原題:HellboyII;The Golden Army

全米公開:2008年7月11日(北米配給:ユニバーサル・ピクチャーズ)

2008年/アメリカ/カラー/119分/ 配給:東宝東和

2010年12月02日よりDVDリリース 2009年05月22日よりDVDリリース 2009年1月9日(金)より、TOHOシネマズ六本木ヒルズ他全国ロードショー

(c) 2008 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.

公開初日 2009/01/09

配給会社名 0002

解説



アメコミ界の超個性派ヒーロー、颯爽登場!
これが全米激震のNO.1ヒット作だ!

 個性派揃いのアメリカンコミックスのヒーローたち、その中でもひと際異彩を放つ“ヘルボーイ”がスクリーンに帰ってきた。生まれは、地獄。使命は、魔物退治。炎のように真っ赤な巨体は大地を揺るがし、闇の世界から侵入した魑魅魍魎を一撃で叩きのめす。見た目はヤバいくらいに恐ろしく、腕力は唯一無二。だが、安心しろ。ヘルボーイは人間の味方だ———!
鬼を想起させる姿とは裏腹に、ヘルボーイは人間以上に人間的な性格の持ち主でもある。口は悪いが、情けに厚く、仲間や愛する者のために命すら惜しまない熱いヤツ。折れた二本の角とともに目を引くチョンマゲ頭は、三船敏郎のサムライ・ムービーにインスパイアされており、まさに武士道の心を持ったヒーローなのだ。
94年のコミック単行本発売以来、熱烈な支持と絶賛を集めてきたヘルボーイ。その活躍を、大迫力のアクションとCGによるスペクタクル映像をふんだんに盛り込み、ロマンたっぷりに描いた『ヘルボーイ ゴールデン・アーミー』は、全米では超大作が目白押しの2008年サマーシーズンに公開。04年のシリーズ第1作『ヘルボーイ』を上回るヒットを記録するとともに、興行収入成績第1位に輝いた(全米公開・08年7月11日から7日間の集計成績)。ヘルボーイこそ、アメコミ界で近年最も成功したニュー・カマーであり、映画界までも制圧したニュー・ヒーローなのだ。

地獄から来た守護神 VS 地上界奪還を目論む反逆王子
ファンタジック・アクション・エンタテインメントの扉が開かれる!

 遥か太古に人類と休戦協定を結んでいた魔界の王子が謀反を企てた。人類から地上界を奪還するため、王子は恐るべき計画を実行に移そうとする。彼が甦らせようとしている“ゴールデン・アーミー”とははたして何か? 超常現象捜査防衛局“BPRD”のスペシャル・エージェント、ヘルボーイとその仲間たちは人間界と魔界を股にかけ、激しい闘いを繰り広げることに。だが、彼らに待ち受けていたのはあまりにも過酷な試練だった。ヘルボーイたちの運命は? 人類は滅亡の道をたどるのか……?
 世界中の民話伝承、都市伝説、クトゥルー神話の要素まで取り入れた物語を彩るのは、幻想感あふれるヴィジュアル、そして“善の魔物VS悪の魔物”の壮絶なバトル・アクション。地下世界を跋扈する魔物たちや都市を踏み壊していく巨大生物に対し、ヘルボーイは力任せの荒技で応戦。魔界の剣士でもある王子との肉弾戦も手に汗握らせる。一方、ヘルボーイと仲間たちの心理描写も斬新。異形として生まれた彼らの苦悩だけでなく、コミカルな面も描かれているところが実にユニークだ。心優しい相棒の水棲人・エイブ、美しき念動発火能力者・リズ、そして今回初登場となる新キャラクター、幽体離脱者のヨハン・クラウスもヘルボーイと絶妙(?)のかけ合いを見せる。さらに、敵方となる王子と王女の兄妹が織り成す妖しくも哀しいドラマには、エコロジカルなテーマや人間の愚行・文明批判まで込められ、今日的で奥深いものになっている。

