<はやぶさ>奇跡の生還のドラマはハリウッドも動かした!! 竹内結子主演でハリウッドメジャー:20世紀フォックス映画で映画化始動!!!

2011年/日本/カラー/??分/ 配給:20世紀フォックス映画

2011年10月1日より 全国ロードショー

(C)2011『はやぶさ/HAYABUSA』フィルムパートナーズ

公開初日 2011/10/01

配給会社名 0057

解説


〈はやぶさ〉奇跡の帰還のドラマはハリウッドをも動かした。
7年間、60億キロ——決してあきらめることなく、その旅を支え、見つめ続けた人々の感動の実話。

 絶体絶命のピンチを何度も乗り越え、昨年6月に奇跡の帰還を果たした小惑星探査機〈はやぶさ〉。7年もの間、〈はやぶさ〉を支え続けた人々の知られざるドラマを、『20世紀少年』シリーズの堤幸彦監督が、竹内結子、西田敏行を迎えて映画化。〈はやぶさ〉を我が子のように想い、満身創痍の〈はやぶさ〉を励ますスタッフたち——〈はやぶさ〉に励まされ、科学を志す者として、ひとりの人間として、成長を遂げていく主人公——それぞれの情熱がひとつになって、〈はやぶさ〉の偉業へとつながっていく様が描かれる。今、日本を勇気づける映画がここに誕生した!

 2010年6月13日、〈はやぶさ〉奇跡の帰還に日本中が歓喜し、そして、大気圏で燃え尽きる〈はやぶさ〉の姿に涙した。NASAでさえも成功していない、月以外の小惑星のサンプルを持ち帰るというミッションを成し遂げた〈はやぶさ〉の快挙は、ハリウッドのメジャースタジオをも動かし、世界配給を視野に入れた一大プロジェクトとして製作されたのが、20世紀フォックス映画の『はやぶさ/HAYABUSA』なのである。

〈はやぶさ〉帰還のニュースは瞬く間に日本中を駆け巡ったが、それまでの7年間、60億キロに及ぶ〈はやぶさ〉の旅を巡るエピソードはまだ一部しか知られていない。本作では、30人以上の関係者への取材に基づいて、通信途絶による行方不明やエンジン停止など、幾多の難局を乗り越えたプロジェクトチームの挑戦と苦闘の日々をドラマチックに描き出している。また、〈はやぶさ〉の波乱に満ちた旅と〈はやぶさ〉が見た深宇宙を最先端のVFXで再現し、観る者を壮大な旅へといざなう。

 主人公の水沢恵を演じるのは竹内結子。宇宙科学研究所(現・JAXA 宇宙航空研究開発機構)のスタッフとして偉業の一端を担い、自らの生き方も見つめ直す研究生役を熱演。これまでのイメージを覆す変身ぶりで、女優としての新境地を見せる。恵を研究スタッフ兼広報要員としてスカウトするJAXA対外協力室室長の的場役に西田敏行。文部科学省や各地の漁協との交渉を一手に引き受ける重要人物を人情味溢れるキャラクターとして演じている。カメラ班のリーダーで恵の科学者としての素質を次第に認めていく熱血漢、坂上役を?嶋政宏、〈はやぶさ〉プロジェクトの責任者、川渕役を佐野史郎、小惑星からサンプルを採取するミッションの担当者、田嶋役を山本耕史、〈はやぶさ〉に搭載しているイオンエンジンの担当責任者、喜多役を鶴見辰吾が演じている他、JAXAスタッフ役に市川実和子、甲本雅裕、マギー、高橋長英、文科省の官僚役に筧利夫、〈はやぶさ〉ファン役に生瀬勝久など、豪華キャストが集結した。

