東北・青森、一人の男の想いそして家族の愛が生んだ奇跡。 「絶対不可能」を覆した“絆”の物語。

2013年/日本/カラー/??分/ 配給:東宝

2013年12月20日よりDVDリリース 2013年6月8日公開 全国東宝系

(C)2013「奇跡のリンゴ」製作委員会

公開初日 2013/06/08

配給会社名 0001

解説


■奇跡の実話。一人の男の生き様、そして大きな家族愛■
 東京白金台に、半年先まで予約で一杯のレストランがある。その看板メニュー、「木村さんのりんごのスープ」は一人の男が起こした奇跡が生んだものでした。絶対不可能と言われていた「りんごの無農薬栽培」。この不可能への挑戦から足掛け11年。極貧に耐え、周囲の人々の圧力に屈せず、自殺に追い込まれながらも踏みとどまり・・・。NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」でも取り上げられたこの波乱万丈な生き様を、そして涙なくしては語れない、人との絆、家族愛の大きさを、大スクリーンでお届けしたいと思います。

■出版界席巻。関連本8冊。■
 映画は「奇跡のリンゴ(幻冬舎刊」を原作として制作致しますが、この実話の強さは、この一冊に留まりませんでした。「リンゴが教えてくれたこと(日本経済新聞出版社刊)」、「すべては宇宙の采配(東邦出版刊)」「リンゴの絆(主婦と生活社刊)」「木村さんのリンゴ 奇跡のひみつ(学研パブリッシング刊)」など計8冊の関連本が2011年12月時点で発行され、各書累計で60万部超となっています。人生の教則本、現代農業への警鐘、家族愛について・・・様々な切り口を備え、1冊では語りきれないドラマを、この実話は備えています。

■聳え立つ岩木山と真っ赤なリンゴ畑。厳しくも美しい青森の大地■
 映画の舞台、それは日本最大のりんご生産地・青森県。天高く聳え立つ岩木山が見下ろすその大地に、五月、広大なリンゴ畑一面は真っ白なりんごの花で埋め尽くされます。そして収穫の秋、たわわに実るリンゴがその大地を真っ赤に染めます。青森を舞台にしたメジャー映画として、東北随一の「美」をフィルムに焼きつけます。そして、木村さんの生きた人生のクライマックスを青森の大地が包み込みます。

ストーリー










 青森県中津軽郡。岩木山が見下ろすその地は、日本最大のりんご畑に囲まれていた。一つのものに狂い、そしてとてつもない奇跡を起こした一人の変わり者は、1949年、この地で生を受ける。
幼い頃から学生時代に至るまで、車やバイク、エレキギター、とにかく機械イジリに夢中だった秋則。
なして音がでるんだぁ・・・。
なしてこんな早く走れるんだぁ・・・。
答えを見つけなければ気が済まない。高度成長がもたらした産物の仕組みに、秋則の興味は凄まじく、当然ながら、弘前一面を覆うリンゴ畑や農業そのものへの興味は皆無だった。この「農業」に一生を懸けて狂うことになろうとは学生時代の秋則にこれっぽっちも想像できなかった。しかしながら、転機は訪れる。秋則は、木村美栄子とお見合い結婚。りんご農家・木村家に入ることになる。

婿養子として農業に従事し始めた秋則。
農業も、りんごも、初めてだった秋則は、妻の異変がきっかけとなりのめり込んでいく。
りんごは、農薬の恩恵を受けずして生産不可能な果実だったが、その農薬が妻の体を蝕んでいたのだった。
秋則は、絶対不可能と言われていた「りんごの無農薬栽培」への挑戦を決意する。
美栄子の父・征治の協力のもと、私財を投げ打ち挑戦を続けるが、約10年、その奇跡の果実が実ることはなかった。
畑は痩せ、周囲の農家には「カマドケシ(津軽弁で破産者)」と疎まれ、家族は貧困に窮していた・・・。
追い詰められた秋則は、一人岩木山に登り、自殺を決意・・・と、その時、荒れ果てた山野に、果実を実らせた一本の樹を見つける。なぜ、こんなところで果実が・・・。樹に近づいた秋則は、そこで奇跡の糸口をつかむ・・・。

スタッフ

原作:石川拓治(幻冬舎刊)
監督:中村義洋(「ゴールデンスランバー」、「チーム・バチスタの栄光」)
脚本:吉田智子(「岳」、「Life天国で君に逢えたら」ほか) 中村義洋
音楽:久石譲(「おくりびと」、「悪人」)

キャスト

木村秋則:阿部サダヲ
木村美栄子:菅野美穂
木村征治:山崎努
三上葺子:原田美枝子
池内博之

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