全世界注目のカリスマ・ファンタジスタ
『パンズ・ラビリンス』のギレルモ・デル・トロ監督最新作

 監督・脚本を務めたのは、シリーズ第1弾『ヘルボーイ』、そしてアカデミー賞を始めとする数々の映画賞に輝いた『パンズ・ラビリンス』でその名を轟かせたギレルモ・デル・トロ。彼こそ、『ロード・オブ・ザ・リング』三部作の前章となる「The Hobbit」(小説邦題「ホビットの冒険」)の監督に抜擢されたファンタジーの奇才である。本作でも、ストーリーテラーとして優れた才能を発揮するとともに、恐ろしくも神秘的、それでいてユーモラスなクリーチャーたちを大挙登場させ、『パンズ・ラビリンス』をしのぐ脅威の映像世界を創り上げている。「ヘルボーイ」の原作者であり、独創的なアート・スタイルで人気を博しているコミック作家のマイク・ミニョーラも、デル・トロと共同で映画の原案を担当するとともに、ヴィジュアル・コンサルタントも兼任し、本作に大きく貢献している。
 キャストには、『ヘルボーイ』第1作の主要メンバーが再集結。主演のロン・パールマン、セルマ・ブレア、ダグ・ジョーンズ、そして名優ジョン・ハートも再び登場。その脇を固める新参加の顔ぶれは、兄弟デュオ“ブロス”の元メンバーで、『ブレイド2』のルーク・ゴス、『アマデウス』のロイ・ドートリス、新星アンナ・ウォルトンといった面々。
製作は、『ヘルボーイ』第1作も手がけたローレンス・ゴードン、ロイド・レヴィン、原作出版社ダークホース・コミックスの社長でもあるマイク・リチャードソン。そしてスタッフには、デル・トロ作品の常連でもある撮影監督ギレルモ・ナヴァロをはじめ、『スパイダーマン』や『ウォンテッド』でも知られる作曲家ダニー・エルフマンといった精鋭たちが参加している。また、バリー・マニロウのラヴ・ソング、「涙色の微笑」が効果的に使われ、可笑しくもちょっぴりセンチメンタルな名場面を生み出している。

■前作『ヘルボーイ』のあらすじ

 第二次世界大戦中の1944年。ナチス・ドイツは、妖僧ラスプーチンとオカルト結社トゥーレ協会が開発した装置を使って冥界(地獄)から邪神を召喚し、世界を征服するという“ラグナロク計画”を決行しようとしていた。その情報を事前にキャッチしていた連合軍は実験現場を急襲。計画は阻止され、ラスプーチンは冥界の扉の彼方に消えた。ところが、そこに摩訶不思議な小生物が召喚されることに。ヘルボーイと名づけられた小生物は、アメリカ軍とともに作戦に加わっていた超常現象学者のトレヴァー・“ブルーム”・ブルッテンホルム教授によって保護される。超常現象捜査防衛局“BPRD”の設立者でもあるブルーム教授は、ヘルボーイの父親代わりになると同時に、彼をその捜査官に育て上げる。
 のちの現代。元ナチスの女将校イルサとトゥーレ協会のクロエネンによって、ラスプーチンが人間界に復活する。ラグナロク計画を再度決行しようとする彼らに、ヘルボーイと相棒の水棲人エイブ、そしてFBIから派遣された若手捜査官マイヤーズが立ち向かう。そんな中、ヘルボーイは、BPRDのメンバーでありながら自らの発火能力に苦悩し、心の病院に入院していたリズを見舞う。一方、ラスプーチン一味の陰謀は着々と進行していた。エイブは捜査中に重傷を負い、ブルーム教授も殺害されてしまう。ヘルボーイ、復帰したリズ、そしてマイヤーズらはラスプーチンの地下迷宮に潜入。しかしラスプーチンはリズを拘束し、彼女を生贄にして邪神召喚を遂行しようとする。ヘルボーイは死闘の末、ついにラスプーチンを倒し、リズとの愛を成就させるのだった。

ストーリー



1955年、米軍基地の施設で少年時代を送っていたヘルボーイはブルーム教授(ジョン・ハート)から“ゴールデン・アーミー”の物語を聞かされる。それは、遥か昔、地球支配を目論む人間と戦を繰り広げていたエルフの国のバロル王がゴブリンの鍛冶師に造らせた不滅の鋼鉄兵団だった。しかし王はその恐るべき戦闘力に心を痛め、人間との休戦を決意することに。ゴールデン・アーミーは永久封印され、王はそれを支配する魔力を秘めた王冠を三つに分けてしまったという……。

