福居ショウジン、復活。

2008年/日本/カラー/40分/ 配給:ホネ工房/シネマアートン下北沢

2008年5月10日(土)〜6月6日(金)、連日20時30分よりシネマアートン下北沢にてレイトショー

公開初日 2008/05/10

公開終了日 2008/06/06

配給会社名 0941/0323

解説



1980年代末から90年代初頭。
石井聰亙・黒沢清・山本政志らインディペンデント・シーンをムーブメントにまで高めた先人たちの流れを受け継ぎ、園子温・塚本晋也など次々と刺激的な映画を作る若手監督が現れた。その個性がひしめく時代に、圧倒的に異彩を放ち続けた存在、福居ショウジン。映像制作集団・ホネ工房を率い、1万人を超える驚異的な観客動員を果たした『ピノキオ√964』や『ラバーズ・ラバー』など、海外でも上映・販売されるほどの熱狂的なファンを獲得する問題作を発表した。

時は流れ、2007年。
福居はインディペンデント系若手監督のユニット・over8のトークゲストとして出演し、“映画の新しい可能性を追求する”というover8のテーマに刺激を受け、自らの原点であるインディペンデントに立ち返った映画制作を決意する。そのため福居は、10年ぶりにホネ工房を再結成。すぐに動き出した企画は、伝説と、そして新たな熱を巻き込み、完成した。それが『the hiding –潜伏-』である。

別れた恋人のストーカー行為に怯えるヒロインが、自宅に侵入してきた謎の女の血液を媒介として、秘められた能力を覚醒させていく。予測不能のストーリーが進行する本作は、世界に類を見ないサイキック・シチュエーション・スリラーである。また、90年代当時に福居の伝説を間近に体験していた、over8メンバーの蔭山周が撮影を担当したことにより、さらに凄みを増した福居の世界観を存分に体験できる作品である。

今回、『the hiding –潜伏-』公開にあたり、06年にオリジナルDVD作品として発表された『怨廻』の再編集バージョン、『出れない』も併せて公開される。監督自らが再構成し、新たなタイトルのもとに生まれ変わったこの作品もまた、福居の新境地を示すものとして往年のファンに新鮮な驚きをもたらすに違いない。
また、期間中にイベント上映として『ピノキオ√964』『ラバーズ・ラバー』など旧作上映も決定。
“潜伏”から“覚醒”へ。福居ショウジン復活祭が、幕を開ける。

ストーリー




アル中!ストーカー!謎の女!超能力!!!

元彼、伸一(友利栄太郎)にストーカー行為を受け会社を辞め、逃げるように引っ越して来たばかりの鳴海(溝手真喜子)は、心身喪失症に陥りアルコール依存の日々を送っていた。
ある日突然、謎の女・愛子(秋津ねを)が鳴海の部屋に乱入し彼女を拘束、潜伏を開始する。
鳴海は愛子から凄まじい暴力を受ける。さらに、特異な「能力」を持った愛子は、自由を奪った鳴海の脳内情報をことごとく読み取っていく。そして愛子が鳴海から伸一に関する情報を引き出したとき、二人の前に伸一が現れる。絶体絶命の鳴海だったが、愛子の能力が展開する中、次第に鳴海にも特異な能力が覚醒していく。

これは現実なのか?
それとも狂っているのか?
覚醒の末に鳴海が見た真実とは!

スタッフ

製作:ホネ工房
プロデューサー:遠藤彰夫
監督・脚本・編集:福居ショウジン
制作:友利栄太郎
撮影:蔭山周
特殊造形:椋梨夜
撮影助手:加島優一
監督助手:東沢俊秀

キャスト

溝手真喜子
秋津ねを
友利栄太郎

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