絶望は、なんて希望にあふれているんだろう。

2009年/日本/ビスタ(1:1.85)/カラー/ステレオ/122分 企画・配給:東京芸術大学

2009年10月23日よりDVDリリース 2009年6月13日、新宿バルト9にてロードショー

(C)2009「ラッシュライフ」製作委員会

公開初日 2009/06/13

配給会社名 1032

解説


伊坂ワールドの向こうに、映画がみえた
東京芸大が豪華キャストと共に、小説『ラッシュライフ』に挑む

映画製作を志し、近年次々と話題作を生み出して注目を集めている東京芸術大学映像研究科が、“現代の人気作家”が描いた小説を映像化すると、果たしてどのような作品が生まれるのだろうか?この想いからスタートした企画に、現代のベストセラー作家・伊坂幸太郎氏が賛同をして、『ラッシュライフ』の原作使用を許諾。同じく企画に賛同して出演を決めた豪華キャストの面々や製作企業各社と共に、企画プロデュース、制作までの全工程を東京芸大が中心となって行ない、映画『ラッシュライフ』は誕生した。

切なく哀しい想いを胸に懸命に生きる人々の夜が、いま明ける

単純明快なドラマではなく、その逆で一部の人々のみを対象とした芸術性の高過ぎるものでもない、映画が映画としてその存在を認められるようなエンターテイメント作品を、この企画を通じて世に送り出すことを目標として製作。東京芸大映像研究科所属の4人の監督が、脚本作りや演出面で綿密な打ち合わせを行ない、「4人の監督から成る1本の長編映画」という邦画では珍しい手法を採用して、新しい表現にも挑戦している。
現代を生きる人々から絶大な支持を受けている作家・伊坂幸太郎氏の小説世界を、現代を生きている若手映画人が映画化。群像劇中の複数の登場人物たちの人生を通して、「生き方」や「考え方」は十人十色であり、決められた正解など存在しないということを描いている。大人のみならず子供たちまでもがそれぞれの社会でストレスを抱えている今日、情報や周囲の世界に振り回されることなく自分を信じて生きて欲しいという想いを込めて、様々な状況に迷いながらも懸命に現代を生きる多くの人々にこの作品を届けたい。

堺雅人、寺島しのぶ、柄本佑、板尾創路 −豪華なキャスト陣が集結!

泥棒の黒澤役に昨年の「アフタースクール」「クライマーズ・ハイ」「ジャージの二人」で数々の映画賞を受賞し大注目の堺雅人、カウンセラーの京子役に日本が誇る実力派女優の寺島しのぶ、宗教にはまる青年役に個性的存在感を放つ「美しい夏キリシマ」「チェケラッチョ!」の柄本佑、 リストラされたサラリーマン役にお笑い芸人、俳優として多彩な才能を見せる板尾創路を迎え、更に群像劇中で重要な役割を果たす様々な登場人物として、団時朗、塩見三省、佐藤江梨子、塩谷瞬、筒井真理子、近藤良平(コンドルズ)、MINJI、深水元基、永井努、他 という実力派俳優・女優陣が集結。 見応え充分の名演がスクリーン上で交錯する!

ストーリー


己の美学を貫く、孤高の泥棒「黒澤」。
その日も、いつもと同じように部屋の中を物色しているところ、
突然戻ってきた家の住人と思しき男とバッタリ鉢合わせをしてしまう。

道を見失い、神に救いを求める青年「河原崎」。
その日も、いつもと同じように教団が経営する施設で動物の世話をしているところ、突然教団の幹部から車の運転を依頼される。
到着した先のマンションには、憧れの教祖・高橋の想像もしなかった姿が……。

不倫相手と、邪な計画を進めるカウンセラー「京子」。
その日、ついにお互いの伴侶の殺害を決意して、行動に出るものの
車で走行中に見も知らぬ男を轢き殺すという想定外の事態に陥ってしまう。

仕事も家族も失い、街をさまようサラリーマン「豊田」。
その日も、いつもと同じように駅前をふらついているところ、コインロッカーの鍵を咥える犬と遭遇する。
ロッカーの中から拳銃を発見したことがキッカケで、自分をリストラした男への復讐を決意する。

4つの人生が交錯するとき、生涯でたった一度きりの「特別な1日」が訪れる。

スタッフ

原作:伊坂幸太郎 『ラッシュライフ』(新潮社刊)
監督:真利子哲也、遠山智子、野原 位、西野真伊
脚本:黒田泰子、大川 慶、澤井香織、福岡恵里
製作:「ラッシュライフ」製作委員会
(東京芸術大学 衛星劇場 アミューズソフトエンタテインメント IMAGICA 電通キャスティング アンド エンタテインメント)
企画協力:新潮社

キャスト

堺雅人
寺島しのぶ
柄本佑
板尾創路

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