チョコレート・ファイター
原題:Chocolate
この蹴りに世界がひれ伏す! 史上最強美少女誕生!ノンストップの生傷アクション!
トロント映画祭08正式出品作品 アジア・フィルム・アワード09新人賞ノミネート(“ジージャー”)
2008年/タイ/カラー/110分/ 配給:東北新社 PG-12
2009年09月09日よりDVDリリース 2009年5月23日(土)より、新宿ピカデリー他全国ロードショー
(c)2008 sahamongkolfilm international all rights reserved. designed by pun international
公開初日 2009/05/23
配給会社名 0051
解説
『マッハ!』を超え、『レッドクリフ Part I』の2倍以上のミラクル・ヒットを記録した
最強美少女アクション・スペクタクル!
あの『マッハ!』(03)で、一夜にして世界中をムエタイ・アクション・ムービーの虜にしたプラッチャヤー・ピンゲーオ監督が、続く『トム・ヤム・クン!』(05)以来実に3年ぶりに完成した入魂の最新作が、『チョコレート・ファイター』だ。地元タイでは、封切られるなり『マッハ!』の動員記録を塗り替えたばかりか、同年公開の『レッドクリフ Part I』の2倍以上の興行収入まで挙げるミラクル大ヒット! 以来「Chocolate」の原題で東洋、そして西洋にまで噂が駆け巡ってきた話題作が、ついに日本に上陸する。
前2作ではタイのナンバーワン・アクション・スター、トニー・ジャーを主演に迎えてマッチョなヒーローの物語を展開したピンゲーオ監督だが、今作の主人公はなんと、無敵のスーパーパワーに恵まれた美少女。日本人ヤクザの父とタイ人の母の間に生まれゼン(禅)と名づけられたヒロインが、ボールからナイフまで、飛来するどんなものたりとも瞬時に掴み取る常人離れした反射神経と、目にもとまらぬスピードで繰り出されるハイキックの嵐、そして限りなく柔軟な身体運動能力で、屈強な男たち、女たちをバッタバッタとなぎ倒していく……。
1460日の修行を経て新時代の最強美少女スター“ジージャー”が誕生!
ミシェル・ヨーも志穂美悦子もチャン・ツィイーも真っ青のこのスーパー・ヒロインを演じたのは、愛称“ジージャー”ことヤーニン・ウィサミタナン。『チョコレート・ファイター』に主演するまではまったく無名の一少女にすぎなかったが、本作での主演デビューによって、いきなりトニー・ジャーとともにタイを代表する新時代のアクション・スターとして世界に名を轟かすに至った。
84年生まれの彼女は幼い頃体が弱かったため、11歳にしてテコンドーを開始。たちまちの内に才覚を顕し、高校時代には大会で金メダルを獲得したほど。そんな彼女が映画デビューするきっかけは、本作でアクション指導を担当しているパンナー・リットグライが監督として準備中だった『七人のマッハ!!!!!!!』(04)のオーディションを受けに来たこと。その姿がパンナーと、同作ではプロデューサーを務めていたピンゲーオ監督らの目に留まり、基礎訓練に4年間を費やしついに『チョコレート・ファイター』のヒロインとして華々しく世にデビューを飾った。
これまでの女性アクション・スターと彼女が決定的に異なるのは、見た目である。体格は華奢で、顔立ちも知的な優しさに満ち、とてもそこからトニー・ジャーやジェット・リー顔負けの最強武術が繰り出されるとは想像もつかないこと。しかしこの意外感こそ、まさにピンゲーオ監督の求めていたものだった。そしてそこから自閉症でありながら、いざ戦うと誰よりも強いという、本作独自のヒロインのキャラクターが生み出されていった。
単にファイトを連発するだけではないその硬柔併せ持つ演技で、彼女はアジアを代表する新時代女優としても圧倒的な評価を獲得。アジア映画界のアカデミー賞と言われるアジア・フィルム・アワードで、『花より男子ファイナル』の松田翔太らとともに最優秀新人俳優賞にノミネートされている。
タイとアジア最強のチームが一丸となって製作
新人ジージャーをサポートする共演陣、そしてスタッフには、タイとアジアから最強の実力者たちが勢揃いした。
ヒロイン・ゼンの父親役マサシを演ずるのは、『歩いても 歩いても』『青い鳥』など、出演作が目白押しの阿部寛。「『マッハ!』を見て、たちまちプラッチャヤー・ピンゲーオ監督のファンになっていた」と言う彼は、本作への出演を快諾。不死身の屈強なヤクザでありつつ、傷ついたものに惹かれていく生来の性格から、敵対するタイ・マフィアの女との秘められた恋に落ちる、という複雑な設定のキャラクターを、激しいアクションと濡れ場を交えて熱演している。
一方、彼と禁断の恋に落ち、やがてヒロインとなる娘を身籠るものの、彼のためを思って女手一つで娘を産み育てていく母親ジン役に扮するのは、歌手として高名な人気スター、“ソム”アマラー・シリポン。不治の病を患いながら終始勇敢に、威厳をもって生きる女性像を、映画初出演とは思えない説得力で演じあげた。
