原題:Clean

そして、 大切なものを 思い出した。

カンヌ国際映画祭・主演女優賞受賞作品(マギー・チャン)&撮影賞(撮影:エリック・ゴーティエ)

2004年/フランス・イギリス・カナダ/カラー/111分/35mm/シネマスコープ/ドルビーSRD 配給:トランスフォーマー

2009年8月29日シアター・イメージフォーラムにてロードショー

(c) 2004 - Rectangle Productions / Leap Films / 1551264 Ontario Inc / Arte France Cinema

公開初日 2009/08/29

配給会社名 0776

解説


マギー・チャン、全会一致でカンヌ国際映画祭女優賞を受賞!
世界を熱狂させた感動の物語。
離ればなれになった息子といつかまた暮らせる日が来ると信じ続けた母。そして幼いながらも母と向き合おうとした息子。ふたりが歩み始めた新しい人生を、『夏時間の庭』のオリヴィエ・アサイヤス監督が寄り添うようにして写し取った再生の物語。失ったものの大切さに気付き、母としての自覚を取り戻してゆく母・エミリーを見事に演じて見せたマギー・チャンは、本作でカンヌ国際映画祭女優賞を獲得。クエンティン・タランティーノも、「世界で最も素晴らしい女優のひとり」と評し、審査員全員の支持を得ての受賞となった。また、心の琴線に触れる暖かな音楽は、元ロキシー・ミュージック、ブライアン・イーノのサウンドトラックから。本作でカンヌ撮影賞を受賞したエリック・ゴーティエの息を呑むようなカメラワークにも注目。

ストーリー



そして、大切なものを思い出した。
ロックスターとして名を馳せてきたリーと、その妻で歌手として成功することを夢見るエミリー(マギー・チャン)。彼らの間にはジェイという幼い息子がいたが、今はバンクーバーに住むリーの両親に育てられていた。所属するレコード会社の件で激しい口論をしてしまったある日、エミリーはドラッグの過剰摂取によりモーテルで死んでいるリーの姿を発見する。一部の友人とリーの母親は、事故を防げなかったエミリーを責めた。6ヶ月後、エミリーはもう一度全てをやりなおそうと、かつて住んでいたことのあるパリへと向かった。「息子を取り戻すためにはなんでもする」。そう決意はしたものの、愛する人の残像、引き裂かれたプライド、捨てきれない歌手の夢…、様々な想いが交錯し、望んだ仕事を得ることも、息子と一緒に暮らすことも出来ずに、月日は虚しく過ぎていった。
そんな中、義父のアルブレヒト(ニック・ノルティ)が息子のジェイを連れてロンドンのホテルに滞在しているという知らせを受けたエミリーは、たった2日だけ、息子とのデートを楽しむ機会を得る。バイクにまたがり動物園へ向かうエミリーとジェイ。しかし数年ぶりに再会したふたりは、距離が縮まった途端、思いがけず衝突してしまうのだった。「僕はママを愛してないし、愛されてもいないんだ」。
格好悪くてもいい。絶望から必死に這い上がり、もう一度「ふたり」のためにやりなおしたい…。これは、いつか息子と暮らせる日が来ると信じ続けた母と、幼いながらも母と向き合おうとした息子の、再生の物語。

スタッフ

監督:オリヴィエ・アサイヤス 『夏時間の庭』
撮影:エリック・ゴーティエ 『イントゥ・ザ・ワイルド』
音楽:ブライアン・ノートン 『トレインスポッティング』

日本語字幕:寺尾次郎
配給:トランスフォーマー
協力:boid

キャスト

マギー・チャン 『花様年華』
ニック・ノルティ 『ホテル・ルワンダ』
ベアトリス・ダル 『ベティ・ブルー/愛と激情の日々』
ジャンヌ・バリバール 『ランジェ公爵夫人』

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