原題:Los ojos de Julia / JULIA’S EYES

美と闇の魔術師 ギレルモ・デル・トロ製作 大ヒットホラー『REC/レック』を超え、スペインNo.1大ヒット!!

第25回ゴヤ賞(スペイン・アカデミー賞)主演女優賞ノミネート(ベレン・ルエダ) トロント国際映画祭2010 SPECIAL PRESENTATIONS部門出品 シッチェス・カタロニア国際ファンタスティック映画祭2010オープニング作品

2010年12月22日 (フランス) 2011年5月20日 (イギリス)

2010年/スペイン/117分/カラー/スコープサイズ/DOLBY DIGITAL/字幕翻訳:神田直美 R-15 提供・配給・宣伝:プレシディオ/協力:松竹/後援:セルバンテス文化センター東京

2011年6月18日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国ロードショー

(C) Rodar y Rodar Cine y Television, S.L / A3 Films, 2010

公開初日 2011/06/18

配給会社名 0830

解説


美と闇の魔術師、ギレルモ・デル・トロ製作
『REC/レック』を超えNo.1ヒットを記録したスパニッシュ・ホラー、日本上陸!

ギレルモ・デル・トロ。『ミミック』(97)、『デビルズ・バックボーン』(01)、『ヘルボーイ』シリーズ、そして06年度アカデミー賞受賞作『パンズ・ラビリンス』。彼の生み出す作品群はスリラー、アクション、ファンタジーと多岐にわたるが、いつしかそれらは「ギレルモ・デル・トロ」というひとつのジャンルに集約されるまでになった。同時に『永遠のこどもたち』(07)、『ルドandクルシ』(08)といったスペイン・メキシコ出身の若手監督の作品を製作する手腕も兼ね備える。そんな彼が新たに製作を手掛け、同じスタッフで作り上げた『永遠のこどもたち』以上の作品だと豪語するのが、本作『ロスト・アイズ』だ。メガホンを取ったギリェム・モラレスは長編2作目となる新鋭ながら、本国スペインでは大ヒットホラー『REC/レック』(07)を超え2週連続のNo.1を獲得。10週に及びベスト10を保持した異色作だ。視覚に始まり、五感の全てを刺激していく演出によって、観る者は魔術師ギレルモ・デル・トロの生み出す“美と闇”に引きづり込まれる—!

視力の低下とともに変化するカメラアングル。
果たしてあなたは、この恐怖に耐えられるか!?

角膜移植手術を終えたばかりの全盲の女性の首吊り死体が発見された。自殺したサラの双子の妹フリアは姉の死に疑問を感じ、他殺ではないかと疑い始める。周辺を調べるうちに、不穏な人影がチラつき始める。しかし、フリアの目もサラと同じく病魔に侵され、彼女の視力は徐々に闇に包まれていく。失明までに残された期間は1カ月。
本作では自らの視力の低下していく恐怖と、物語が進むにつれ、誰もが気付いていない恐ろしい事実が判明していく様が二重の構造で襲いかかる。カメラアングルはフリアの視力とともに変化し、主人公の立場へ観客を巻き込んでいく。あなたの神経は研ぎ澄まされ、徐々に視力が落ちていく恐怖を追体験していくことになる。果たして、この恐怖に耐えられるか!?

ストーリー






双子の姉の謎めいた死

スペイン、郊外の街。盲目の女性サラの首吊り死体が自宅地下室で発見される。サラは先天的な進行性視力低下の病のため1年前に失明に至っており、移植手術を行うためドナーを待っている状態が続いていた。「悩んだ挙句にサラは自殺した」と断定する地元警察。しかし、半年振りにサラに会いに来た双子の妹フリア(ベレン・ルエダ)は、姉の死に対しどこか釈然としないものを感じた。サラの部屋を片付けている時、フリアはサラの嫌いな音楽CDがオーディオに入っていることを見つける。死ぬ直前に何故わざわざ嫌いな音楽を聞いたのか? そもそもサラは失明したからといって自殺するような人間ではないはずだ。そして、サラの家に着いた頃から背後に感じる見知らぬ気配の正体とは…。

徐々に明らかになる姉の足跡、そしてフリアに迫る失明のとき

サラもフリアと同じく進行性の視力低下に陥っており、夫イサク(ルイス・オマール)は彼女の平穏な生活が崩れることによって病が進行することを危惧していた。そんな彼の心配をよそに「少し出掛けるだけよ」とフリアは言い残し、サラと親交があったという老婦人ソレダド(フリア・グティエレス・カバ)や盲人福祉センターに通う若い女性たちに話を聞きに行く。そこで彼女は、サラと付き合っていたという恋人の存在を知る。彼は何故葬儀にも顔を出さないのだろう?一体、何者なのか…? その時、暗闇から何者かの視線を感じ、フリアはその影を追う。しかし、病の発作のため、視界は霞み、逃げられてしまう。やはりこの眼は着実に見えなくなってきているのだ…。発作が落ち着き、その恋人と訪れたというホテルへイサクとともに行くことに決めたフリア。しかしそこで聞いた目撃情報は“目に包帯を巻いた”姉の姿。姉は角膜移植手術をしていたのだ。視力が戻ることを期待していながら、何故サラは自殺したのか? 謎が深まっていく一方、イサクもフリアに対し、ある隠し事をしていたことが発覚する。動揺による過度のストレスを抱え、フリアは再び発作に襲われてしまう—。

「見えない」犯人

翌日、ホテルから出かけようとしたところにホテルの掃除夫クレスプロ(ホアン・ダルマウ)に声を掛けられ、見知らぬドアのカギを渡される。クレスプロは、サラと一緒だった男を“透明人間”だと言う。その存在に誰も気づかず、返事もされない男。クレスプロは自分も同じ人種だから分かるが、その男の瞳には怒りが宿っていたと言う。まもなく、イサクは失踪し、さらにその晩、クレスプロは風呂場で感電死する。男は自分の痕跡を隈なく消しているのだ。イサクの失踪、そして残されたカギは一体何を意味するのか?パニックに陥るフリア。目の病は徐々に進行し、完全失明までに残された時間は1ヵ月間と告げられる。そして犯人は、確実にフリアに近づきつつあった…。

スタッフ

監督:ギリェム・モラレス
脚本:オリオル・パウロ、ギリェム・モラレス
製作:ホアキン・パドロ、マル・タガローナ、ギレルモ・デル・トロ
撮影:オスカル・ファウラ
編集:ホアン・マネル・ヴィレシカ
美術:バルター・ガラート
音楽:フェルナンド・ヴェラズキス
音響:アルバート・マネラ
音響効果:オリオル・タラーゴ
衣裳:マリア・イェリス

キャスト

フリア/サラ:ベレン・ルエダ
イサク:ルイス・オマール
イバン:パブロ・デルキ
ディマス警部:フランセスク・オレーリャ
クレスプロ:ホアン・ダルマウ
ソレダド:フリア・グティエレス・カバ

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