 メガホンをとったのは、斬新な映像と語り口で観客を刺激し続ける堤幸彦監督。『20世紀少年』シリーズ、『トリック劇場版』シリーズ、『明日の記憶』『BECK』などを手がけ、日本を代表するヒットメーカーである堤監督が、〈はやぶさ〉プロジェクトを映画として生まれ変わらせるというミッションに挑んだ。堤監督は、関係者への取材や資料をもとに、実際の施設や運用の様子をリアルに再現。そして、運用に携わった人々の感情や奮闘ぶりに重きを置いた感動のドラマとして映画『はやぶさ/HAYABUSA』を完成させた。JAXA全面協力のもと、撮影には監修者が立ち会い、JAXA相模原キャンパスでのロケも敢行。その他にも、〈はやぶさ〉の持ち帰ったカプセルが着陸したオーストラリアのウーメラ砂漠、さらにはアメリカのNASAの施設など、海外でも撮影が行われた。

 幾多の危機に直面しながらも、〈はやぶさ〉のスタッフはなぜ前に進み続けることができたのか? 〈はやぶさ〉はなぜミッションを達成することができたのか? 作品からあふれ出す「あきらめない」という強い想い、その原動力となった信念や夢、勇気と自信、そして圧倒的な感動が観る者を包み込む——。

※小惑星〈イトカワ〉までの直線距離は3億kmだが、〈はやぶさ〉は太陽を中心に周回しながら航行するため、往復60億kmに及ぶ旅となった。

ストーリー










〈はやぶさ〉が見た深宇宙、60億キロの旅。
7年間、〈はやぶさ〉の帰還を信じて困難と闘い続けた人々のドラマがここにある。

 2002年夏、古本屋でアルバイトをしている水沢恵(竹内結子)のもとに、一本の電話がかかってくる。聞き覚えのあるその声の主は、宇宙科学研究所(現・JAXA 宇宙航空研究開発機構)対外協力室室長の的場泰弘(西田敏行)。以前、聴きに行った講演で的場の講演内容に感動した恵は、帰り際の的場に感想や疑問を矢継ぎ早にぶつけたことがあった。その勢いと素養に興味を持った的場から、恵は相模原の宇宙科学研究所に来ないかと誘われるのだった。
 恵は、小惑星探査機〈ミューゼスC〉のサイエンスマネージャーを務める萩原教授(高橋長英)の研究室に所属し、カメラチームの仕事と、的場のいる対外協力室の手伝いを掛け持ちすることになる。〈ミューゼスC〉チームでは、プロジェクトマネージャーの川渕(佐野史郎)を中心に、カメラチームを率いる坂上(?嶋政宏)、サンプラー開発担当者の田嶋(山本耕史)、イオンエンジン開発担当責任者の喜多(鶴見辰吾)らが、世界的にも例のない“理工一体”のミッションに向けて、準備を進めていた。喜多は「これ1個だけ! これさえ入れておけば万一の時、探査機を救えるかもしれないんです!」と、重量や予算のことを気にするメーカー担当者に激しく詰め寄る。1985年の構想から17年、メンバーたちにとっては、人生の多くを懸けてきた悲願のプロジェクトだけに、皆熱い思いを抱いていた。
 坂上に論文の翻訳を頼まれて徹夜する一方で、広報スタッフとして相談員の仕事を受け持った恵だが、見学に来た子供に専門用語を連発してしまい、“伝える”ことの難しさを痛感する。反省した恵は自らの発案で子供向けの解説書「ミューゼスC君の冒険日誌」を書き始める。
 2003年5月、文科省の説得、打ち上げ候補地の漁業組合との交渉に奔走した的場の努力もかなって、鹿児島県の内之浦からの打ち上げが決定する。打ち上げ当日、田嶋が〈ミューゼスC〉にそっと話しかける。「君の名前が決まったよ。〈はやぶさ〉って言うんだ」。パブリックビューイングやインターネットの中継によって多くの人間が見守る中、〈はやぶさ〉は宇宙へと飛び立っていく。
 12月9日、川渕は98年に打ち上げた火星探査機〈のぞみ〉の火星周回軌道への投入を断念する。恵は「あなたの名前を火星へ」キャンペーンに亡き兄の名前を応募していたことを的場たちに打ち明ける。宇宙の魅力を恵に教えてくれたのは、他でもない兄だった……。
 2005年9月12日、小惑星〈イトカワ〉の上空に〈はやぶさ〉が到着。撮影に成功した〈イトカワ〉の写真を見て、坂上は涙ぐむ。居酒屋でお祝いをしながら、坂上はセンスはあるが実力を発揮できていない恵に「お前、なんで宇宙やってんだ? 兄貴のためか? 自分自身のためか?」と問いただす。しかし、恵はその質問に答えることができないのだった……。
 11月20日、〈はやぶさ〉は〈イトカワ〉に不時着してしまう。理学的見地からサンプル採取のために着陸のやり直しを提案する田嶋、工学的見地から機体の損傷を心配して帰還させることを提案する喜多。判断を託された川渕は二度目の着陸を決意し、見事に成功する。
 12月8日、イオンスラスターの故障と燃料漏れが発生し、姿勢を制御できなくなった〈はやぶさ〉は地球との通信を途絶してしまう。地球からはるか彼方、広大な宇宙空間で行方不明となってしまった〈はやぶさ〉……。これまでに行方不明になった探査機が見つかった例はない。管制室に暗澹たる空気が立ちこめる中、的場は文科省に赴き、官僚の矢吹(筧利夫)に事情を説明するのだった。
 2006年1月23日、〈はやぶさ〉からの信号を奇跡的にキャッチすることに成功する。そして故障を免れたイオンエンジンを点火し、地球への帰還を目指すことになる。喜びに湧く恵たちだったが、臨時職員であった坂上の契約期間が切れ、プロジェクトを去ることが判明する。さらに、萩原教授も定年を迎えJAXAを去るのだった。
 2008年春、〈はやぶさ〉が地球に向かっている間に論文を書いた恵だったが、学位授与不可通知が届く……。
 2009年11月4日、イオンエンジンが故障。帰還が絶望視される。
 中途半端な気持ちのまま科学者への道を歩むことに迷いを抱き始める恵。動力を失い、宇宙を彷徨うことになりかねない〈はやぶさ〉。チーム全員がそれぞれの危機に直面していた……。

