行け!男子高校演劇部
2011年/日本/カラー/ステレオ/85分/ヴィスタサイズ 配給:ショウゲート
2011年8月6日よりヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル池袋にてロードショー
©2011「行け!男子高校演劇部」製作委員会
公開初日 2011/08/06
配給会社名 0008
解説
『BECK』『大奥』『パラノーマル・アクティビティ 第2章 TOKYO NIGHT』と、話題作を次々に連打してきた若手実力派俳優・中村蒼が、おちゃめな爆笑学園コメディ『行け!男子高校演劇部』でさらなる魅力をはじけさせる! テレビドラマ「医龍」シリーズやテレビドラマ・映画『TRICK』シリーズなどでの怪演が記憶に新しい個性派俳優・池田鉄洋が初めて手掛けた映画脚本を、『ハンサム★スーツ』『高校デビュー』と、感動コメディの名手・英勉監督のメガホンで贈る本作。今回もかなりヤバい! 頭からしっぽまで小ネタやギャグをオンパレードでお見舞いし、さんざん笑わせたかと思いきや、最後には観る者のハートをがっちりとキャッチする。そんな心ニクい展開の青春痛快ムービーが誕生した。
中村蒼が扮するのは、男子校の新入生・小笠原役。彼は、女子にモテたいというヨコシマな理由で部活を選ぼうと思っていたが、ふとした勘違いによって、廃部寸前のへっぽこ演劇部に入部させられる羽目になる。周りを見ると、今ひとつ頼りない部員2名と、それに輪をかけて全く頼りにならないアイドルオタクの顧問しかいない。仕方なく新入部員獲得に孤軍奮闘する小笠原は、ようやく残りの2名をゲット。その後演劇の地区予選大会という新たな目標が彼のテンションを上げていく。また、演劇の見学に行った女子高で、ある美少女を見て恋に落ちた小笠原は、大会へのモチベーションが一層アップする! 大会当日、彼らが繰り広げた舞台は、予想もつかない型破りなトンデモ舞台となる!?
主人公・小笠原役の中村は、持ち前のスーパースマイルだけではなく、コロコロと表情が変わる百面相で、コメディの才能を本格的に開花させた。そして、おバカな演劇部の部員役を演じた若手実力派俳優たちの競演も見逃せない。確固たる演技力を見せてきた『DIVE!!』や『半分の月がのぼる空』の池松壮亮は、親友の大和田舵役で、ちょっぴり“恥辱的”体当たり演技にトライ!? その他、演劇部のメンバーとして、冨田佳輔、川原一馬、金子直史、稲葉友らフレッシュな面々が顔を揃えた。劇中では、彼らのおちゃめな女装シーンも出血大サービスで登場する。
また、フレッシュなマドンナ役の新川優愛や足立梨花らの愛くるしさも、暑苦しい男ばかりの青春映画に華を添える。そして、脚本を手がけた池田鉄洋が、演劇部の顧問でアイドルオタクの神田役に扮し、キモいキャラを炸裂させ、若手チームに援護射撃をするというのがこれまたニクイ。おまけに、ある大物俳優が本人役で登場するというサプライズがあり、思わず「ヤラれました!」とニンマリさせられる。
最大の見せ場となるのが、演劇の地区大会で小笠原たちが見せる「最後の一葉」の舞台だ。舞台俳優としての経験豊かな池田鉄洋ならではの脚本が産み出した珍舞台を、英監督がコント的なテイストで映像化。ギャグのジャブが徐々に効いてきたと思ったら、クライマックスではハラハラドキドキするスリリングな展開を見せ、観終わった後には予想外の爽やかな感動を呼ぶ。これぞ、若手実力派俳優たちが起こした化学反応だ。こんなのアリ!?と思いつつ、拍手を送りたくなる!? いや〜、男子だけの高校演劇部でも、この面子なら、ウルトラ楽しいので“大アリ”でしょう!!
