原題:PASSENGERS

2008年/アメリカ/カラー/93分/ 配給:ショウゲート

2009年09月09日よりDVDリリース 2009年3月7日(土)より、日比谷みゆき座他にて全国ロードショー

(c) 2008 Passengers Productions, LLC

公開初日 2009/03/07

配給会社名 0008

解説


飛行機事故で、奇跡的に生き残った5人の乗客
彼らを担当するセラピストのクレア
生存者の証言の謎と、相次ぐ失踪−−
クレアの日常に忍び寄る影−−

飛行機事故は劇的な物語の序章に過ぎなかった—

次々と消えていく生存者たち。
その真相はどこに眠るのか?
スリルと謎が交錯する心理サスペンス!

『パッセンジャーズ』は生存者たちのカウンセリングにあたる若きセラピストのクレアが陥る、スリルあふれる心理サスペンスだ。飛行機事故で生き残った5人の患者たちの心の傷を癒そうと、事故の真実を追求し始めるクレア。しかし、事故に関する新事実を口にした患者たちが次々と姿を消していく。さらに、クレアは航空会社の人間に尾行され、大事故の後だというのに不気味なほど落ち着きはらっている男性生存者には大胆に言い寄られる。自宅へ帰れば謎めいた隣人が現れ、生活に口を挟んでくる。真相を追えば追うほど深みに引き込まれ、錯綜する現実に自分を見失うクレア。これは偶然なのか仕組まれた罠なのか——? そして、彼女だけが知らなかった驚愕の真相とは。
始終蔓延するナゼの嵐と、ジワジワとクレアを襲うスリル感にハラハラさせられながら辿りつく結末には、誰もが予想を裏切られること間違いなし。絡みあうキャラクターの妙と、トリックが冴えわたる衝撃の展開から一瞬たりとも目が離せない。

演技派女優へと成長した旬の女優
アン・ハサウェイの新境地開拓!

主人公のセラピスト、クレア・サマーズを演じるのはアン・ハサウェイ。05年の『ブロークバック・マウンテン』や、『プラダを着た悪魔』(06)で人気と実力を不動のものとし、以降出演作のオファーがひっきりなしの、まさに時の女優だ。そんな女優として幅広い活躍を続ける彼女が、本作にて初めてサスペンスに挑み、心の内に潜む交錯した感情を見事に表現し、新たな一面を披露してくれる。本作では、スタッフやキャストが口を揃えて彼女の演技力を絶賛。変幻し続ける女優の新境地が開花されている。また、最近の公開作、『ゲット・スマート』(08)ではアクション・コメディに挑戦し、元ドラッグ中毒の娘を演じる『Rachel Getting Married(原題)』はオスカーの呼び声もあがっている。もはや誰も彼女の勢いを止められない!
そのアン・ハサウェイの相手役には『オペラ座の怪人』(04)、『リトル・チルドレン』(06)のパトリック・ウィルソン。不可解な行動や意味深な言動を発する生存者の一人、エリックを卓越した演技力で表現している。また、『グリーンマイル』(99)、『プルーフ・オブ・ライフ』(00)のデヴィッド・モースや、『I am Sam アイ・アム・サム』(01)のダイアン・ウィーストなどのベテラン勢が、物語の鍵を握る人物として出演。圧倒的な存在感で作品により深味を与えている。

人間の心情を描かせたら右に出るものなし。
コロンビアの異才ロドリゴ・ガルシアが挑む初のサスペンス。

スリリングかつサスペンスフルなこの物語を監督したのは、人間の心の痛みや孤独といった心情描写に圧倒的な才を持つ、コロンビア出身のロドリゴ・ガルシア。『百年の孤独』などで知られ、1982年にノーベル文学賞を受賞したラテン・アメリカ文学の巨匠ガブリエル・ガルシア=マルケスの息子であり、初監督作品の『彼女を見ればわかること』(99)にて、カンヌ国際映画祭“ある視点”部門でいきなりグランプリを受賞した異才でもある。本作は、登場人物たちの繊細な感情の揺らぎを見事に切り取った女性ドラマ『美しい人』(05)に続く長編4作目であり、初の本格的なサスペンス作品となっている。もちろん本作でも得意のスタイルは顕在。主人公を中心とした登場人物たちが、曖昧な記憶を取り戻していくうちに生まれる不安や恐怖といった複雑な心情を、ガルシアならではの手法で魅せてくれる。また、09年には『21グラム』(03)、『バベル』(06)のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥを製作総指揮に、ナオミ・ワッツとアネット・ベニングを主演に迎え母娘のきずなを描く人間ドラマ『Mother and Child (原題)』が控え、今後に更なる期待が寄せられている。

ストーリー



その真相を、追ってはいけない——
深夜、突然の電話のベルでセラピストのクレア・サマーズ(アン・ハサウェイ)は起こされた。

電話の相手は恩師ペリー・ジャクソン(アンドレ・ブラウアー)。彼によると、たった今旅客機が墜落し、その事故で奇跡的に5人の男女が生き残ったという。ペリーは、この事故で生存した5人が抱えるトラウマ的なストレスを治療するため、クレアを担当セラピストに命じる。いきなりの大役に驚くも、やる気をみせるクレア。そんなクレアに、ペリーは1点注意を呼びかける。それは、「生存者の一人、エリック・クラーク(パトリック・ウィルソン)には気をつけろ」というものだった。明らかにショック状態にある他の患者と違い、彼だけは今の状況に陶酔し、一人だけ気分が良すぎるのだという——。

 エリック・クラークは落ち着いた様子で病室のベッドに腰かけていた。クレアは、彼にグループ・カウンセリングに参加してみないかと持ちかけるが、彼は「自分には必要ない」と素っ気ない。そこで、個別カウンセリングも可能だと提案したところ、戸別訪問だったら受け入れるという。クレアは、エリックの部屋に行くことに戸惑いを感じながらも、それが彼の助けになるのであればと、戸別訪問に同意するのだが・・・

スタッフ

監督:ロドリゴ・ガルシア
脚本:ロニー・クリステンセン
製作総指揮:ジョー・ドレイク、ネイサン・カヘイン
撮影監督:イゴール・ジャデュー・リロ
美術:デヴィッド・ブリスビン
音楽:エド・シェアマー
衣装:カティア・スタノ

キャスト

アン・ハサウェイ
パトリック・ウィルソン
デヴィット・モース
クレア・デュバル

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