2013年/日本/カラー/105分/ 配給:スールキートス

2013年3月2日(土)全国ロードショー!

© 2012 映画「すーちゃん まいちゃん さわ子さん」

公開初日 2013/03/02

配給会社名 1051

解説


漫画、エッセイなど多岐に渡り活躍する作家、益田ミリ作品の初映画化で実現した、柴咲コウ、真木よう子、寺島しのぶの奇跡のアンサンブル!
いくつかの選択と向き合う瞬間を丁寧に描いた、ちゃんと傷つける大人たちの物語。
忙しさに流されながらも、淡々とᢊぎていく日常。
毎日に不満があるわけではないけれど、ふとした瞬間、心に漠然とした不安がよぎることはありませんか?
自分はこのままでいいのだろうか。仕事は?将来は?老後ひとりだったらどうしよう……。
そんな誰もが感じているだろう人生の“不安”、心の中にある“もやもや”と、きちんと向き合える作品が誕生しました。
主人公は、カフェ店員のすーちゃん(34 歳)、OA 機器メーカーに勤める会社員の、まいちゃん(34 歳)、WEB デザイナーのさわ子さん(39 歳)。3人は、かつてのバイト仲間。十数年経った今も友情は続いています。それなりに楽しい毎日をᢊごしている彼女たちもまた、不意によぎる、切実な悩みを抱えています。
すーちゃんは、カフェの中田マネージャーに思いを寄せているけれど、いつのまにか臆病になってしまった恋を進展させることができません。実家の母親からの小言も結婚から貯金に変わり、つい、このまま一人でᢊごす将来に不安を感じてしまいます。
まいちゃんは、心ない上司の言葉をさらりと受け流し仕事に励む一方、プライベートでは、妻子ある男性との先の無い関係を断ち切れずにいます。少しずつ溜まったストレスが、知らず知らずのうちに彼女を追い詰めていきます。
さわ子さんは実家暮らしで、母と共に祖母の介護をする日々。自由への憧れを抱きつつも、母に気遣ってか、いつしか結婚を諦め恋から遠ざかっています。
それぞれの人生を歩んできた彼女たちは、仕事、年齢、貯金、結婚、妊娠、家族の介護など、人生に悩みが尽きません。
「あたしが選んできたことは、ぜんぶ間􁢌っていたの?」
ふと、そんな不安がよぎり立ち止まってしまいます。それでも彼女たちは、“ちょこっと”の幸せを見つけて前向きに生きていきます。
主演には、日本映画界を牽引する3堂女優が集結しました。
すーちゃんを演じるのは、女優として、アーティストとして才能を発揮し、『メゾン・ド・ヒミコ』などのアート作品から『堂奥』といったエンタテインメント作品まで多数の話題作に出演している柴咲コウ。今、すーちゃんを演じることに意義を感じ、出演を快諾。本作では、日常の中の、心の小さな揺らぎを丁寧に演じ切ります。
まいちゃんには、真木よう子。仕事や恋愛でさまざまなストレスを抱え、身の振り方に迷いを感じている等身堂の女性を好演。『SP』シリーズを筆頭に、クールで格好良いイメージの強い彼女が“弱さ”や“脆さ”を抱えた、まいちゃんを演じたことで、これまでのイメージを爽やかに裏切ります。

すーちゃん、まいちゃんより少し年上のさわ子さんに、『ヴァイブレータ』『キャタピラー』など海外でも高い評価を博す作品に出演してきた寺島しのぶ。彼女も本作では、これまでのお芝居とは少し􁢌う一面を披露。自分よりも母や祖母を思いやる優しさと明るさをもった柔らかい女性をふわりとした存在感で演じています。
真の人気と実力を持つ女優3人の初共演が実現し、見応えのあるアンサンブルが実現した本作。3人は、徹底して「フツー」であるという、今までにない役に挑戦。その新たな一面がとても新鮮かつ魅力的で、映画の中で見せてくれるそれぞれの生き様が堂きな共感を呼びます。

原作は、漫画、エッセイ、イラストなど多岐に渡り活躍する作家、益田ミリの「すーちゃん」シリーズ。第1弾「すーちゃん」、第2 弾「結婚しなくていいですか。すーちゃんの明日」、続く第3 弾「どうしても嫌いな人すーちゃんの決心」と、素朴な画とシンプルながら核心をついたリアルなセリフで展開するストーリーが現代に生きる女性たちの心を掴み、累計27 万部のヒットを記録しています。
脚本は、『トウキョウソナタ』の田中幸子が担当。監督は『世界はときどき美しい』、『人生、いろどり』など日々の悲喜こもごもの描写を得意とする御法川修。原作に惚れ込み、満を持して益田ミリ作品の初の映画化に挑みました。

主題歌は、奄美堂島に在住の人気急上昇中のユニット、カサリンチュの「あるがままに」。今回は主題歌のみならず、河野伸と共に、劇中の音楽も手がけました。彼らの伸びやかで澄んだ歌声が映画の余韻を飾ります。劇中歌には、矢野顕子の名曲「PRAYER」が登場。本作品のために、矢野顕子自らのアレンジで新録された名曲が、映画のクライマックスを彩ります。東京の夜景を背景に、そっと優しく􀙼から降り泥ぐ“祈り”の一曲。見事に音楽と融合したシーンが誕生しました。
この世に絶対的な幸せなんて存在しない。人生はときに厳しくもある。それを誤摩化さず受け入れて、小さく傷つきながらも、たくましく生きていくすーちゃんたち。遠い􀮚来のためだけに、今を決めすぎることはない。彼女たちの姿が、そう気づかせてくれます。

