原題:不能説的・秘密

第44回金馬奨3部門受賞(最優秀台湾映画賞/主題歌賞/視覚効果賞)

2007/台湾/カラー/シネマスコープ/ドルビーSR/102分/原題『不能説的・秘密』 サントラ盤:ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル 協賛:台湾観光協会 配給:エイベックス・エンタテインメント

2008年8月23日(土)より、新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー

(c) 2007 East Empire International Holding Limited

公開初日 2008/08/23

配給会社名 0316

解説


運命的な出会いに隠された、たったひとつの“秘密”とはーー。
天才アーティスト、ジェイ・チョウが初監督に挑戦した、
淡く切ない青春ラブストーリー。

 アルバムの総セールスが1400万枚を超え、出演映画も軒並み大ヒットを飛ばす、不世出の天才アーティスト、ジェイ・チョウ。そのマルチな才能に、かねてから監督業への進出が期待されていたが、ついに『言えない秘密』で監督デビューを果たした。青春時代に誰もが経験する淡く切ない恋を描きながら、誰も予想し得ない衝撃的な展開を見せるラブストーリーは、アジア全域で熱狂的に支持され、監督デビュー作ながら、台湾、中国、香港、韓国で20億以上の興行収入を上げる大ヒットを記録。台湾金馬奨では、最優秀台湾映画賞、主題歌賞、視覚効果賞の3部門を受賞するという快挙も達成した。
 物語の舞台となるのは音楽学校。転校生のシャンルンは、聴いたことのない曲をピアノ室で弾いていたシャオユーと出会い、たちまち恋に落ちる。自転車に二人乗りして下校したり、ピアノ室で連弾したり、レコード屋で好きな曲を試聴したり。学校を休みがちなシャオユーを心配しながらも、少しでも二人一緒の時間を過ごしたいと願う。しかし、シャオユーにはシャンルンにどうしても“言えない秘密”があった……。はたして、二人の恋は実るのか? シャオユーの“秘密”とは?

“彼女にしたい映画女優”で1位&2位を独占!
ジェイ・チョウが見初めた二人の女優。

 主人公のシャンルンを演じるのは、もちろんジェイ・チョウ。自身の出身校を撮影場所に使い、卓越したピアノ演奏も披露するなど、自伝的要素が感じられる役柄だけに、いつも以上の自然体の演技が光る。シャンルンが恋に落ちるシャオユー役には、『藍色夏恋』のグイ・ルンメイ。気まぐれに見えて、実は重大な“秘密”を抱えているという難しい役どころを見事に演じ、見る者の涙を誘う。シャンルンに恋する美少女、チンイー役にはアリス・ツォン。映画初出演となる本作での可憐な演技で一躍人気を博し、台湾での人気投票では、シャオユー役のグイ・ルンメイに次いで2位となった。そして、シャンルンの父親役には『インファナル・アフェア』などで知られる香港の名優、アンソニー・ウォン。ジェイとは『頭文字D』に続く親子役で、息の合ったところを見せる。特に、親子での華麗な(?)ダンスシーンは必見だ。

監督・脚本・音楽・主演を務めたジェイ・チョウのもとに、
アジア映画界を牽引する超一流スタッフが結集。

 本作で、監督・主演・脚本・音楽の一人四役を務めたジェイ・チョウ。大胆な脚本、繊細な演出力、そして美しい映像と音楽は、とても初監督作とは思えないクオリティの高さ。ジェイの監督としての非凡さを十分に表している。製作は、『HERO』『LOVERS』『グリーン・デスティニー』などの大作を手がけてきた敏腕プロデューサー、ビル・コン。ジェイが出演した『王妃の紋章』のプロデューサーでもあるビル・コンは、ジェイの多才ぶりに惚れ込み、本作の製作を決意したという。ジェイとともに脚本を手がけたのは、『SPIRIT』『ベルベット・レイン』などで注目を集める女性脚本家トー・チーロン。そして、撮影は、『珈琲時光』などのホウ・シャオシェン作品をはじめ、ウォン・カーウァイの『花様年華』、行定勲の『春の雪』などで知られるベテラン撮影監督、リー・ピンビンが手がけている。

ストーリー


淡江音楽学校に転校してきたシャンルン(ジェイ・チョウ)は、登校初日に旧校舎のピアノ室で、神秘的で美しい曲を弾くシャオユー(グイ・ルンメイ)と出会う。聴いたことのない美しい旋律に興味を持ったシャンルンは曲名を尋ねるが、シャオユーは「誰にも“言えない秘密”よ」と耳元でささやく。ミステリアスなシャオユーに惹かれるシャンルンは、その日の帰り道、一緒に雨宿りをし、自転車で彼女を家まで送っていく。母親のいないシャンルンと父親のいないシャオユーは、家族のことや音楽のことを話すうちに心を通わせていく。
 転校してきばかりのシャンルンは、“ピアノ王子”と呼ばれるユーハオとのピアノバトルに挑むことになる。王子に負けないほどの見事な即興演奏を見せたシャンルンは、集まった生徒たちから割れんばかりの拍手を浴び、王子から貴重な楽譜をもらいうける。シャンルンは、シャオユーにその楽譜をプレゼントしたくて、王子に挑戦していたのだ。翌日、シャオユーの自宅の屋上で楽譜をプレゼントしたシャンルンは、彼女と初めてのキスを交わす。
 持病の喘息で休みがちなシャオユーを心配したシャンルンは、教師である父親(アンソニー・ウォン)から「喘息にはリンゴがいい」と聞き、毎日1個ずつリンゴを学校に持っていくが、15個もたまってしまう。久しぶりに学校にやって来たシャオユーと放課後にピアノ室で会う約束をして喜ぶシャンルンだが、そこに現れたのは、シャンルンに想いを寄せるクラスメートのチンイー(アリス・ツォン)。チンイーがシャンルンにキスする現場を目撃したシャオユーはショックで走り去り、その日を境に学校にもまったく現れなくなる。誤解を解きたいシャンルンは彼女の家を訪ねるが、母親からシャオユーが学校を辞めたことを知らされる。
 5ヶ月後の卒業式の日。卒業生代表として演奏するシャンルンは、シャオユーの姿を見つけ、ステージから駆け降りる。久しぶりに再会を果たした二人だが、シャオユーの様子はどこかおかしく、また姿を消してしまう。再びシャオユーの家まで押しかけたシャンルンは、母親から一枚の写真を見せられ、衝撃を受ける。シャオユーの“秘密”に気付いたシャンルンは、取り壊し工事が始まった旧校舎に潜り込み、一心不乱にピアノを奏で始める。二人が出会った日に聴いたあの曲を……。

スタッフ

録音     ドゥー・トゥーチー(杜篤之)
音楽     テルサック・ヤンパン
       ジェイ・チョウ(周杰倫)
衣装     ドラ・ン(呉理璐)
美術     グオ・チーダー(郭志達)
編集     チョン・カーファイ (張嘉輝)
撮影     リー・ピンピン(李屏賓)
制作     ホアン・チーミン(黄志明)
オリジナルストーリー ジェイ・チョウ(周杰倫)
脚本     トー・チーロン (杜緻朗)
プロデュース ソン・ダイ(宋岱)/ビル・コン(江志強)
監修     ヤン・ジンロン(楊峻栄)/リン・ビンクン(林炳坤)
監督     ジェイ・チョウ(周杰倫)

キャスト

ジェイ・チョウ(周杰倫)
グイ・ルンメイ(桂綸鎂)
アンソニー・ウォン(黄秋生)
アリス・ツォン (曹?玹)

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