沖縄国際映画祭2012パノラマスクリーニング部門

2012年/日本/カラー/118分/ 配給:ガフ

2012年6月16日〜6月29日まで東京都・ヒューマントラストシネマ渋谷にてロードショー 2012年5月19日〜6月1日まで群馬県・太田イオンシネマ、ユナイテッド・シネマ前橋にて先行ロードショー

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公開初日 2012/05/19

解説


「誰も《僕》を見ていないのならば、《僕》は存在していないも同然なのではないか?」
本作は、そんな誰もが一度は考えたことがあるであろう、存在への問いかけをしてしまったことから、「テレポート」能力に目覚めてしまった少年の物語。一見、突飛にも思える設定だが、そこに込められているのは「孤独」という普遍的なテーマ。そんな「孤独」に関する物語を、本作は時にコミカルに、時にセンシティブに描き出している。

若手からベテランまでが群馬県に揃い踏み!
監督は本作が劇場デビュー作となる、弱冠27歳の映画監督・草野翔吾。
『からっぽ』は、彼の故郷であり、レトロな雰囲気漂う街並みをもつ群馬県桐生市で撮影された。
主人公の加藤小判役には数度に渡るオーディションの末、選ばれた16歳の新星、清水尚弥(『山田太郎ものがたり』/ 07)。素っ裸で駆けまわったり、街中で河童の格好をしたりと、まさに体当たりで小判を演じている。
そして、ヒロインのシーナ役には、映画『20世紀少年』(09)のカンナ役も記憶に新しい、平愛梨。テレビ番組への出演も多忙な中、役に合わせて髪をばっさり切るなど、不安定な心理をもつシーナに対して、十分な役作りをして臨んだ。
脇を固めるのは、草野監督の学生時代の作品『Mogera Wogura』(09)にも出演した日本を代表する俳優・大杉漣(『HANA-BI』/ 98)を始め、近年、話題作には欠かせない存在となっている三浦誠己(『海炭市叙景』/ 10)、山本浩司(『マイ・バック・ページ』/ 10)。さらに、品川徹、宮下順子といった名優が、脚本を読んで出演を快諾。豪華な面々が『からっぽ』のために集結し、個性溢れる演技で本作を盛り上げている。

ストーリー

家族も友達もお金も、存在感すらもない、高校生・加藤小判。 彼が持っているものは、ただひとつ。
誰からも存在を意識されていない時、本当にその場から存在を消せる「テレポート」の能力だ。
しかし、テレポート先で素っ裸になってしまうその能力が役に立つことはなく、小判の孤独を証明するだけであった。

ある日、家を追い出された小判は、誰もいないはずのテレポート先でシーナという女性に出会う。
小判の能力に興味をもったシーナにも、また家がなく、その能力を利用することを思いつく。
そして、帰る場所を失った二人の、奇妙な共同生活が始まった。
同じ頃、町はにわかに活気づいていた。スーパーの防犯カメラに、「白い河童」が映し出されていたのだ。
その話を聞いたまちづくり委員の面々は、「白い河童」に賞金を懸けて町に活気を取り戻そうとするが……。

スタッフ

監督:草野翔吾
プロデューサー:石戸生人 大坪礼乃 草野翔吾
プロダクション・アドバイザー:三輪由美子

主題歌:「電車かもしれない」 by たま(CHIKYU RECORDS)

脚本:横川僚平、草野翔吾
音楽:加藤久貴

撮影:井上隆夫
照明:仲西祐介
美術:平井淳郎
録音:山方浩
音響効果:佐藤祥子
スクリプター:矢野千鳥
衣装:篠塚奈美
ヘアメイク:高桑里圭
助監督:伊藤良一
制作担当:野村邦彦
宣伝協力:マウンテンゲートプロダクション
スチール:武耕平
デザイン:A.N.P.

企画・製作:ガフ

キャスト

清水尚弥
平愛梨
三浦誠己
山本浩司
向清太朗
伊藤毅
橘実里
岡田浩暉
大杉漣
品川徹
宮下順子

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予告編::http://youtu.be/jWu5uY1ymCA
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