ストーリー
男子校に入学した小笠原[オガ](中村蒼)が、クラブを選ぶ第一の目的は「女子にモテる」こと。ある日彼は、演劇部の新入生勧誘公演「ロミオとジュリエット」を見ていて、ジュリエット役の美女にハートをズキュンと射止められる。メロメロ状態になった彼は、すぐさま廃部寸前の演劇部に入部するが、お目当てのジュリエットの正体が、なんと先輩男子だったことが判明し、大ショック! でも、時すでに遅し。彼はその場で、いきなり部長に抜擢されてしまう。そ、そんな〜……!? 部員は自称イケメンの城島[ジョー](金子直史)と、存在感が薄すぎる上田[ウエダ](冨田佳輔)のみ。顧問の神田(池田鉄洋)も女子にしか興味のないアイドルオタクで、やる気ゼロ。しかも、今月中に部員を5人揃えないと廃部になってしまうという背水の陣状態に!
オガが必死で勧誘していく中、入部してきたのは、神田と画策し、単位獲得を条件に説得されたヤンキーの田村[タムラ](川原一馬)のみ。仕方なく、彼は親友の大和田舵[カジ](池松壮亮)に、籍だけを置き活動はしないという幽霊部員になってもらい、演劇部の部員はギリギリ5人となって、なんとか廃部は免れる。
そんな中、演劇の地区大会に出場することが決定。とはいえ、何をどうすればいいかよく分かっていない5人は、演劇で有名な豪徳寺女学園に女装して見学しに行くことに。女子高に足を踏み入れた部員は、かなりテンションアップ! その上オガは、舞台で熱演する美しい柏木舞(新川優愛)に一目惚れをしてしまうが、スパルタの鬼顧問・金子に絞られている柏木を見たオガたちは、本当の演劇の面白さを自分たちが見せつけ、彼女を救い出そうと一致団結する。
その後、足を痛めてサッカーを断念した橋本[ハシモト](稲葉友) も入部。地区大会まであと3週間と迫る中、勉強の合間を縫ってカジが手掛けていたO・ヘンリー作「最後の一葉」の台本がようやく仕上がってくる。
いよいよ、オガたち演劇部の晴れ舞台である演劇の地区大会当日。名作「最後の一葉」について、ほどほどの期待感を持って見始めた観客だったが、始まった途端、斬新な演出に呆気にとられ、思わず目が点に!? え? こんなのありなの!? それは、これまで観たこともないトンデモ舞台の「最後の一葉」だった。オガたちの舞台に、会場からじわりじわりと笑いが起こっていくが、途中で予想もしなかったアクシデントが勃発し、最大のピンチを迎える! 果たして、彼らの初舞台は無事成功するのか!?
スタッフ
監督:英勉
脚本:池田鉄洋
製作:宮路敬久・福場一義・百武弘二・二宮清隆・山国秀幸
プロデューサー:片山武志・中村美香・谷口宏幸
ラインプロデューサー:小林勇介
音楽:川嶋可能
撮影:藤本信成
照明:和田雄二
美術:舩木愛子
録音:間野翼
音響効果:武田拓也
編集:餌取志保
VFXプロデューサー:遠藤正人
CGデザイナー:黒田卓嗣
装飾:山森悠子
スタイリスト:纐纈春樹
ヘアメイク:百瀬広美
スチール:平野晋子
助監督:向井澄
製作:「行け!男子高校演劇部」製作委員会(日本出版販売・ポニーキャニオン・ショウゲート・東北新社・ワンダーラボラトリー)
制作プロダクション:東北新社
配給:ショウゲート
宣伝協力:アルシネテラン
主題歌:GOING UNDER GROUND「RAW LIFE」(ポニーキャニオン)
キャスト
中村蒼
池松壮亮
冨田佳輔
川原一馬
金子直史
稲葉友
佐藤永典
新川優愛
足立梨花
八木小緒里
西原亜希
スマイレージ(特別出演)
千葉雅子
大和田伸也(特別出演)
池田鉄洋
菅沼司
中谷竜
広瀬友祐
鈴木拡樹
紅葉美緒
LINK
□公式サイト□この作品のインタビューを見る
□この作品に関する情報をもっと探す