原題:LADS ET JOCKEYS

『一等賞になれなくても、人生はつづく』

2008年/フランス/カラー/98分/ 配給:CKエンタテインメント

2009年12月04日よりDVDリリース 2009年1月24日(土)より、渋谷シアターTSUTAYAにて公開

(C)2008Groupe Deux

公開初日 2009/01/24

配給会社名 0028

解説


知られざる世界、そこは騎手(ジョッキー)養成学校。
厳しいおとなの世界の入り口で、思春期の子供たちは生き残りに賭ける。

子供たちを馬のスペシャリストに育てるためのフランス国立騎手・厩務員養成学校「ル・ムーラン・ナ・ヴォン」。美しい森に囲まれたこの学校には、未来の騎手を目指して親元を離れ必死に生きる子供たちがいる。彼らの夢は、世界最高峰のレース、凱旋門賞にでること。馬にとっても子供にとっても、勝つことだけが生き残りの道である残酷な勝負の世界。騎手になるか、厩務員になるか、それとも別の道を選ぶか。人生の試練に立ち向かう思春期の子供たちの姿と、繊細なサラブレッドの躍動感を『皇帝ペンギン』の名カメラマン、ロラン・シャレが見事に捉えている。『音のない世界で』(94)、『ぼくの好きな先生』(02)など、ハートウォーミングなドキュメンタリーを世に送り出してきた仏映画界から、またひとつ知られざる世界に迫った爽やかな感動作が届いた!

「ジョッキーになりたい、僕のあこがれの仕事だから!」
未来の栄光を夢見て──その先に待つ本当の一等賞とは?

朝5時から始まる厩舎での馬の世話は辛い。ここでは馬は人間より優先される。感受性豊かな子供たちは、木の葉一枚にも怯える繊細な馬と友情を結ばなければならない。スピードを制御できず、鞍上で泣き出してしまう者。自分の夢を疑いはじめる者。そして馬が大好きだから必死にしがみついてゆく者・・・。「汚れたジーンズで馬に乗るな」「馬と仲間を敬え」教官は自分の持つすべてを厳しく教え込む。教官も、年老いた厩務員も、若かりし頃は騎手を夢見たこの学校の子供たちだったのだ。長かった1年が終ると、優秀者だけが出場できるレースが待っていた。選ばれた者も選ばれなかった者も、入学したての頃とは顔付きも変わり、肉体には逞しい筋肉がついている。試練に耐えた子供たちは、現実の世界の入り口に立つ。勝つこととは何か、本当の一等賞とは何か。人生の意味を、彼らは知り始めている。

<武豊コメント>
じっくり時間をかけたドキュメンタリーだけあって、本当にリアル!
馬は言葉を話せない。だから人が馬の気持ちになってあげなくては。
うまく乗れなくて歯がゆかった頃を、懐かしく思い出しました。
──武豊(騎手、本作に出演)

ストーリー

ジョッキーになれるのはほんの一握り。
さもなければ厩務員として一生を終える—。

あどけない表情を残した子どもたちは、未来の栄光を夢見て
憧れと恐怖の世界の入り口に立つ。純粋で真剣な子どもたちの姿に胸を熱くする“感動ドキュメンタリー”

子供たちをプロのジョッキーに育てるためのシャンティにある厩務員・騎手養成寄宿学校。そこには、優れた生徒は騎手に、それ以外の生徒は厩務員となるための訓練を受けるため、親元を離れ、試練に立ち向かいながら必死に生きる子供たちがいる。
寄宿学校では、毎日、夜が明けない暗いうちから厩舎での仕事が始まる。あっという間に過ぎる時間に追われ、人間より馬が最優先される厳しい現実の世界。競走馬が持つ恐怖心や強い感受性、力強さなどを体感し、さらに、手ごわい大人の世界や辛い肉体労働、オーナーの冷酷な命令などに直面しながらも、全速力で駆ける喜びや馬との友情、成功させるために必要不可欠とされる完璧な献身を各々学び取っていく。
本作では、1年生のスティーブ、フラビアン、フロリアンのクラスが描かれる。淡い初恋、携帯電話、MP3のほかには、富と栄誉に胸膨らます、どこにでもいる思春期の少年たちである。しかし3人全員が期待する夢を実現できるわけではない。フロリアンの夢は、名馬の騎手になることで、すでに素質ありと判断されている。馬恐怖症のスティーブは、お人よしで心のまっすぐな青年になりそうなキャラクターだ。また確実な将来設計のないフラビアンは、この職業を目指すことに当然のごとく疑問を抱いていた・・・。

スタッフ

監督:バンジャマン・マルケ 
製作:ダニエル・マルケ 

キャスト

スティーブ
ブラビアン
フロリアン
武豊

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