バタフライ・エフェクト3/最後の選択
原題:THE BUTTERFLY EFFECT 3:REVELATION
タイムスリップと切ない愛の物語が融合した傑作『バタフライ・エフェクト』から4年。 あの衝撃と感動が再び蘇る!
2009年/アメリカ/カラー/90分/ 配給:リベロ AMGエンタテイメント
2009年12月16日よりDVDリリース 2009年10月17日(土)より銀座シネパトスにてロードショー
(c) Flashback Films, LLC
公開初日 2009/10/17
配給会社名 0644/0223
解説
もしも過去に戻ることができるなら、あなたは誰のために何をしますか?
愛する人を救うため、男は「今」を捨て、「過去」に戻る……。タイムスリップと切ない愛の物語が融合した傑作『バタフライ・エフェクト』から4年。あの衝撃と感動が再び蘇る!
全米初登場第1位、5週連続トップ10入りを果たし、主演のアシュトン・カッチャーを一躍スターダムへと押し上げた『バタフライ・エフェクト』。2005年に日本でも公開され、独創的なストーリーと先の読めない展開が口コミで話題となり、スマッシュヒットを飛ばした。2006年には、タイムスリップのテーマはそのままに、まったく新しい物語として『バタフライ・エフェクト2』も製作された。そして、2009年。オリジナルの『バタフライ・エフェクト』の精神を『2』以上に色濃く受け継ぎながら、そこにサスペンス色が加えられた『バタフライ・エフェクト3/最後の選択』がついに誕生した。
過去と現在を行き来できる特殊な能力を持つ男、サム。過去に戻って殺人現場を目撃し、警察の捜査に協力することを生業としていたが、彼には妹のジェナと決めたルールがあった。個人的な理由で過去に戻らないこと、そして過去を変えないこと。ある日、エリザベスという女性がサムを訪ねてくる。彼女は、サムの昔の恋人レベッカの姉だった。10年前にレベッカを殺した真犯人を捕まえてほしいと頼まれたサムは、ジェナや相談相手であるゴールドバーグ教授に反対されながらも、過去に戻ることを決意する。かつて愛した女性を救うために……。
主人公のサムを演じるのは、「The OC」をはじめ、「CSI:マイアミ5」「デスパレートな妻たち4」などのTVドラマで人気急上昇中のクリス・カーマック。精悍でたくましいルックスながら、タイムスリップを繰り返すうちに苦悩していく姿を繊細に演じてみせる。妹のジェナ役には『ブラック・ダリア』『BULLY ブリー』のレイチェル・マイナー。兄の身体を心配しながらもタイムスリップの手助けを続ける妹役を可憐に演じている。さらに、サラ・ハーベル、メリッサ・ジョーンズ、ミア・セラフィノら、注目の若手女優たちによるセクシーな美の競演も見どころだ。そして、監督には、脚本家や俳優としても活躍している『The Elephant King』のセス・グロスマンが抜擢された。『バタフライ・エフェクト』のプロデューサー、J・C・スピンクによって、キャスト、スタッフともにフレッシュな才能が集められ、エネルギッシュで予測不能な作品が完成した。
人生には必ず岐路が存在する。「あの時こうしていたら」「あっちを選んでいたら」と考えたことのない人間などいないだろう。しかし、別の選択をしていたら、本当に「今」よりいい人生を送ることができるのだろうか? タイトルの由来は、「ある場所で蝶が羽ばたくと、地球の反対側で竜巻が起こるー初期条件のわずかな違いが、将来の結果に大きな差を生み出す」というカオス理論のひとつ。主人公のサムは岐路に立ち戻って別の選択をしたことで、思わぬ結果を招いてしまう。それでも恋人を助けたい一心で何度も何度もタイムスリップするサムの姿に、観る者は胸を切なく締め付けられるだろう。
<カオス理論とは?>
