おにいちゃんのハナビ
“2010上海・日本映画週間”オープニング上映作品
2010年/日本/カラー/119分/ 配給:ゴー・シネマ
2011年02月25日よりDVDリリース 2010年9月25日、有楽町スバル座ほか全国ロードショー 2010年9月11日(土)より 新潟先行上映
©2010「おにいちゃんのハナビ」製作委員会
公開初日 2010/09/11
配給会社名 0943
解説
年一回の花火に想いを託す雪国の小さな町に生きた一人の少女と、彼女への想いを花火に託した兄との真実を基に作られた物語。
新潟県小千谷市片貝町。年に一度町民がスポンサーとなり、世界一の花火が打ちあがる片貝花火まつり。その一発一発に打ち上げる人それぞれの物語がある。そこで実際にあった心打たれる兄の話を元に、4年越しで映画化を実現。
自分の殻にとじこもっていたが、余命僅かな妹から生きる勇気をもらい、再生する兄と、それを支える両親との絆が、暖かい隣人に囲まれる美しい町を舞台に丁寧に描かれる感動作。
ストーリー
新潟県小千谷市片貝町。病弱な華(はな/16歳)の療養のため、須藤一家は5年前に東京からこの片貝町に引っ越してきた。
< 9月9日 >
毎年、世界一の花火が打ち上げられる《片貝まつり》の日、急性白血病による半年間の入院生活を終えた華は、兄・太郎(たろう/19歳)が自室に引きこもっていることを告げられる。その夜、来年の自分たちの成人の花火を盛り上げようと気勢をあげる成人会に遭遇した華は、太郎を成人会に参加させようと決意する。華は家から無理やり連れ出した太郎を成人会の集会所に連れて行くが、地元育ちでない太郎は入会を断られてしまう。成人会に参加を断られたものの、太郎は新聞配達のアルバイトをはじめ、新しい生活をスタートさせる。
< 冬 >
華の白血病が再発し、また始まった入院生活だったが、容態は前回よりも確実に悪化していた。華は、片貝に引っ越してきた5年前、家族4人笑顔で見た花火への思いを太郎に告げる。そんな華の思いを知り、太郎は苦労しながらも成人会への参加を認めてもらう。
しばらくして、華の容態が悪化し、太郎と両親は病院にかけつける。しかし、家族の思いは届かず、華は帰らぬ人となってしまったのだった。
< 1月 >
華の死後、太郎は成人会を辞め、華のために一人で花火をあげるべくアルバイトを増やす。そして、煙火工場の工場長に頼み込んで花火作りを始める。
< そして、9月9日 >
様々な思いの込められた花火が、メッセージの読み上げと共に打ちあがり、メインイベントである成人会の花火の迫力に祭は最高潮に達する。そして太郎の花火が打ちあがる。
「華、僕の妹でありがとう…」
息もつかせず、赤色の花火が打ち上げられる。赤一色に染まる空。
華の楽しみにしていた光景を両親と寄り添ってみる太郎。一つ二つと散り逝く花火をただただ見上げている。最後の火の粉の一つが消えるまでずっと…。
スタッフ
監督:国本雅広
脚本:西田征史
主題歌:藤井フミヤ「今、君に言っておこう」(Sony Music Associated Records Inc.)
製作:「おにいちゃんのハナビ」製作委員会
制作プロダクション:エネット
宣伝協力:アサツー ディ・ケイ
特別協力:朝日新聞社
キャスト
高良健吾
谷村美月
宮崎美子
大杉 漣
早織
尾上寛之
岡本玲
佐藤隆太
佐々木蔵之介
塩見三省
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