ビン・ラディンを探せ！〜スパーロックがテロ最前線に突撃！〜

モーガン・スパーロックが30年間映画を見て何を学んできたこと———-
世界が救いを必要としているのなら、アクションヒーローが真正面から危険に立ち向かい、敵をやっつける。これがベストな答えだということだろう。

そこで彼は、軍隊経験も専門知識もないまま、世界一のお尋ね者を見つけるために出発する。ＣＩＡやＦＢＩや数え切れない懸賞金狙いのハンターがことごとく失敗した、一見不可能なミッションを引き受けるのは何故か？もうすぐ生まれてくる子どもの為、ただ単純に、彼は平和な世界を望でいるのだ。
『ビンラディンを探せ』ではオスカーにノミネートされた映画製作者モーガン・スパーロックが、
マクドナルドよりも致命的なフランチャイズを持つアルカイダに迫る。このスリラーのようなドキュメンタリーを観終わるとき、世界は変わっているかもしれない。

ビン・ラディンの跡を追って世界で最も危険な地域を巡るうち、スパーロックは中東の理性的な面と過激な面の両方に出くわす。戸惑いながらも彼を受け入れ、家にまで招いてくれる人々に路上でインタビューを行うと、そこから受ける印象は、従来のメディアから受けるこの地域のイメージとは全く正反対のものだった。彼らがアメリカの家庭と何ら変わりはなく、自分と同じように子どもたち対して希望や不安を持っていることがわかった。
私たちがしきりに「我々は今にも正義と悪の最終決戦をしようとしている」と言われている世界で、スパーロックはオサマ・ビン・ラディンの真実を暴こうと命と体を危険にさらす。しかし彼は次第に、西洋における黒人と白人、ヒーローと悪役の境界線とは異なる境界線が、私たちを分断していることに気づく。