007/慰めの報酬
原題:Quantum of Solace
2008年11月7日全米公開
2008年/アメリカ/カラー/??分/ 配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
2010年12月03日よりDVDリリース 2009年06月26日よりDVDリリース 2009年1月24日(土)より、丸の内ルーブル他全国ロードショー 2009年1月17日(土)18日(日)に先行上映
(C) Quantum of Solace 2008 Danjaq, LLC, United Artists Corporation, Columbia Pictures Industries, Inc. All Rights Reserved.
公開初日 2009/01/24
配給会社名 0042
解説
初めて心から愛した“運命の女”を殺された男──ジェームズ・ボンド。
家族を殺され、たった一人で生きてきた孤独な女──カミーユ。
復讐心が2人を引き合わせ、傷ついた2つの魂が共鳴してゆく──。
ダニエル・クレイグを主演に迎え、完全なる変革を遂げた『007/カジノ・ロワイヤル』。
これは、その1時間後から始まる物語
007になるまでの危険で苛酷な道を突き進む、現実味溢れる“人間ジェームズ・ボンド”を描き、世界中で大ヒットを記録した『007/カジノ・ロワイヤル』。過去のイメージから脱却し、完全なる転機を果たしただけでなく、近年のアクション・エンタテインメントを代表する1本となった。
あれから2年、遂に完成した最新作『007/慰めの報酬』は、『007/カジノ・ロワイヤル』のエンディングの1時間後から始まる物語だ。物語を動かすのは復讐心。前作でボンドは、初めて愛した女、ヴェスパーを喪う。なぜヴェスパーは自ら死を選んだのか? 彼女を背後で操っていた組織とは? 本作は、ボンドの復讐への決意で幕を開け、より深遠なドラマによって、過去との完全な決別を果たす!
任務と復讐の間で揺れるボンドの前に現れる、孤独な女カミーユ
ボンドに、「MI6のミッションの遂行は絶対。どんな場合も決して感情に流されてはならない」というMの言葉が重くのし掛かるが、復讐への燃える想いは断ち切れない。ボンドは組織の幹部を突き止めるため、一人で調査を開始する。その過程で出逢った謎多き女──カミーユ。彼女もまた、ある人物に家族の命を奪われ、復讐を果たすため素性を偽り、組織に身を潜めていた。相手は違っても、目的は同じ。行動を共にするうち、知らぬ間に引き寄せられる2人の心。傷ついた2つの魂が慰めあうように共鳴する。
果たして復讐が、心の〈慰め〉になるのか? 復讐の見返りとして得られる〈報酬〉はあるのか? その〈慰めの報酬〉を受け取ることで、何を得て、何を失うのか──?
もはやこれこそが現実──リアリティに満ちた007の世界
ボンドには、前作で世界中から大絶賛された、ダニエル・クレイグ。鍛え上げた強靭な肉体の内側に、悩み、傷つき、怒る、人間味溢れる心を持つボンドという人物像を、本作でも見事に創り上げた。
ここにいるのは、絵空事のアクションヒーローではなく、遠く険しい真のプロフェッショナルへの道を、つまずきながらも歩き続ける一人の男。ボンドが所属するMI6も、イギリスに実在する組織である。冷戦時代までは政府がその存在を隠していたが、世界が国際テロに日常的にさらされる現代は、冷戦時代以上に危険な時代。事実、2008年現在、MI6は世界中から優秀な人材を求め、公式に新人を募集している。その要項には、「刻々と変化する世界情勢の中で、情報収集活動を行う」ことが任務で、「チャレンジ精神に富み、重いプレッシャーを受けながらも冷静沈着に決断できる人」を求めると記載されている。
人間ドラマに定評のある監督・脚本コンビを中心に、新風を送るスタッフ・キャスト
ボンドと行動を共にするカミーユには、魅惑の美しさが光るウクライナ出身のオルガ・キュリレンコ。愛する者の命を奪われ、復讐心に満ちたカミーユが、傷つきながらも、ボンドと魂で繋がっていく過程を繊細に演じる。また、激しいアクションシーンにも果敢に挑戦した。