スタッフ

監督:堤 幸彦
製作総指揮:フォックス・インターナショナル・プロダクションズ
企画/製作プロダクション:アグン・インク
エグゼクティブ・プロデューサー:玉江 唯
プロデューサー:井上 潔 脚本:白崎博史、井上 潔
協力プロデューサー:宮崎 大、市山竜次
ラインプロデューサー:安斎みき子
音楽:長谷部 徹
主題歌:fumika「たいせつな光」(Ariola Japan)
ノベライズ:「はやぶさ/HAYABUSA」(角川文庫、角川つばさ文庫) 参考書籍:「はやぶさ君の冒険日誌」(毎日新聞社) 
協力:JAXA宇宙航空研究開発機構のロゴ
VFXスーパーバイザー:野?宏二
セカンドユニット監督:木村ひさし
撮影:唐沢 悟
照明:舘野秀樹
美術監督:相馬直樹
装飾:田中 宏
衣裳:清藤美香
ヘア&メイクアップ:井川成子
キャスティング:新江佳子
録音:鴇田満男
音響効果:北田雅也
編集:伊藤伸行
スクリプター:奥平綾子
助監督:北川博康
制作担当:高瀬大樹
アソシエイトプロデューサー(JAXA担当):井川浩哉

キャスト

竹内結子
西田敏行
?嶋政宏
佐野史郎
山本耕史
鶴見辰吾
筧 利夫
市川実和子
甲本雅裕
マギー
正名僕蔵
六角慎司
高橋長英
生瀬勝久

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