原題:QUARTET

2013/01/04全米公開

2012年/イギリス映画/99分/シネスコ/字幕翻訳:栗原とみ子 配給:ギャガ

2013年4月19日 TOHOシネマズ シャンテ、Bunkamuraル・シネマ他 全国ロードショー

(C) Headline Pictures (Quartet) Limited and the British Broadcasting Corporation 2012

公開初日 2013/04/19

配給会社名 0025

解説


ヴェルディ、プッチーニ、バッハ、シューベルト…
クラシックの名曲の数々と笑いと涙で彩る人生賛歌。
愛と音楽に満ちあふれた、ダスティン・ホフマン初監督作品!
ようこそ、“人生を奏でる音楽の館”へ。

名優の監督デビュー作品で
アカデミー俳優陣と有名音楽家たちが世紀の競演!

 英国の美しい田園風景の中、引退した音楽家たちが暮らす〈ビーチャム・ハウス〉で、英国オペラ史にその名を残す4大“旧”スターが再会した。経営難に陥っていた〈ビーチャム・ハウス〉の面々は、ホームの存続をかけた起死回生のコンサートに、この4大スターによる伝説のカルテット(四重唱)復活を期待する。ところが、過去の古傷をひきずる4人の人間関係は壊れたまま。しかも、その中心となるプリマドンナはかつての栄光に縛られ、歌うことを封印。果たして史上最高齢のオペラコンサートは無事に幕を開けることができるのかー
 オスカーに2度輝いた名優ダスティン・ホフマン(75歳)が満を持して監督デビューを果たしたこの作品に、同じく2度のアカデミー賞Ⓡ受賞を誇るマギー・スミス(78歳)、トム・コートネイ(75歳)、ポーリーン・コリンズ(72歳)、ビリー・コノリー(70歳)、マイケル・ガンボン(72歳)ら英国を代表する俳優が出演。名優の元へ同世代の名優が結集した。
 さらに、音楽界からは、マギー・スミス演じるプリマドンナのライバル役として、世界的に名高いソプラノ歌手ギネス・ジョーンズが参加。他にも、ヌアラ・ウィリス(メゾソプラノ)やジョン・ローンズリー(バリトン)といった名高いオペラ歌手や、ジャズピアニストのジャック・ハニーボーン、トランペット奏者のロニー・ヒューズら、音楽史にその名を轟かせるアーティストがキャストとして出演。アカデミー俳優陣との2度とない夢のコラボレーションを実現している。
 ヴェルディ作曲の《リゴレット》からはカルテットの名曲「美しい恋の乙女よ」や有名なカンツォーネ「女心の歌」、《椿姫》からは誰もが耳にしたことのある「乾杯の歌」、プッチーニの《トスカ》からは美しいアリア「歌に生き、恋に生き」など名作オペラはもちろんのこと、バッハの「トッカータとフーガロ ニ短調」、シューベルトの歌曲「シルヴィアに」、ハイドンの「交響曲第100番『軍隊』」などクラシックからジャズまでの名曲を、名だたる音楽家たちが素晴らしい歌声と演奏で披露している。
 音楽は『つぐない』でアカデミー賞Ⓡを受賞し、『プライドと偏見』や『路上のソリスト』でもアカデミー賞Ⓡにノミネートされたダリオ・マリアネッリ。
 全編に美しい音楽が流れる本作は、映画館をコンサートホールに変えるほどの音楽的魅力に満ちている。

人生のクライマックスに
ユーモアあふれる愛と希望と元気のエールを!

 脚本は『戦場のピアニスト』でアカデミー賞Ⓡ脚色賞を受賞し、『潜水服は蝶の夢を見る』(07)や指揮者フルトヴェングラーの非ナチ化裁判を描いた『テイキング・サイド』(01)なども書いたロナルド・ハーウッド。原案は1984年に製作されたダニエル・シュミット監督のドキュメンタリー映画『トスカの接吻』で、1896年にヴェルディが私費を投じてミラノに創設した世界にも類を見ない音楽家のための老人ホーム「音楽家のための憩いの家(Casad:Riposo per Musicisti)」からインスピレーションを得た。1999年に舞台として世に出た『カルテット(原題)』は多くの共感を得て、2011年には日本でも黒柳徹子主演で「想い出のカルテット〜もう一度唄わせて〜」というタイトルで上演。今回、待望の映画化となった。
 肉体は衰えても、精神は成長することを止めない。幾つになっても、愛や音楽が人生を彩ってくれる。老いの悲喜劇をダスティン・ホフマンらしい人間味あふれるユーモアで包んだ人間賛歌であり、人生のクライマックスに温かなエールを送る傑作である。

ストーリー


引退した音楽家たちのためのホーム【ビーチャム・ハウス】では、ホームの存続をかけたコンサートの準備に追われていた。ここには、愛に心を閉ざし音楽普及に没頭するレジー、キュートさは若い頃のままに痴ほう症が始まったシシー、ハウス1の女好きウィルフという、昔一緒にオペラを歌っていた有名カルテットメンバーが暮らしていた。そんな彼らの元に新たな入居者としてやってきたのは、かつて野心とエゴで皆を傷つけ去っていったプリ マドンナのジーンだった!しかも、レジーとジーンはかつて‘9時間だけ’夫婦だった。そんなジーンも、過去の栄光にとらわれ今や人前では歌えない状態。 時を同じくして【ビーチャム・ハウス】に集ることとなった英国オペラ史に残る4大歌手。果たして過ぎた時間は古傷を癒し、共に過ごすことで彼らはお互いを許しあえるのだろうか。
さらに、コンサートは無事成功をおさめられるか!?

スタッフ

監督・・・ダスティン・ホフマン
脚本・・・ロナルド・ハーウッド
製作・・・フィノラ・ドワイヤー
   スチュワート・マッキノン
撮影・・・ジョン・デ・ボーマン
編集・・・バーニー・ピリング
美術・・・アンドリュー・マッカルパイン
衣装・・・オディール・ディックス=ミレー
メイクアップ&ヘアデザイナー・・・ダニエル・フィリップス
音楽・・・ダリオ・マリアネッリ

キャスト

ジーン・・・マギー・スミス
レジー・・・トム・コートネイ
ウィルフ・・・ビリー・コノリー
シシー・・・ポーリーン・コリンズ
セドリック・・・マイケル・ガンボン
アン・ラングレー・・・ギネス・ジョーンズ
ルーシー・コーガン先生・・・シェリダン・スミス
ボビー・スワンソン・・・アンドリュー・サックス

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