組織の黒幕ドミニク・グリーンには、『潜水服は蝶の夢を見る』の演技が高く評価されたマチュー・アマルリック。MI6の女性諜報員には、今イギリスで最も注目されている期待の新星、ジェマ・アータートン。前作に続いての出演は、ボンドの上司Mにイギリスを代表するオスカー女優ジュディ・デンチ、元同僚のマティスにジャンカルロ・ジャンニーニ、CIAエージェントのレイターにはジェフリー・ライト。
監督は、『チョコレート』のマーク・フォースター。共同脚本は前作に引き続き、『ミリオンダラー・ベイビー』でアカデミー賞にノミネートされ、監督も務めた『クラッシュ』で同賞を受賞したポール・ハギス。人間ドラマを描くことに定評のある2人が、ボンドの内面に迫る。注目の主題歌は、“異色のコラボ”と話題騒然の、アリシア・キーズとジャック・ホワイトが歌う「アナザー・ウェイ・トゥ・ダイ」。
ボンドのスーツを手がけるのは、グッチブームを再燃させて、経営不振のグッチを立て直した伝説のデザイナー、トム・フォード。グッチ、イヴ・サンローランのクリエイティブ ディレクターを兼任した後、独立して自身の名前を冠したブランドを立ち上げた。オルガとジェマのドレスは、世界中の女性の憧れのブランド、プラダ。
ロケ地はイギリス、パナマ、チリ、イタリア、オーストリア、メキシコと、壮大なスケールの撮影が敢行された。各地で繰り広げられるのは、陸海空を背景にスタントなしのハードでリアルな闘い、度肝を抜くカーチェイス、前作よりスケールアップしたアクションシーンの数々だ。
アクション、サスペンス、愛と復讐、葛藤と陰謀──エンタテインメントの全てがここにある!
ストーリー
ただ一人愛した“運命の女”の死に隠された危険な陰謀
その復讐の果てに辿りつく、運命の報酬とは何か──?
ジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)は、かつてない怒りと悲しみに震えていた。初めて愛し、運命を共にするはずだった女ヴェスパーが自分を裏切り、自らの命を絶った──。確かにそこに愛はあった……。彼女は闇の組織に利用され、操られていたのだ。
ボンドと彼の上司M(ジュディ・デンチ)は真相を暴くため、ヴェスパーを操っていたミスター・ホワイト(イェスパー・クリステンセン)を尋問する。彼の背後には、2人の想像を遥かに超える、巨大で危険な組織が存在していた。
捜査のためにハイチに飛んだボンドは、奇しくも知り合ったカミーユ(オルガ・キュリレンコ)という女を通じて、組織の幹部ドミニク・グリーン(マチュー・アマルリック)に接近する。グリーンの表の顔は、慈善団体グリーン・プラネットのCEO。主な活動は、環境保護のために土地を買収する公益事業だ。
ボンドは、物腰も穏やかなこの男の、恐るべき陰謀を突き止める。グリーンは、ボリビアの現政権を転覆させ、組織の息のかかったメドラーノ将軍に新政権を握らせ、その国に眠る貴重な天然資源を完全支配しようとしているのだ。それに成功すれば、やがては世界の支配にもつながっていく……。Mがボンドに与えた任務は、グリーンの陰謀を完璧に阻止すること。ミッションを遂行しながらも、心に刻まれた傷の痛みが、ボンドを復讐へと駆り立てる。
一方、勝気で謎めいた女カミーユも、ボンドと同じように、愛する家族の命を奪われた過去を秘めていた。彼女はその日から、復讐のためだけに生きてきたのだ。傷ついた心を慰めあうかのように、2人は行動を共にし、次第に惹かれ始める……。
グリーンの計画は着々と進み、CIAや英国政府の人間すらも取り込んでいく。私的感情により理性を失いかけた状態で、ボンドは任務を果たすことができるのか?!
ボンド、カミーユ2人の復讐の行く末は? そしてその先にある〈慰めの報酬〉とは——?
スタッフ
監督:マーク・フォースター
製作:マイケル・G・ウィルソン、バーバラ・ブロッコリ
脚本:ニール・パーヴィス、ロバート・ウェイド、ポール・ハギス
美術監督:デニス・ガスナー
撮影監督:ロベルト・シェイファー,ASC
編集:マット・チェシー,A.C.E.、リチャード・ピアソン,A.C.E.
衣装デザイナー:ルイーズ・フログリー
音楽:デヴィッド・アーノルド
キャスト
ダニエル・クレイグ
オルガ・キュリレンコ
マチュー・アマルリック
ジュディ・デンチ
ジェマ・アータートン
ジェフリー・ライト
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