原題:Le Petit poucet

おとぎ話はときに、残酷ー 名作童話の裏には、中世ヨーロッパの闇が隠されていた—

2011ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ・コンペティション部門正式出品作品 2011ストラスブール・ヨーロッパ・ファンタスティック映画祭出品

2010年/フランス/81分/ビスタサイズ/カラー/フランス語 配給:アットエンタテインメント

2012年10月6日より、ヒューマントラストシネマ渋谷にてレイトショー公開決定!

© 2011 - FLACH FILM PRODUCTION– ARTE France

公開初日 2012/10/06

配給会社名 0104

解説


親指トムの冒険は、親に捨てられたことにより始まり、鬼に喰われることでクライマックスを迎える…。子どもに語るには残酷過ぎる、中世ヨーロッパの闇と人間の欲望。本作は、名作童話「親指トム」の残酷描写を惜しみなく描いた。「8人の女たち」「まぼろし」などのオゾン作品で脚本を手掛けてきたマリナ・ドゥ・ヴァン監督・脚本作。「ポンヌフの恋人」のドニ・ラヴァンが人喰い鬼役を務めている。

*童話「親指トム」とは*
元々はイギリスの民話であり、不妊に悩む夫婦のもとに産まれた親指サイズの男の子の物語。ヨーロッパでは、ドイツのグリム兄弟、イギリスのJ・ジェイコブズ、フランスのシャルル・ペロー(1628-1703)によってまとめられている。本作は1967年に書かれたシャルル・ペロー版。17世紀当時フランスでは幾度も飢饉に見舞われ、1963年にも大飢饉が起こった。そのため、この残酷な物語は子どもへのファンタジーだけでなく、悲惨な史実が織り込まれていると言われている。

ストーリー

昔々、5人兄弟の末っ子で“親指トム”と呼ばれた男の子がおりました。
トムたち兄弟は、貧しさに困った両親に森の奥で捨てられてしまいます。
そんな両親の企みを知っていたトムは、パン屑を目印に道すがら落として行きますが鳥に食べられてしまい家に帰ることが出来なくなってしまいました。
森の中をさ迷ううちに、立派な屋敷に辿り着きますが、そこには人喰い鬼が可愛い娘とともに住んでいました。
トムと兄弟は暫く娘たちの部屋に泊まることを許されますが、不安を感じたトムは夜寝ている間、娘たちの王冠と自分たちの帽子を入れ替えるのでした。
そして夜中に部屋の中に鬼の気配を感じ…。

スタッフ

原作:シャルル・ペロー「赤ずきん」「眠れる森の美女」
監督・脚本:マリナ・ドゥ・ヴァン 「8人の女たち」(脚本)「まぼろし」(脚本)
脚本:ベルトラン・サンティーニ
製作:シルヴェット・フリードマン「青髭」「禁断メルヘン眠れる森の美女」、ジャン=フランソワ・ルプティ「ロマンスX」「禁断メルヘン眠れる森の美女」
撮影:ヴァンサン・マチアス
音楽:アレクセイ・アイギ「華麗なるアリバイ」

キャスト

ドニ・ラヴァン「ポンヌフの恋人」
アドリアン・ドゥ・ヴァン
レイチェル・アルディティ
ヴァレリー・ダッシュウッド
イリアン・カラバー

LINK

□公式サイト
□IMDb
□この作品のインタビューを見る
□この作品に関する情報をもっと探す