原題:The end of puberty

第36回香港国際映画祭「Young Cinema Competition」部門審査員特別賞受賞 第21回PFFスカラシップ作品 ソウル女性映画祭2012

2011年/116分/HD/カラー 配給:マジックアワー 宣伝:SPOTTED PRODUCTIONS

2013年07月03日よりDVDリリース 2012年10月13日よりユーロスペースにて先行公開

(C)PFFパートナーズ

公開初日 2012/10/13

配給会社名 0651

解説


恋愛にまつわる人と人とのコミュニケーションのあり方を「男女の性器が入れ替わる」という斬新なアイディアで映画化したのは、1986年生まれの超個性派新人女流監督・木村承子。第21回ぴあフィルムフェスティバルのスカラシップを得て撮り上げた長編デビュー作となる本作では、恋とセックスについての根源的な問いを、現代ニッポンならではのユニークな感性で投げかける。

 エキセントリックな発想にストレートな感情表現と爆発的な行動力を持つ女子高生のツブラには注目の新進女優・我妻三輪子が抜擢され、伸びやかな肢体とコケティッシュなルックスで観る者を惹きつける。彼女に巻き込まれる生物教師には青山真治監督作品の常連としても知られる斉藤陽一郎が扮し、これまでのクールなイメージを裏切る怪演を披露。さらにこの2人と四角関係を作るツブラの同級生コンビを、映画・TVドラマ・舞台まで幅広い活躍を見せる佐津川愛美と、『ヒミズ』(12)で大ブレイクした若手実力派の筆頭・染谷将太が演じている。

 音楽は、レトロフューチャーなサウンドで若者層を中心に絶大な人気を誇る「病的にポップでガーリー」なトラウマテクノポップバンド“アーバンギャルド”が担当。荒唐無稽な作品の世界観を時に支え、時に追い上げ、本編と切っても切れない見事なシンクロ率を見せている。

 それぞれに今の自分と未来に絶望を抱える4人の病んだキャラクターの切実さがおかしくも愛おしい、とびきりキュートで切ない新世代の突然変異的恋愛映画がここに誕生した!

ストーリー

 高校の生物教師・マドカ(斉藤陽一郎)は極端に他人との接触を避けて生きている。授業中でも生徒の顔をまともに見られず、私語や居眠りさえ注意できない。そんな彼を教室の机からただ一人うっとりと見つめるのはツブラ(我妻三輪子)。“腐らない体”を手に入れるため、防腐剤入りの食物しか口にしない彼女は、死んだあとで誰からも忘れられてしまうことを恐れている。

 マドカのことが大好きなツブラは彼の癖とその意味を観察してはノートにイラストで描きとめ、あまつさえマドカと性器を交換することまで妄想していた。「誰もいらない先生と、誰かが欲しいあたしが混じったら、きっと丁度いい」——。

 ところがある日、マドカはツブラから強引に肉体関係を迫られ、その拍子にツブラの妄想が現実になってしまう! つまり、ツブラにはマドカの男性器が、マドカにはツブラの女性器が……。

 パニックに陥ったマドカはツブラを連れて今は誰も住んでいない実家にとりあえず避難。そこへ密かにツブラを慕うクラスメイトのエン(佐津川愛美)と、彼女を追ってきたマル(染谷将太)も駆けつけ、奇妙な共同生活が始まる。ツブラとマドカは元のカラダに戻れるのか、そして4人の恋の行方は……!?

スタッフ

監督・脚本:木村承子
製作:矢内廣、渡辺香、星正人
プロデューサー:天野真弓
撮影:月永雄太
録音:村越宏之
美術:井上心平
衣装:永井伸子
編集:増永純一
音楽:谷地村啓
主題歌:アーバンギャルド
製作:PFFパートナーズ ぴあ(株) (株)TBSテレビ (株)IMAGICA

キャスト

我妻三輪子
斉藤陽一郎
佐津川愛美
染谷将太

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