Miss ZOMBIE(ミス・ゾンビ)
エトランジュ映画祭/釜山国際映画祭 正式招待作品
2013年/日本/スコープ/5.1chデジタルサラウンド/約85分 製作:アミューズソフトエンタテインメント/ダブ 配給:ライブ・ビューイング・ジャパン 宣伝:ビーズインターナショナル
2013年9/14(土)より、ヒューマントラストシネマ渋谷他、全国ロードショー
©2013 Miss ZOMBIE Film Committee all rights reserved.
公開初日 2013/09/14
配給会社名 1379
解説
SABU×ZOMBIE×女優
世界をあっと言わせた『弾丸ランナー』から17年、ベルリン映画祭で激賞された『幸福の鐘』から10年ぶりにSABU監督が放つ、待望の完全オリジナル・ストーリー映画!!
1996年のデビュー『弾丸ランナー』から、世界的な評価を集めるSABU監督。『ポストマン・ブルース』(97)、『MONDAY』(99)、『DRIVE』(01)・・・と、クールで独創的&疾走感溢れる作品を発表し続け、『うさぎドロップ』(11)の大ヒットも記憶に新しい、日本映画界屈指のカリスマ監督だ。そのSABU監督が、2002年のベルリン映画祭で激賞された『幸福の鐘』から約10年ぶりに、全世界待望の【原案・脚本・監督】による完全オリジナル・ストーリーの新作を完成させた。
SABU×ZOMBIE
今作でSABU監督が取り組んだモチーフは・・・なんとZOMBIE(ゾンビ)。
海外TVドラマ「ウォーキング・デッド」、ブラッド・ピット主演の超大作映画『ワールド・ウォーZ』(8月公開予定)や『ウォーム・ボディーズ』(9月公開予定)、TVアニメ「これはゾンビですか?」、コミック「アイ・アム・ア・ヒーロー」「さんかれあ」etc・・・現在、あらゆる場所・ジャンルで巻き起こっている新たな“ゾンビ・ブーム”。旧来の“「襲うゾンビ」と「逃げ惑う人間」のサバイバル・ホラー”だけでなく、“「限りなく人間」でありながら「(死によって)人間とは異質なものとなった存在」をめぐり巻き起こる様々なドラマ”にフォーカスしたこのムーブメントの中、今回SABU監督が作り上げたのは、主人公=“ZOMBIE“のエモーショナルなドラマ。監督の代名詞である、独創的でスタイリッシュな映像美、スピード感溢れる語り口はそのままに、限りなく人間のようなZOMBIEと、ZOMBIEのようになってしまった人間の、愛にまつわる、誰も見た事のないようなストーリーを生み出した。
SABU×女優
本作のもうひとつ特筆すべき点、それは・・・これまで男性俳優を撮り続けてきたSABU監督が、初めて女優を主役に迎えたこと。堤真一から寺島進、V6、松田龍平、松山ケンイチ・・・様々な俳優の魅力をスクリーンに引き出してきた監督が、ZOMBIEを、しかも女優で撮る・・・そんなエポックメイキングな作品の主役に抜擢されたのは、TVやグラビアに幅広く活躍する小松彩夏。待望の映画初主演を果たすとともに、限りなく人間のようなZOMBIE=主人公の沙羅(さら)を繊細かつ大胆に熱演。これまでのイメージを180度覆すチャレンジを見事に成し遂げた。そして、沙羅の存在に心をかき乱され、次第に精神に変調を来す志津子(しづこ)を、園子温監督の『恋の罪』(11)で強烈な印象を残した冨樫真が迫力の演技で応え、SABU監督の新たな挑戦=”SABU流・女性映画”誕生を盛り上げる。
5日と1/2日
本作の撮影期間は何と5日と半日。およそ87シーン以上、通常であれば1ヶ月の撮影期間を要するストーリーにはあまりに短い時間にもかかわらず、相馬大輔『ヘルタースケルター』(12)『SP 野望篇』(10)・三善章誉『BRAVE HEARTS 海猿』(12)『ボックス!』(10)をはじめとする日本映画界・屈指のスタッフ陣が結集。豊富な経験と、光と影を自在に操るテクニックを駆使し、逆境を逆手に取った、審美的で、実験的で、マジカルなモノクロ映像を創り上げた。
人々を魅了してやまないSABU監督のセンス・イマジネーション・オリジナリティに、“ZOMBIE” “女優” “モノクロ映像美” といった新たな要素が加わった『Miss ZOMBIE』。
1分先に何が起こるか分からない、想像を遥かに逸脱し予想もつかない決着を迎える驚きと快感・・・
日本映画界屈指のカリスマ監督が贈る、挑発的で、野心的で、そして自由な映画がここに誕生した。
ストーリー
ある日、寺本家に送られて来た大きな荷物。中には、「肉を与えるな」という取扱説明書と拳銃、そして檻の中に怯えた様子の若い女がうずくまっていた。生気のない眼、おびただしい傷、帝王切開の痕——女は沙羅(さら/小松彩夏)。言葉も記憶も失い、ごくわずかな意識が残るだけの、人間を襲うことのない種類のゾンビだった。寺本(手塚とおる)は仕方なく沙羅を下僕として飼うことにする。
寺本、そして寺本家で働く使用人や、町の人々は沙羅を忌々しく思い、邪険に扱う。日々繰り返される残酷な仕打ち 石を投げられ、ナイフを突き立てられ、使用人たちに弄ばれる。一方で、寺本の妻である志津子(冨樫真)と幼いひとり息子の健一は、困惑しながらも沙羅に人間のように接する。特に健一は、買ってもらったばかりのポラロイドで沙羅を撮ることに夢中になっていた。
そんなある日、健一の身に悲劇が起こる。
その日を境に、少しずつ人間味を増し艶やかになっていく沙羅。そんな沙羅に寺本は心奪われる。一方、健一の悲劇により心身ともに衰弱していく志津子。いつしか、人間のようなゾンビとゾンビのような人間となった二人に、あまりに悲しいクライマックスが待ち受ける——。
スタッフ
原案・監督・脚本:SABU
製作:熊澤芳紀/佐竹一美
プロデューサー:吉田憲一/宇田川寧
製作プロダクション:ダブ 製作:アミューズソフトエンタテインメント/ダブ
配給:ライブ・ビューイング・ジャパン
キャスト
小松彩夏
冨樫真
大西利空
駿河太郎
芹澤興人
山内圭哉
手塚とおる
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