カオス理論とは、予測が不可能な現象を扱う理論のこと。例えば、天気予報をする際には、過去の観測データが必要になるが、その過去の観測データを「気温30度」とするか「気温30.1度」とするかで誤差が発生し、長期的な予測においては、結果に大きな違いが出ることが考えられる。だから、天気を100%の精度で予測することはできない、というのがカオス理論によって導きだされる結論となる。そのカオス理論の特徴を表す代表的なものが、バタフライ効果(バタフライ・エフェクト)。1972年に、気象学者のエドワード・ローレンツが「ブラジルで蝶が羽ばたけば、テキサスで竜巻が起こる」と比喩的にカオス理論を表現したことに由来する。初期条件の小さな違いが、時間の経過とともに拡大し、やがては予測不可能な大きな違いをもたらす……『バタフライ・エフェクト3/最後の選択』でサムが陥っている状況は、まさにバタフライ効果によるものなのである。
ストーリー
男は危険を顧みずタイムスリップを続ける。愛した人を救うために……
公園の木陰に潜む一人の男。その男の目の前で、子連れの女性が殺害される。次の瞬間、男はバスタブで目覚める。彼の名はサム・リード。時空を移動する能力を持ったサムは、過去に戻って殺人事件の現場を目撃することで、これまでに22もの事件を解決してきた私立探偵。警察内にはサムの能力を疑う者もいたが、グレン刑事は難事件を次々と解決するサムに一目置いていた。
ある日、サムのもとへリズ・ブラウンという女性が訪ねてくる。10年前に殺害されたサムの恋人レベッカの姉だった。妹の日記を見つけたリズは、レベッカ殺害の罪で死刑執行が迫っているロニーの無実を知ったという。グレン刑事からサムの能力を聞いたリズは真犯人の逮捕を依頼するが、サムはつらい過去と向き合うことができず断ってしまう。
サムには、タイムスリップの協力者と相談相手がいた。タイムスリップ中の脳波をチェックする妹のジェナと、的確な助言をしてくれるゴールドバーグ教授だ。教授にレベッカのことを相談に行ったサムは、「過去を変えにジャンプするな。苦い思い出があるだろう?」と諭される。実は、サムは火事で死んでしまったジェナを助けるために過去を変えたことがあり、妹の代わりに両親を失ってしまったのだ。しかし、リズが置いていった日記を読んだサムは、依頼を受けることにする。刑務所のロニーに面会に行くが、「お前が犯人だ!」と逆上されてしまい、ジェナにも過去を変えることを猛反対されるが、レベッカを助けたいというサムの衝動は抑えることはできなかった。
事件が起こる直前にジャンプしたサムは、そこで10年前のリズに見つかってしまう。寝室へと急ぐが、すでにレベッカは殺害され、しかも目を離した隙にリズまで殺される。とっさに現在へと戻ったサムは、様々な変化を目の当たりにする。自分の暮らしは以前よりも貧しく、ロニーは弁護士になっていた。そして、殺人事件は、リズも含めた8人もの女性の被害者を出していた。
自責の念に駆られたサムは、再び教授のもとへ相談に行くが、「同じ過去へまた飛ぶと、脳をやられるぞ」と止められ、3人目の被害者アニータの殺人現場に戻ることにする。アニータの部屋に侵入して事件が起こるのを待つが、そこに現れたのはアニータとその恋人で、結局殺人は起きなかった。現在へと戻ったサムは、アニータの代わりに、なぜかロニーが殺されており、教授が行方不明になっていることを知る。
「レベッカを助けたい」。ただそれだけを願っていたのに、自分がタイムスリップする度に被害が拡大していることに苦悩し始めるサム。「オレは人を助けたいんだ。でも失敗することもある……」と泣き崩れるサムに、ジェナはタイムスリップを止めることを約束させる。
目的を失い、バーで飲み明かしたサムは、突然警察に逮捕される。サムが店を出た直後、バーテンダーのビッキーが殺されたのだという。タイムスリップを止めても悲劇の連鎖が終わらないことに愕然とするサム。ジェナが雇った敏腕弁護士のおかげでなんとか釈放されたサムは、ジェナとの約束を破って、死体が発見された時間のイースタン廃棄場へとジャンプする。そこでサムが目撃したものは? はたして真犯人は誰なのか? レベッカたちの命を救うことはできるのか? すべてのケリをつけるため、サムは最後のジャンプをする……。
スタッフ
監督:セス・グロスマン
制作:J・C・スピング
脚本:ホリー・プリクス
キャスト
クリス・カーマック
レイチェル・マイナー
ミア・セラフィノ
サラ・ハーベル
ケヴィン・ヨン
リンチ・R・トラヴィス
リチャード・ウィルキンソン
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