ストーリー








すーちゃん(柴咲コウ)、まいちゃん(真木よう子)、さわ子さん(寺島しのぶ)。3人は、かつてのバイト仲間。揃ってピクニックに出かけたり、おいしい鍋をつついたり、出会ってから十数年経った今も、友情は続いている。
それなりに人生を楽しんでいる彼女たち。幸せだ、と言い切れなくても、別に不幸なわけでもない。
そんな温かい時間の中に、垣間見える、それぞれの不安。
今まで選んできた道は、本当に正しかったの?
すーちゃんこと森本好子(34 歳)はカフェ勤務歴十数年。年収320万円ちょっと。料理という
趣味を活かした仕事は充実しているけど、家に帰ってふとした瞬間、心によぎるのは「結婚」や「老後」について。つい、ひとりぼっちかもしれない将来を考えてしまう。
すーちゃんの最近の関心事はもっぱら職場のマネージャー、中田(井浦新)。中田に「家庭的な人だね」と言われて胸キュンする毎日。でも、久々の恋に踏み込めないまま、心の中で彼への思いをポツリと呟くだけ。
「中田マネージャー、彼女いるのかな〜?」
そんな、ある日、すーちゃんに職場の同僚、岩井が告げる。
「私、中田マネージャーと結婚するんだ」
中田へのやり場のない思いを抱えて毎日を過ごすすーちゃんに、ある日予想もしなかった話が舞い込み、さらに心が揺れ動く。そんな、彼女をそっと優しく見守るカフェのアルバイト、千葉(染谷将太)の気持ちに気づくこともなく……。

まいちゃんこと岡村まい子(34 歳)はOA 機器メーカー勤務の営業職。美人で仕事もできるが、男運なし。現在不毛な恋愛中で、相手からの電話に一喜一憂しながら、取引先の心ないセクハラ発言に、心の中で毒づく日々。ある日、上司に肌荒れを指摘された上、後輩の悪意のない嫌味に傷つくまいちゃん。おまけに都合のいいことばかり言う不倫相手との喧嘩でストレスはピークに。
そんな中、ふと立ち寄った皮膚科の病院。
「がんばりすぎちゃってるのかな?」
医師の言葉がまいちゃんの胸にじわじわと染み渡り、彼女の中で何かが大きく動き出していく。
さわ子さんこと林さわ子(39 歳)は母と共に祖母の介護をしながら、在宅のWEB デザイナーとして働いている。
「もし私が結婚したら、お母さんはひとりでおばあちゃんの介護をするのか……」
結婚願望はあるけれど、介護疲れしている母に気を遣ってか、自由になれない。
好きなときに気ままに出かけられる飼い猫ミーちゃんをうらやんでみたり。
今日も自宅で仕事に介護。変化のない日々を送るさわ子さんだったが、高校の同級生で、実家の蕎麦屋で働く吉田くんと偶然再会し、なにやら久々の恋が始まる予感……。
そんな彼女たちにとって、3人で会う時間は特別。ときに一緒に涙して、ときに大声で笑い合う。
なんでもないようなことだけど、それだけで心は温かくなるもの。
さまざまな想いを胸に、彼女たちは今日も“ちょこっと”の幸せを糧に前向きに生きていく——。

スタッフ

原作:益田ミリ『すーちゃん』シリーズ(幻冬舎)
監督:御法川修
脚􀮜:田中幸子
音楽:河野伸、カサリンチュ
主題歌:カサリンチュ『あるがままに』(アリオラジャパン)
劇中歌:矢野顕子『PRAYER』
エグゼクティブプロデューサー:小西真人
プロデューサー:武田吉孝、八尾香澄
スーパーバイジングプロデューサー:久保田修、井手口直樹
共同プロデューサー:木幡久美
ラインプロデューサー:齋藤寛朗
撮影:小林元
照明:堀直之
録音:浦田和治
美術:黒瀧きみえ
装飾:石渡由美
編集:李英美
スタイリスト:堀越絹衣、植田瑠里子
ヘアメイク:中西樹里
スクリプター:長坂由起子
助監督:佐伯竜一
制作担当:堂谷弘
製作:WOWOW/ポニーキャニオン/スールキートス/読売テレビ/NTTぷらら/ソニー・ミュージックエンタテインメント/キュ
ー・テック/望日新聞社/C&Iエンタテインメント/Yahoo! JAPAN グループ/幻冬舎

WOWOWFILMS
制作プロダクション:C&Iエンタテインメント
共同制作プロダクション:ディーライツ
配給:スールキートス

キャスト

柴咲コウ
真木よう子
寺島しのぶ
染谷将太
井浦新
木野花
銀粉蝶
風見章子
佐藤めぐみ
上間美緒
吉倉あおい
高部あい

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