SLを愛する全ての旅人に捧ぐ・・・

2010年/日本/103分 配給:アネック

2010年07月23日よりＤＶＤリリース 2010年05月28日よりＤＶＤリリース 2010年7月10日(土)〜7月23日(金)下北沢トリウッドにて上映

公開初日　2010/07/10

配給会社名 0817

解説


この映画の主人公は蒸気機関車(蒸気機関車ルビ：ＳＬ)である。 かつて時代の波にのまれ、一度は姿を消したＳＬ。だが、今また全国各地で復活を遂げ、 旅人の熱き支持を得ている。

ＳＬは生きている、心があると人は言う。 すべての旅人が彼に想いを馳せる。 彼はそれに応えて、懐かしさとあたたかさ、喜びと悲しみ、すべての旅情を優しく包み込んでくれる。 携帯電話一つあれば一瞬にして世界中とつながるこの時代に、彼は不器用に、無骨に、山や川や野をただ黙々と、煙を吐きながらひたむきに走り続ける。 その人間味あふれる姿に人は胸うたれるのである。 或る人は我が身と重ね、或る人は我が親を想い、或る人は我が子を想い、忘れかけていた優しい心根を取り戻してゆく。 遠く汽笛が鳴り響く時、誰もが日本のふるさとを思い、静謐なるひとときを味わう。
このような心安らぐ空間が今、ＳＬをおいて他にあるだろうか。

今回上映する、『ＳＬ日和〜大井川鐵道物語／山口線物語』は大井川鐵道と山口線を描写。
ＳＬを愛する様々な人たちの眼を通して、旅情と詩情の狭間をゆったりと行き交う贅沢なひととき《ＳＬに乗り、車窓から眺め、音を聞く》を映像化している。 この映画は観客の心が臨場感たっぷりにＳＬ体験できる映画詩なのである。

ストーリー



第一部　≪ＳＬ日和　大井川鐵道物語≫（2010年7月23日　ＤＶＤ全国発売予定）

静岡県・金谷駅から千頭駅にかけて大井川沿いをひた走るＳＬ。
Ｃ１１やＣ５６といったＳＬたちが、昔ながらの客車を牽引しながら頑張っている姿を追う。
また大井川鐵道では１９７６年（昭和５１年）７月９日にＳＬ（Ｃ１１-２２７）の復活運転を開始したが、 その復活にかけた鉄道マンのＳＬ愛に満ちた半生や、その志を受け継ぎ、日々ＳＬを守りゆく若き鉄道マンたちの姿も併せて描く。
動輪横から撮影した迫力ある映像を交え、一度はリストラされたＳＬたちが茶畑の中を走りぬけ、数々の鉄橋を渡る姿は、鉄道マンの熱き想いと相まって尚一層美しく見え、 その動輪の響きは人生の応援歌のように、いつまでも観客の心に残るだろう。

第2部≪ＳＬ日和　山口線物語≫（2010年5月28日　ＤＶＤ全国発売）　　　
山口県・新山口駅から島根県・津和野駅にかけて、日本の原風景を走るＳＬやまぐち号、Ｃ５７ー１。
通称「貴婦人」と呼ばれているその優美な姿は、全国各地に数多くのファンを持っている。 本作品では貴婦人Ｃ５７-１を通称ポニーと呼ばれるＣ５６-１６０がエスコートするという、 貴重な重連運転の映像で綴ってゆく。
また地元湯田温泉出身の夭折した詩人、中原中也の孤高の人生と詩を沿線の原風景とともに描き、日本のふるさとへ心地よく回帰させてくれる。 そしてＳＬを愛する沿線に住む人々の想いを描く。 中でもプロの写真家を目指す若者を取り上げ、ＳＬを愛する気持ちを込めた彼の写真を通し、琴線にふれるＳＬの美しさというものを描き出す。

スタッフ

監督：岩男浩司　
脚本：松下隆一
エグゼグティブプロデューサー：進福太郎
プロデューサー：成澤 章・唯生
協力プロデューサー：大谷康之
企画：山本亜紀子
脚本：松下隆一
撮影：谷垣修二・多賀和雄
製作：マルティ・アンド・カンパニー
配給：アネック
協力：大井川鐵道 西日本旅客鉄道

キャスト

LINK

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http://www.youtube.com/watch?v=7YkwZUX2Q90
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