ロシアン・ルーレット
原題:13
勝率1%。運がなければ、即、死亡。
2010年/アメリカ/97分/カラー/シネマスコープ/DOLBY DIGITAL/字幕翻訳:川又勝利/ 提供・配給・宣伝:プレシディオ
2011年6月18日(土)より新宿ピカデリーほか全国ロードショー
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公開初日 2011/06/18
配給会社名 0830
解説
勝率1%。17人のロシアン・ルーレット
アメリカ。どこかの町のある地下室で秘密裏に行なわれる金持ちたちの愉しみ。さまざまな場所から集められた17人のプレイヤーで行われるロシアン・ルーレット。
第1ラウンド、進行係の指示に従い、1人1発ずつ、シリンダーに弾を込め17人の男たちが円になる。前の男の後頭部を狙い、合図と共に一斉に引き金を引く。弾が出る確率は16%。
第2ラウンド、1人2発ずつ。弾が出る確率は33%。
全4ラウンド行われ、最終的に生き残る確率、わずか1%。最後まで生き残ったものには100万ドルの賞金が与えられる。そして、金持ちたちは彼らにまた多額の金額を賭けるのであった。
このダークなテーマを描いたのは、グルジア出身の新鋭監督、ゲラ・バブルアニ。2007年に公開された作品『13/ザメッティ』は2006年サンダンス映画祭においてワールドシネマコンペティション(ドラマ部門)審査員大賞を受賞。そのほか、世界中で高い評価を受け、“必見の若手監督”としての地位を確立し、すぐにハリウッドリメイクの噂がささやかれた。ゲラの元には50を超えるリメイクのオファーが殺到した。その中には、ブラッド・ピットも含まれ、権利取得を切望したという。そして、出演をめぐり、レオナルド・ディカプリオ、故ヒース・レジャー、トビー・マグワイアなど錚々たる俳優たちが争奪戦を繰り広げた。そんな中、『コントロール』で主役を演じ新人とは思えない演技力で鮮烈なデビューを飾ったサム・ライリー。不動の人気を誇るアクションスター、ジェイソン・ステイサム。アクションスターとしても演技派俳優としても評価の高いミッキー・ローク。ゲイリー・オールドマン監督の『ニル・バイ・マウス』で英アカデミー賞主演男優賞にノミネートされ、確かな演技力を誇る、レイ・ウィンストンという豪華な面々が顔を揃えることとなった。
同じ監督で同じ物語をリメイクすることは常にハイリスクでもある。しかし、ゲラはこのわずかな可能性に命を賭ける男たちを演じるにふさわしい完璧なキャストを揃え、新しいキャラクターを追加し、これだけ凶悪なテーマをヒリヒリとした恐怖と緊張感が味わえる最高のエンタテイメント作品に昇華させることに見事成功した。
本作は、人間の命を賭けてギャンブルをするという残忍なテーマを描いた非常に難しい作品である。底辺には人間の存在と人間性についての複雑な物語が展開する潜在性がたくさん含まれている。17名のプレイヤーたちは、わずか1%の勝率に、己の全てを賭ける。果たして彼らを突き動かすものとは何なのか・・・。彼らの極度の緊張、恐怖、そして興奮は観る者に伝染し、いつしか観客をプレイヤーへと変えていく。
ストーリー
運がなければ、即、死亡。
頼れるのは、己の運のみ
病気の父を抱えながら、電気工の仕事で家族を養う貧しい青年ヴィンス(サム・ライリー)は、ある日、仕事先の家主が大金が入る仕事があるというのを盗み聞きする。そして、その内容が書いてあると思われる封筒を目撃する。そんな矢先、家主は麻薬の過剰摂取で亡くなってしまう。ヴィンスはその封筒を盗み出し、中に入っていた指示書に従い、ある館へ辿り着く。時を同じくして、囚人のパトリック(ミッキー・ローク)は牢屋を出され、荷物を戻される。そして看守に無理やり木箱に詰められ、ある館へ連れて来られる。そして、謎の男ジャスパー(ジェイソン・ステイサム)は、死に瀕した兄・ロナルド(レイ・ウィンストン)を病院から連れ出し、同じくその館へと向かう。
彼らが辿り着いたその場所では、17人の男たちがそれぞれ1から17までの番号をつけたTシャツを着せられ、円になっていた。その周りにいるのは、多額の金を各プレイヤーに賭ける男たち。ここでは、彼らの命を賭けた集団ロシアン・ルーレットが行われようとしていた。地下に用意された会場にはそれぞれの思惑の中、極度の緊張と極度の興奮状態のプレイヤー、そして彼らの命に莫大な金を賭けるギャンブラーたちのじめっとした欲望と恐怖がうずまく重い空気が漂っていた。プレイヤー1人1人の手には一丁ずつの拳銃と1発の弾丸が手渡される。進行係のヘンリー(マイケル・シャノン)が「もうすぐ第1ラウンドを始める!」と声を張り上げる。ヘンリーの指示の下、プレイヤーたちは、弾倉に1発の弾を込める。「弾倉をまわせ!」。ヘンリーの指示通り、プレイヤーたちは、弾倉を無秩序にまわし、前に立っている男の後頭部へ狙いを定める。殺人者に、なるのか、被害者になるのか、はたまた何事もなく生き残ることができるのか?!
このゲームの勝率、わずか1%。勝てば大金、負ければ死。
張り詰めた空気の中、最初のゲームの開始が告げられる・・・。
「では、プレイヤー諸君。電球に注目しろ。電気がついたら引き金を引け!」
スタッフ
監督・脚本:ゲラ・バブルアニ
製作:リック・シュウォーツ、アーロン・カウフマン、ヴァレリオ・モラビート
共同製作:イリアナ・ニコリック
製作総指揮:ブライアン・エドワーズ、ジャネット・ビュアリング、マギー・モンティース
共同製作総指揮:ジョン・マイケルズ
製作総指揮/UPM:キャロライン・ヤズコ
撮影:マイケル・マクドノー
プロダクション・デザイナー:ジェーン・マスキー
キャスティング・ディレクター:アヴィ・カウフマン
コスチューム・デザイナー:エイミー・ウェストコット
キャスト
ヴィンス・フェロー:サム・ライリー
ジャスパー・バッジェス:ジェイソン・ステイサム
パトリック・ジェファーソン:ミッキー・ローク
ロナルド・リン・バッジェス:レイ・ウィンストン
ヘンリー:マイケル・シャノン
ジミー:カーティス・“50 Cent”ジャクソン
アイリーン:エマニュエル・シュリーキー
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