第２写真部

創立49年という歴史と4年制の女子大である事意外にコレといってとりえもない『霧鳴（きりなり）女子大学』。スポーツが盛んなわけでも、偏差値が高いわけでもなく、毎年、滑り止めの滑り止めとしての地位を“着実に？”確立してきた。
しかし、日本の少子化の波はまさにこういう大学から打撃を与え始め、大学は創立50周年を節目に“男女共学”に方向転換。“4年間の女の園生活”で男子入学者を見込んだものの定員400名のところにたった5名の出願者・・・結局全員を合格にするはめに・・・
男子トイレが全体に1ヶ所しかなかったり、とにかく肩身の狭い5人の男子新入生。大手を振って大学内で写真が撮れる環境を狙っていた柳沢清十郎（セイサン）が大学での男子の人権を勝ち取る為（方便）に第2写真部設立を呼びかける。もろもろ個人的？諸事情から他の4人も入部。しかし立ち上げてはみたものの、写真と全く縁の無かった4人。
予算も無く、カメラの値段に驚いたり、なかなか思うような写真が撮れないが次第に写真の面白さにはまり出す。そんなある日、大学理事長から写真部を1つにするように指示が、なりゆきから現女子写真部と試合をする事に・・