髪結いの亭主
原題:Le Mari de la coiffeuse
1990年/フランス映画/78分/16:9/ドルビー・デジタル 提供・配給:IMAGICA TV
2011年1月8日よりユーロスペースにてロードショー、全国順次公開
(c) 1990 LAMBART Productions - TF1 Films Production
サブ題名 デジタルリマスター版
公開初日 2011/01/08
配給会社名 0960
解説
20年前に公開された『髪結いの亭主』は、男と女のロマンティシズム、観る者の官能を強烈に刺激するエロティシズムが、永遠の愛にあこがれる女性たち、男性たちを劇場に呼び寄せ、大ヒットとなりました。後に<愛の名匠>と呼ばれるフランスの映画作家パトリス・ルコントの名が我が国で知られるようになった記念すべき作品でもあります。店先から注がれる太陽の光を淡いパステル画のような色調で描き出す映像の美しさ、そこにかぶさるマイケル・ナイマンの穏やかな弦楽、さらにスパイスのように使われるアラブ歌謡とそれに合わせて踊られるジャン・ロシュフォールの珍妙なダンスが、短編小説のような味わいの物語(実際、上映時間も80分強という短さ)を、あなたの記憶に刻み込んでいきます。映画は、余計なことを語りません。しかし、それゆえに、製作〜公開から20年を経た今でも、まったく色あせることのない、永遠の(そして「今の」)愛の物語として、わたしたちはこの映画を堪能することができるのでしょう。まして今回は入念な修復作業が行われた<デジタルリマスター版>での公開。豊かな色彩と陰影の表現、そして素晴らしい音質で、この名作をこころゆくまで楽しんでいただけます。
ストーリー
「結婚してください」
椅子に座って髪を切られながら、美しき女理髪師マチルド(アンナ・ガリエナ)に唐突なプロポーズをする中年男性アントワーヌ(ジャン・ロシュフォール)。女理髪師と結婚し、その店の主人に収まる……それは彼が少年時代からずっと思い描いていた夢だったのだ。少しだけの躊躇の後、こともなげにそのプロポーズを受け入れるマチルド。その日から理髪店は二人の生活のすべてとなった。結婚式も、お酒を飲んで酔っ払うのも、愛の行為を行うのも(時にはお客さんがいるにもかかわらず!)……この店という空間が愛し合う二人の世界のすべてなのだった。ただ愛だけが存在する時と場所。だが、永遠に続くかのように見えた日々の向こうには……。
スタッフ
監督:パトリス・ルコント
製作:ティエリー・ド・ガネ
脚本:クロード・クロッツ、パトリス・ルコント
撮影:エドゥアルド・セラ
美術:イヴァン・モシオン
編集:ジョエル・アッシュ
音楽:マイケル・ナイマン
衣装:セシル・マニャン
製作総指揮:モニク・ゲリエール
キャスト
アンナ・ガリエナ(マチルド)
ジャン・ロシュフォール(アントワーヌ)
ロラン・ベルタン(アントワーヌの父)
アンリ・ホッキンング(12歳時のアントワーヌ)
モーリス・シェヴィ(イジドール)
フィリップ・クレヴノ(モルヴォワジュー)
ティッキー・オルガド(モルヴォワジューの甥)
アンヌ=マリー・ピザーニ(シェーファー夫人)
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