ヘルボーイ(ロン・パールマン)は、超常現象捜査防衛局“BPRD”の凄腕エージェント。水棲人のエイブ(ダグ・ジョーンズ)、そして念動発火能力者のリズ(セルマ・ブレア)と組み、怪事件の捜査と魔物退治にあたっていた。極秘事項となっていたBPRDとヘルボーイの存在は今や民間人にも気づかれ始め、証拠隠滅とマスコミ対策に奔走する局長マニング(ジェフリー・タンバー)にとっては頭の痛い日々が続いている。一方、恋仲でもあり、BPRDの本部内で半同棲生活を送るヘルボーイとリズの間にはここのところケンカが絶えない。そんな中、リズの身体に微妙な変化が。彼女のお腹には新しい命が宿っていたのだ。
ある夜、ニューヨーク・マンハッタンにあるオークション会場が何者かに襲撃されるという事件が起こった。現地に急行したヘルボーイたちBPRDチームを待ち受けていたのは、凶暴な“歯の妖精”(ルビ:トゥース・フェアリー)の群れだった。その退治には成功したものの、ヘルボーイの姿はTVカメラに収められ、世界中に報じられてしまう。これがきっかけで、BPRDにはヨハン・クラウス(ジョン・アレクサンダー、ジェームズ・ドッド)という新たなお目付け役が加わることになった。

 その頃、闇の世界では……。ベツムラ王国・バロル王の息子ヌアダ王子(ルーク・ゴス)が王宮に帰ってきた。今や絶滅寸前の危機に瀕していたエルフ族の末裔でもあるヌアダは、地上の支配者となった人間を抹殺すべく、三つに分割されていた王冠を集め、ゴールデン・アーミーを現世に甦らせようとしていた。まずはオークション会場を襲撃し、一つ目のパーツを、さらに父・バロル王を殺害し、二つ目のパーツを入手する。しかし最後のパーツは、ヌアダの双子の妹・ヌアラ王女(アンナ・ウォルトン)によって持ち出されていた。ヌアダは姿を消したヌアラのあとを追う。

 事件の首謀者を追うヘルボーイたちはわずかな手がかりを頼りに、ブルックリン橋付近の地下世界にある“トロールの市場”に侵入。その人外魔境で、エイブは身を潜めていたヌアラを救出し、ヘルボーイはヌアダの手下・ウィンクと対決する。地上に戻ったヘルボーイたちの前に立ちふさがったのは、ヌアダが出現させた巨大植物。爆発炎上するニューヨークの街でヘルボーイは戦闘を続けるが、そんな彼をヌアダの言葉が惑わせる。
「魔物のお前は人間より俺たちに近い。お前なら、この世界の王になれるはずなのに」

 迷いを捨て、巨大植物にとどめを刺すヘルボーイ。しかしパニック状態の市民たちは彼に感謝するどころか、罵声を浴びせ、石を投げつけてきた。リズが騒動を止めるが、ヘルボーイの動揺は大きかった。
その後、ヌアラはBPRD本部に保護されることに。エイブはヌアラに近しいものを感じ、心惹かれていく。リズは妊娠のことをヘルボーイに打ち明けられず、ひとり悩んでいた。そこにまたもヌアダが出現し、ヘルボーイと一騎打ちに。油断したヘルボーイは致命傷を負い、そしてヌアラはヌアダに連れ去られてしまう。
ヘルボーイの運命は? ゴールデン・アーミーの覚醒を食い止めることはできるのか? ついに最終決戦の時が来た……!

スタッフ

監督・脚本・ストーリー:ギレルモ・デル・トロ
ストーリー・原作コミック作者・共同製作総指揮・ヴィジュアル・コンサルタント:マイク・ミニョーラ
製作:ローレンス・ゴードン 
撮影監督:ギレルモ・ナヴァロ 
音楽:ダニー・エルフマン

キャスト

ロン・パールマン
セルマ・ブレア
ダグ・ジョーンズ  
ルーク・ゴス
ジェフリー・タンバー
ジョン・ハート
ジョン・アレクサンダー
アンナ・ウォルトン

LINK

□公式サイト
□この作品のインタビューを見る
□この作品に関する情報をもっと探す