ぼくたちは見た−ガザ・サムニ家の子どもたち−
封鎖されたまち 封じこめられない、真実 300人以上の子どもが犠牲になったパレスチナ・ガザ地区への攻撃 子どもたちの目線から戦争を描いたドキュメンタリー
2011年/日本/カラー/86 分/DVCAM/ステレオ 製作・配給:アジアプレス・インターナショナル
2011年8月6日、ユーロスーペスにてモーニングショー! 全国順次公開
(C)アジアプレス・インターナショナル
公開初日 2011/08/06
配給会社名 0707
解説
●センセーショナルな報道の裏側で
忘れられていく、子どもたち
1400人という多くの犠牲を出した、2008年から09年にかけてのイスラエル軍によるパレスチナ・ガザ地区への攻撃。本作の監督であるジャーナリスト・古居みずえは、攻撃直後に現地に入り、300人以上の子どもたちが犠牲になっていたことに大きなショックを受け取材を始める。ガザ南部の農業地帯ゼイトゥーンに住むサムニ家の子どもたちは、一族が一度に29人も殺されるという、過酷な事件を経験していた。古居みずえのカメラは、家族を失いながらも、懸命に生きる子どもたちの生活を静かに見守り、彼らの心の傷と変化を写し出す。20年以上パレスチナに通い続けてきた古居みずえだからこそ描きだせた、事件の後の“真実”。それに触れることは、瞬間的に消費される情報が飛び交う中で、「世界を理解するために知るべきことは何か?」を示してくれるだろう。
●子供たちの“生きる力”“人間力”が、世界を変える!
親を亡くし、家も学校も破壊された子どもたち。しかし、ガザにはストリートチルドレンは存在しない。親を失い、兄弟を失っても、兄弟姉妹、いとこ、おじさん、おばさん、おばあさんといった大家族が彼らを引き取り、新しい家族としての“絆”を深めてゆく。封鎖されたガザでは、物資も少なく、日々の食事の支度もままならない。それでも、家族で食卓を囲み、瓦礫のあとで遊びながら、子どもたちはたくましく生きていく。子供たちの証言から垣間見られるもの、それは“生きる力”“人間力”だ。なぜ国や人種、宗教が違うのに、子供の持つ“生きる(いきようとする)力”は見る者の胸を打つのか。古居みずえは特に日本人の同世代の子どもたちや、子を持つ親の世代に見てほしいをと切望する。きっと、同じ星に生まれた彼らの姿は、今の日本人の心にも響き、これからの世界を変えるきっかけを作ってくれる。
●ガザとは?
中東シナイ半島東北部に位置するパレスチナ自治区。面積は約363K㎡で東京23区の6割相当。約150万人のパレスチナ人が住み、そのうち約100万人が難民である。イスラム組織ハマスによる自治政府内閣の成立後、イスラエル軍により、エジプトやイスラエルとの境界が封鎖され、食料品、燃料、医薬品を含む全ての物や人の出入りが制限されている。2008年末からの3週間、イスラエル軍によるガザ地区全土に大規模な空爆、地上侵攻が行われたが、この間、外国メディアはガザ地区に入ることが許されなかった。
ストーリー
スタッフ
監督・撮影:古居みずえ
プロデューサー:野中章弘、竹藤佳世
編集:辻井 潔 『花と兵隊』『ミツバチの羽音と地球の回転』
音響設計:菊池信之 『玄牝-げんぴん-』『ゲゲゲの女房』
音楽:ヤスミン植月千春
宣伝:ブラウニー
協力:横浜YMCA対人地雷の会、古居みずえドキュメンタリー映画支援の会
製作・配給:アジアプレス・インターナショナル
キャスト
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