そしてマサシと対立するタイ・マフィアのボス“ナンバー8”を演じるのは、タイ映画ファンにはおなじみの名スター、ポンパット・ワチラバンジョン(『風の前奏曲』)。2007年には『ミー・マイセルフ 私の彼の秘密』で監督デビューも果たし、昨年日本公開されて絶賛された。
またヒロインがナンバー8一派と戦う終盤部分では、世界各地から集められた実際のムエタイ・チャンピオンたちがナンバー8の手下として登場し、ジージャーとリアルで過酷な死闘を展開するのも見もの。
彼ら役者陣を支えるスタッフも、ピンゲーオ作品ならではの超一流な布陣。アクション指導には、『マッハ!』『トム・ヤム・クン!』でもピンゲーオ監督と組み、独自のタイ・アクション映画美学を確立したパンナー・リットグライ。撮影は、『レイン』『the EYE<アイ>』、そして『レイン』をニコラス・ケイジ主演でリメイクしたハリウッド映画『バンコック・デンジャラス』までパン兄弟作品を中心にスタイリッシュかつシュール・リアルな撮影で定評を得てきたデーチャー・スィーマントラが担当。躍動的なカメラ・ムーブメントと効果的な俯瞰を交えて、パン兄弟作品とは対極的に徹頭徹尾“リアル”なピンゲーオ・ワールドを造形している。また共同脚本を、『レベル・サーティーン』『サイアム・スクエア』などの監督作品でタイ映画ニューウェイブ最若手の旗手として世界に名を馳せるチューキアット・サックヴィーラクンが担当している。
ストーリー
日本ヤクザとナンバー8(ポンパット・ワチラバンジョン)率いる、現地最大マフィアとの抗争が激化する十数年前のタイ。日本ヤクザの大物、マサシ(阿部寛)はナンバー8の女、ジン(“ソム”アマラー・シリポン)と運命的な恋に落ちる。やがてジンを深く愛したマサシはナンバー8の目の前で彼女をさらっていくが、ジンはマサシの身を案じて帰国を勧める。しかしその時既に、ジンはマサシの子供を宿していたのだった。
マサシの帰国後、ジンは一人で子供を出産。生まれた女の子はマサシの母国・日本にちなみゼン(禅)と名付けられる。マサシとジンの容姿を受け継ぎ美しく生まれたゼンだが自閉症を患い、脳の発達が遅かった。だがジンは、マサシとの愛の結晶であるゼンに心からの愛情を注ぎ、二人は質素ながら幸せに暮らす。
やがて美しく成長したゼン(ジージャー)は、他の子供とは違う並外れた身体能力を持っていた。アクションのビデオを見ただけで、その技を習得できるのである。ブルース・リーやトニー・ジャーなどのアクションスターの映画から次々と技を吸収し、幼なじみのムン(タポン・ポップワンディー)を相手にゼンはひそかに練習に励んでいた。
しかしそんなゼンに突然の不幸が訪れる。最愛の母が末期の白血病に侵されていることが発覚したのだ。だが治療にかかる多額の費用を工面する手立てはない。そんな時、かつてジンがお金を貸していた記録を見つけたムンは、そのリストにある人々からお金を返してもらうことを思いつく。リストにある人間のもとを訪れるゼンとムンだが、彼らが素直にお金を返すわけもなく、手荒く追い返される。しかし愛する母を助けるため、これまで磨いた武術でゼンは彼らに立ち向かっていく。男たちは刃物を使い次々と襲いかかってくるが、傷だらけになりながらもゼンは彼らを倒し、無事お金を取り戻す。だが、自分のシマでの勝手な行動を許さないナンバー8に目を付けられ、ムンとジンが捕らわれてしまうのだった。
二人を救出すべく、ゼンは一人でナンバー8のアジトへ向かう。
しかしそこにはなんと、生き別れになった父、マサシの姿があった。愛する妻と娘の危機を知ったマサシは、命の危険も顧みず十数年振りにタイへと戻ってきたのである。
そしていま、ナンバー8とゼン一家との戦いがクライマックスを迎える・・・!
スタッフ
製作・配給会社:サハモンコンフィルム・インターナショナル
製作総指揮:ソムサック・テーチャラタナプラスート
製作:プラッチャヤー・ピンゲーオ、パンナー・リットグライ
スカンヤー・ウォンサターパット
監督:プラッチャヤー・ピンゲーオ
アクション監督 :パンナー・リットグライ
脚本:ネパリー、チューキアット・サックヴィーラクン
撮影:デーチャー・スィーマントラ
美術:ラッチャタ・パンパヤック
アート・ディレクター:ノッポン・グーットシン
衣裳:エカシット・ミープラスーットサクン
編集:ラーチェン・リムタラクーン、パポン・スラサクンワット
音響:ラムインドラ
音楽:ジャイアントエイプ
キャスト
“ジージャー”ヤーニン・ウィサミタナン
阿部寛
ポンパット・ワチラバンジョン
“ソム”アマラー・シリポン
タポン・ポップワンディー
イム・スジョン
ソーミア・アバハイヤ
“オー”シリモンコン
デイ・フリーマン
サー・マオー
LINK
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