トウキョウソナタ
原題:tokyosonata
2008年 カンヌ国際映画祭「ある視点」部門 審査委員賞受賞! 2008年 オシアンズ・シネファン アジア・アラブ映画祭 大賞受賞!!
2008年/日本、オランダ、香港/カラー/119分/ 配給:ピックス
2009年04月02日よりDVDリリース 2008年9月27日、恵比寿ガーデンシネマ、シネカノン有楽町ほかにて全国ロードショー
ⓒ2008 Fortissimo Films/「TOKYO SONATA」製作委員会
公開初日 2008/09/27
配給会社名 0934
解説
日本が世界に誇る黒沢清監督が踏み出した新たな地平
カンヌ、ヴェネチアほか海外映画祭で高い評価を受け、世界が認める巨匠、黒沢清監督が、自身のキャリアで初めて真っ向から挑む親と子のドラマは、現代日本の家族を映し出した意欲作。混沌として、閉塞感が漂う時代。本作で描かれる平凡な4人家族の日常は、ニッポンや世界の状況とも無縁じゃない。リストラ、失業、就職難、学校の問題、そして戦争……彼らは、外部の大きな力に翻弄されながら生きている。黒沢監督は、そんな現実を鋭く映し出す一方で、若者のアメリカ軍入隊など映画だからこそ描けるシニカルな寓話的要素もストーリーに織り込んでいく。そして、「ある種の希望にたどり着きたかった」と監督が語るエンディングでは、家族にささやかな幸せが訪れ一筋の光が注ぎ込む。それは、このニッポンで生きる私たちがきっと共有できる希望。『トウキョウソナタ』が放つ光は、映画館から出た後も消えることなく、あなたの上にやさしく降り注ぐことだろう。
香川照之、小泉今日子、役所広司…… 日本映画界を代表する演技派たちが、作り上げた共感度たっぷりのキャラクター
父親としての威厳と自分の弱さの間で揺れ動く、哀愁漂うお父さんを演じるのは、香川照之。その姿には、自分自身や自分の父親を重ね合わせる人も多いだろう。母親役には、小泉今日子。家族への愛とはうらはらに、今の環境から抜け出したいという思いも抱えている主婦の日常をリアリティたっぷりに演じきっている。そんな母親にある大きな変化をもたらすアウトロー役に、役所広司。象徴的なキャラクターを強烈な存在感で演じている。さらに、井川遥、津田寛治など、日本映画界に欠かせない役者たちが重要な役柄で登場するほか、オーディションで選ばれた息子役の小柳友と井之脇海が、まっすぐな演技で期待に応えている。また、映画初出演の児嶋一哉(アンジャッシュ)にも注目!
ストーリー
トウキョウの4人家族。リストラされたことを家族に話せない父。ドーナツをつくっても食べてもらえない母。アメリカ軍へ入隊する兄。こっそりピアノを習う弟。なにかが噛み合ってない。ばらばらの不協和音。だけど、思いがけない不思議な一夜をすごした時、みんなのもやもやがパチンとはじける。それぞれの音符がひとつの旋律に変わるとき、ほんの少しの希望が家族にふりそそぐ。
ごく普通に生活していたはずなのに、いつのまにか、ばらばらの不協和音しか奏でられなくなった家族が、もう一度一緒にひとつの旋律を鳴らせる日は来るのだろうか。世界が認める巨匠、黒沢清監督が、自身のキャリアで初めて真っ向から挑む親と子のドラマは、現代日本の家族を映し出した意欲作。
スタッフ
監督:黒沢清
プロデューサー:木藤幸江・Wouter Barendrecht
エグゼクティブ・プロデューサー:小谷靖・Michael J. Werner
脚本:Max Mannix・黒沢清・田中幸子
音楽:橋本和昌
アソシエイト・プロデューサー:Raymond Phathanavirangoon
共同プロデューサー:椋樹弘尚
音楽プロデューサー:和田亨
ライン・プロデューサー:武石宏登
撮影:芦澤明子(J.S.C)
照明:市川徳充
美術:丸尾知行・松本知恵
衣装:宮本まさ江
録音:岩倉雅之
スクリプター:松澤一美
編集:高橋幸一
音響効果:渡部健一
VFXスーパーバイザー:浅野秀二
助監督:西山太郎
製作担当:山本礼二
キャスティング:杉野剛
俳優担当:楠本直樹
プロダクション担当:福田豊治
製作:ENTERTAINMENT FARM/FORTISSIMO FILMS/博報堂DYメディアパートナーズ/ピックス
製作プロダクション:日活撮影所・ジャンゴフィルム
配給:ピックス
キャスト
香川照之
小泉今日子
小柳友
井之脇海
津田寛治
井川遥
役所広司
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