だれのものでもないチェレ
原題:´ARV´ACSKA
〜世界の名作を巡る旅〜 パイオニア映画シネマデスク セレクション第2弾“ハンガリー編” 無垢な少女が触れた、残酷な“セカイ”
1976年カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭監督賞受賞 1976年ハンガリー映画批評家賞受賞
1976年/ハンガリー/89分/35ミリ・ニュープリント/カラー/ 配給:パイオニア映画シネマデスク 宣伝:ブラウニー
2010年1月30日(土)よりシネマ・アンジェリカほか全国順次ロードショー
公開初日 2010/01/30
配給会社名 0147
解説
少女チェレの過酷な運命を描いた幻の傑作が
ニュープリントで31年ぶりにリバイバル公開!
76年にハンガリーで製作され、国際的に大きな反響を呼び起こした衝撃の傑作が、ニュープリントで甦る! 物語は、30年代初頭のハンガリーを舞台に、過酷な運命に翻弄される孤児の少女チェレの姿を、徹底的なリアリズムで見つめていく。養親の下、服すら与えられず、虐待に耐えながらも生きようとする少女。その無垢な瞳が訴えているのは、怒りや悲しみだけではなく、人間としての誇りでもあった。チェレを演じるのは、約7000人の中から見いだされた天才子役ジュジャ・ツィンコーツィ。圧倒的な表現力でチェレの壮絶な生きざまを体現し、観る者の心を揺さぶる。監督は、この作品でカルロヴィ・ヴァリ国際映画祭監督賞を受賞したラースロー・ラノーディ。『どんな人間でも人を侮辱してはならない』という“抗議”として本作を完成させ、人間の尊厳や自由について力強いメッセージを放っている。
ストーリー
人権すら保障されなかった30年代初頭のハンガリー
少女チェレの生きざまが、激しく心を揺さぶる
30年代初頭、ホルティ独裁政権下のハンガリー。孤児たちは養育費つきで養子に出され、少女チェレもある農家に引き取られていた。裸のまま働かされ、飢えや寒さ、大人たちの虐待に耐え続ける日々。ある日、チェレはとうとう家出をするが、すぐ孤児院に収容され、再び非情な養親に引き取られてしまう。そこで使用人として働く老人とともに馬小屋で暮らすチェレは、老人の優しさに、初めて心の交流を知る。だが、その先には、さらに過酷な運命が待ち受けていた・・・。
スタッフ
監督:ラースロー・ラノーディ
脚本:ユディット・エレク、ラースロー・ラノーディ
原作:ジグモンド・モーリツ
撮影:シャーンドル・シャーラ
音楽:ルドルフ・マロシュ
キャスト
ジュジャ・ツィンコーツィ
ヨージェフ・ビハリ
アンナ・ナジ
マリアン・モール
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