原題:THE SPIRIT

『シン・シティ』より刺激的に、『300』より大胆に—— 鬼才フランク・ミラーが世界を挑発する超映像ワールド!

2008年/アメリカ/カラー/108分/ 配給:ワーナー・ブラザース映画

2009年10月21日よりDVDリリース 2009年6月6日(土)より渋谷東急、新宿ミラノ座ほか全国公開決定!!

(c) 2008 SPIRIT FILMS, LLC. All Rights Reserved. THE SPIRIT trademark is owned by Will Eisner Studios, Inc. and registered in the U.S. Patent and Trademark Office.

公開初日 2009/06/06

配給会社名 0085

解説


「シン・シティ」「300」などのグラフィック・ノベルのクリエーターとして独特なビジョンを発揮してきたフランク・ミラー。その彼が単独監督デビューを飾る『ザ・スピリット(原題)』は、“コミック原作の映画”という枠にとどまらず、まったく新しい次元に到達。巨匠ウィル・アイズナーによる連載コミックに基づく本作は、最新CGIと融合した巧妙なストーリー展開で、スリルと恐怖とロマンスの様式美の世界へ観客をいざなう。ミラーは、アイズナーの傑作からPG-13の映画を作るという基本的な目標を設定し、そのストーリーを展開させる新たな方法を探った。その過程で、彼はフィルムメーカーとしてのフランク・ミラーという別の顔を明らかにしたのだ。
 『ザ・スピリット(原題)』の主人公は刑事デニー・コルト。殺されたあとで謎の復活を遂げた彼は、マスクで顔を隠して犯罪と戦い、“スピリット”と呼ばれるようになる。愛する街セントラル・シティを守る決意をした彼は、街にはびこる悪党どもを一掃し、その中でも、誇大妄想的な凶悪犯罪者“オクトパス”を倒すことに執念を燃やす。そんな使命に忙しいなかでも、スピリットは美女たちと戯れる時間を作ることも忘れない。とはいえ、彼女たちが彼を誘惑したいのか、愛したいのか、それとも殺したいのか、その真意は不明だ。しかし、スピリットには心からの誠意を捧げ、相手も決して彼を裏切らない相思相愛の“レディ”がいる。それは彼が二度生まれた古きよき大都会セントラル・シティ。
 この名作コミックの映画化にあたり、ミラーはベテランと新人をとりまぜたダイナミックなキャストを起用した。タイトルロールにはガブリエル・マクト。ハリウッドの黄金時代を彷彿とさせる颯爽としたヒーローぶりを披露している。残忍極まりないオクトパスにはサミュエル・L・ジャクソン。氷のように冷たいオクトパスの優秀な右腕シルケン・フロスにスカーレット・ヨハンソン。魅惑の宝石泥棒サンド・サレフをエヴァ・メンデス、スピリットを熱烈に愛するドクター・エレン・ドーランにサラ・ポールソン。そして、魅力的な水中の死の天使ローレライをジェイミー・キング、ナイフを振り回して狂気の舞を見せるプラスター・オブ・パリスをパズ・ベガ。さらに、カタブツのドーラン警察本部長をダン・ローリア、若い熱血刑事モーゲンスターンをスタナ・カティックが演じ、オクトパスの手下のクローン集団としてさまざまな役をルイス・ロンバルディが演じる。クリエイティブ・チームには、名撮影監督ビル・ポープ,ASC(『バウンド』「マトリックス」三部作、『スパイダーマン2』『スパイダーマン3』)、シニア・ビジュアル・エフェクト・スーパーバイザーのスチュー・マシュウィッツ(『シン・シティ』『ファンタスティック・フォー:銀河の危機』)など、職人肌のスタッフが集結した。

ストーリー


月夜のセントラル・シティ。スピリット(ガブリエル・マクト)に呼び出しがかかる。ウォーターフロントの泥地で、沈没した古い貨物船と、この街でもっとも凶悪な犯罪者オクトパス(サミュエル・L・ジャクソン)がかかわる何やら怪しげな取引がおこなわれようとしていたのだ。現場に飛び込んできたスピリットと、この宿敵をむしろ大喜びで迎えたオクトパスは、互いに意識がもうろうとするまで戦う。一方、オクトパスの冷酷な腹心シルケン・フロス(スカーレット・ヨハンソン)は、海底からあさってきた謎の品2個のうちの1個を手に、秘密のアジトに向かう。

 戦いが終わり、砂ぼこりが消えたあとには、刑事の死体がひとつ。さらに、息も絶え絶えの刑事がもうひとり。本来ならスピリットも死んでいておかしくない。彼は撃たれ、刺され、何度もあの世へ送られて当然の状態だ。しかし、一流外科医の恋人エレン・ドーラン(サラ・ポールソン)が手当てをしてくれる限り、スピリットは自分の傷がすぐに癒え、元どおりの体に戻ることを知っている。ただ、なぜそうなるのかは彼にも分からない。

 だが、その謎を考えている時間はない。オクトパスがどこかにいる限り、セントラル・シティの住民は誰も安全ではないのだ。そのうえ、あの泥地にいたのはオクトパスだけではない。女がひとりいた。そしてあらゆる証拠が示すのは、そこにいるはずのない人物、世界で暗躍する魅力的な宝石泥棒サンド・サレフ(エヴァ・メンデス)だった。

 サンド・サレフ。その名を聞くと、スピリットの胸は騒ぐ。まるで、初恋の女性の名のように。だが、それはずっと昔、サンド・サレフとデニー・コルトが幼なじみだったころの話だ。その後、ある悲劇がふたりを引き裂き、それぞれまったく違う道へ進ませた。そしてサンドはセントラル・シティへは二度と戻らないと誓った。その彼女が、あの場にいたなんてことがあり得るだろうか? そして、デニーが知っていた“近所の気さくな女の子”が、殺人さえ厭わない女になれるだろうか?

 そんなとき、また別の殺人が起こり、スピリットはいっそう熱を入れてかつての恋人を捜す。だが、サンドを捜しているのは彼だけではない。手下のクローン集団(ルイス・ロンバルディ)を率いるオクトパスとシルケンもこの宝石泥棒を追っていた。泥地での重要な取引をやり直すためだ。

 サンドからある物を手に入れれば、オクトパスはセントラル・シティのすべてを支配することさえ可能になる。それを阻止できる力をもつのはただひとり、スピリットだけ。だが、スピリットのことは彼自身よりもオクトパスのほうがよく知っていた。彼が不死身であるらしい理由だけでなく、それを“治す”方法さえも。

スタッフ

監督・脚本:フランク・ミラー
原案:ウィル・アイズナー
製作総指揮:ベンジャミン・メルニカー、スティーブン・メイヤー、ウィリアム・リシャック、マイケル・パセオネック、マイケル・バーンズ
共同製作総指揮:ジェフ・アンドリック
製作:デボラ・デル・プレト、ジジ・プリッツカー、マイケル・E・ウスラン
共同製作:リンダ・マクドノウ、F.J.デサント
撮影:ビル・ポープ,ASC
美術:ロザリオ・プロベンザ
編集:グレゴリー・ナスバウム
衣装:マイケル・デニソン
音楽:デビッド・ニューマン

キャスト

ガブリエル・マクト
エヴァ・メンデス
サラ・ポールソン
ダン・ローリア
パズ・ベガ
ジェイミー・キング
スカーレット・ヨハンソン
サミュエル・L・ジャクソン

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