2013年/日本/カラー/??分/ 配給:シネアスト

2013年11月1日〜7日までラピュタ阿佐ヶ谷・ちいさな学校劇場にてレイトショー(毎回20時から22時まで)

公開初日 2013/11/01

配給会社名 1394

解説


フランスのノーベル文学賞作家、アンドレジッドの不朽の名作『田園交響楽』。この美しくも悲しい愛の物語は、今も尚、世界中で読みつがれています。

盲目のまだ幼い少女に許されぬ恋心を抱いてしまう中年男の切ない想い。
16歳の時にこの小説を読んだ監督の葉山陽一郎は、いつかこの原作を映画化したいとずっと夢見てきました。
それから20年の時を経て、その想いは、映画『瞳をとじて』となって実現しました。       
湘南で生まれ育った葉山監督は、物語の舞台を故郷である古都鎌倉に設定、地元出身ならではのロケーションでこの物語を紡いで見せます。

そして、キャストには葉山監督がぜひにと望んだ俳優たちが結集しました。主演の神野役には、才気溢れるベテラン、萩原流行が卓越した圧倒的な演技を披露し、美少女百合絵役には、期待の新進女優、福地亜紗美が繊細で、はかない存在感を放っています。

また、神野の息子で百合絵に恋する大学生の孝之に、歌手、前川清の長男、前川紘毅が出演しています。
『君はまだ、無名だった。』『湘南ものがたり』など、湘南を舞台にした作品を世に送り出してきた葉山陽一郎監督の代表作とも言える新しい湘南映画がここに誕生しました。

ストーリー









日本の古都、鎌倉。学校からドロップアウトした子供たちに儒教の教えをモットーに更生活動を行なっている神野智明は、親に虐待を受けていた盲目の少女、百合絵を預かることにする。

百合絵は、それまで学校に行かせてもらえず、犬小屋で犬と一緒に育てられ、世の中のことを何も知らない。
そんな彼女に神野は、粘り強く教育を施し、百合絵は次第に人間性を取り戻すと共に、純粋無垢で知性的な美しい女性へと成長していく。

そのうち神野は、百合絵を生徒としてでなく、一人の女性として愛するようになっていった。
妻の晶子は、神野の気持ちに疑念を抱き始め、さらに長男、孝之も美しい百合絵に心を奪われる。だが百合絵は神野を愛しているという。そんな中、百合絵が手術によって眼が見えるようになることが判明、神野は私塾の生徒たちのために貯めた金を晶子に内緒で手術費用にあててしまう。そして百合絵の開眼手術は行なわれ、無事、成功した。

ところが目が見えるようになった百合絵は、思い描いていた愛する人の顔が、神野ではなく、息子の孝之だったことに驚き、激しく戸惑う。神野の愛を拒絶し、ついには孝之と結ばれる百合絵。孝之に嫉妬し、憎む神野は、カッとなったあまり、孝之を自らの手で殺めてしまう。
それを目撃し、晶子になじられた百合絵は全ては自分のせいだと思い、家を飛び出す。
後を追い、漆黒の夜の鎌倉を走る神野。神野の、そして百合絵の運命はあまりに悲劇的な終焉を遂げることになるのだった…。

スタッフ

企画・製作:合同会社リーズフィールド
プロデューサー:小林直之、菅乃廣 
ラインプロデューサー:小山直樹
脚本:葉山陽一郎、禅正聡        
撮影・編集:横山拓矢
照明:守利賢一
録音:河合承平 
衣装:佐藤真澄(株式会社ケイプランニング)
スタイリスト:菅原香穂梨
メイク:石野一美
美術:品田裕介
助監督:高橋大武
制作:かねださとき、宮内隆臣
配給:シネアスト
監督:葉山陽一郎

キャスト

萩原流行
福地亜紗美
前川紘毅
岩井七世
武藤令子
瀬田直
岡村洋一
堀田理紗
信江勇
山口智恵
平田仁恵
名倉右喬
品田裕介
小山直樹
宮内隆臣
愛沢舞美
村田美輪子
高橋美津子
松本結愛
五十嵐レン

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