原題:QUESTIONE DI CUORE

特集上映 イタリア映画祭2010 2009年ヴァレンシア地中海映画祭主演男優賞・脚本賞

2009年/イタリア/カラー/104分/ 配給:パンドラ

2013年6月29日(土)より、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開 2010年4月28日〜5月4日開催の<イタリア映画祭2010>にて本邦初上映。

公開初日 2013/06/29

配給会社名 0063

解説


『かぼちゃ大王』『明日、陽はふたたび』などが劇場公開されたアルキブージ監督の新作。脚本家として功を成したが、一匹狼でおしゃべりなアルベルト。自動車修理工場を経営し、堅実で家庭を大事にするアンジェロ。人生が交わることが無さそうな二人は、共に心臓発作を起こし、たまたま同じ集中治療室に運び込まれる。意外にも意気投合した二人は、退院してからも友達として付き合うようになる。主演のアントニオ・アルバネーゼ(『ローマでアモーレ』)とキム・ロッシ・スチュアート(『家の鍵』)のスターによる掛け合いが楽しくもあり、心にしみるドラマ。

ストーリー


 アルベルトは売れっ子脚本家。ある晩、心臓に違和感を覚え手術を受ける。救命救急治療室に移されると、重い心臓発作を起こしたアンジェロが運び込まれてきた。アルベルトはクレイジーでやかましいお喋りだが、人間関係をうまく作れず、一匹狼だ。彼はじっと黙っていられず、アンジェロの症状にお構いなくベチャックチャと話しかける。アンジェロは、貧しい環境から努力して成功した自動車修理工場の若き経営者で、二人の子どもと三人目を妊娠中の妻ロッサーナがいて、病室には母親も見舞いに訪れて楽しそうだ。アルベルトの相手をするうちに、アンジェロはペースに巻き込まれていく。
 何から何まで対称的なふたりだったが、退院後に再会して、お互いが必要だと実感する。自分を理解してくれる世界で唯一の人物だと、思うようになっていたのだ。アルベルトは脚本が書けなくなり、貯蓄もないため、途端にお金に困る。才能ひとつの世界は厳しい。その上、恋人のカルラにも去られてしまう。一人ぼっちになったアルベルトは、ローマ近郊にあるアンジェロの修理工場で暮らすようになる。そこには反抗期の二人の子どもたちもいて、毎日が賑やかに過ぎていく。アルベルトは気持ちが思いもかけず、解放されていくのを感じていた。
  アンジェロは自分の心臓が決して良くはならないだろう、と感じていたが、ロッサーナやアルベルトにさえ言わないでいた。そして、全てをアルベルトに託そうと思うようになっていった・・・。

スタッフ

監督:フランチェスカ・アルキブージ
脚本:ウンベルト・コンタレッロ、フランチェスカ・アルキブージ
撮影:ファビオ・ザマリオン
音楽:バティスタ・レーナ

キャスト

アントニオ・アルバネーゼ
キム・ロッシ・スチュアート
ミカエラ・ラマツォッティ
フランチェスカ・イナウディ

LINK

□公式サイト
□IMDb
□この作品のインタビューを見る
□この作品に関する情報をもっと探す
http://www.asahi.com/italia/2010/
ご覧になるには Media Player が必要となります