活を持っていたし、自分自身も職を持ち、会社で責任ある仕事を任せられて充実していた。時間があればヨガ教室や様々なサークルに参加、夜には中年の独身者たちが集まるダンスホールに通い、孤独を紛らしていた。
グロリアはある晩、ダンスホールで年配のロドルフォに誘われ、意気投合して一夜を共にする。グロリアはその関係をいつもの“遊び”と割り切っていたが、数日後、電話をかけてきたロドルフォはグロリアを昼間のデートに誘い、正式に交際を申し込むのだった。

元海軍将校のロドルフォは、バンジージャンプやペイント弾を使ったサバイバル・ゲームのフィールドを有する大人向けの遊園地を経営していた。紳士的で、ビジネスマンとしても成功を収め、彼女の前で詩を読むなど知的センスも持ち合わせ、グロリアにとって理想的なパートナーだった。

しかし、彼女にはひとつ気にかかることがあった。彼は1年前に妻と離婚し、2人の娘も成人していたが、今も元妻や娘たちに仕送りをしており、何かトラブルがあれば面倒を見てあげていたのだった。2人の仲を元妻や娘に知らせず、2人だけでいるときにも、常に娘たちの電話に振り回され、応対しているロドルフォの姿は、グロリアを苛つかせた。

グロリアは、元夫ガブリエルの夫婦やスウェーデンへの移住が近い娘・アナも集まる息子・ペドロの誕生パーティにロドルフォを連れて行く。最初は和気あいあいとしていたパーティだったが、気分が悪くなった自分を放ったままにしてグロリアが家族たちと昔話に花を咲かせ、楽しげにしているのを見たロドルフォは、黙ってその場を立ち去ってしまう。

ロドルフォはグロリアに謝罪し、復縁を迫る。悩んだ末に彼女は彼を受け入れ、2 人で休暇を過ごすべく郊外のリゾート・ホテルに向かうが、そこにもロドルフォの娘から元妻が事故に遭ったという電話がかかってくる。娘の電話を無視し、ロドルフォはグロリアとの時間を優先した。二人は完全に復縁したかに見えた。しかし、やはりロドルフォはどうしても元妻や娘を完全に放っておくことはできなかった。グロリアは彼の優柔不断な態度が許せず、ある行動に出る…。

スタッフ

監督:セバスティアン・レリオ
製作:フアン・デ・ディオス・ラライン、パブロ・ラライン、セバスティアン・レリオ、ゴンサロ・マサ
脚本:セバスティアン・レリオ、ゴンサロ・マサ
撮影:ベンハミン・エチャサレータ
プロダクション・デザイナー:マルセラ・ウリビ
プロダクション・ディレクター:エドゥアルド・カストロ
ライン・プロデューサー:アレハンドロ・カスティージョ
スクリプト・コンサルタント:ペドロ・ペイラノ
衣装:ロレート・ヴスコヴィッチ
編集:ソレダ・サルファテ、セバスティアン・レリオ
製作総指揮:フアン・イグナシオ・コレア、マリアンヌ・アルタール、ロシオ・ハドゥエ、アンドレア・カラスコ・ストゥーヴェン

キャスト

パウリーナ・ガルシア
セルヒオ・エルナンデス
マルシアル・タグレ
ディエゴ・フォンテシージャ

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