を縛らないで──旅に出るのだから。 裕福な家庭に育った優等生のクリス。 きみの青春はなぜアラスカの大地に消えたのか─。

2007年/アメリカ/カラー/148分/ 配給:スタイルジャム

2009年02月27日よりDVDリリース 2008年9月6日(土)シャンテシネ、テアトルタイムズスクエア他全国ロードショー

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公開初日 2008/09/06

配給会社名 0650

解説


心揺さぶる衝撃の実話の映画化に挑んだショーン・ペン監督の最高傑作

 1992年の夏、アメリカ最北部アラスカ州の荒野でクリストファー・マッカンドレスという若者の死体が発見された。この出来事をマスコミが大々的に報じ、全米の多くの人々の関心を引いたのは、彼の死があまりにも謎めいていたからだった。

 東海岸の裕福な家庭で育ち、優秀な成績で大学を卒業。そんな人生のエリートコースを約束されていた若者が、ある日突然すべてを捨てて旅立ち、2年間のさすらいの果てに、アラスカで早すぎる最期を迎えたのだ。この誰もが「なぜ?」と疑問を抱く大いなる謎の解明に挑んだのが、ジャーナリストにして登山家のジョン・クラカワーである。彼が綿密な追跡取材を基に発表したノンフィクション「荒野へ」は一躍ベストセラーとなり、センセーショナルな反響を呼び起こした。

 クラカワーの「荒野へ」に激しく心揺さぶられた読者のひとりがショーン・ペンだった。『ミスティック・リバー』でアカデミー賞主演男優賞に輝いたアメリカ屈指の名優であり、監督としても多くの映画人にリスペクトされる彼は、書店で目にとめた「荒野へ」を貪るように読破し、すぐさま映画化を決意。
並々ならぬ情熱をもって映画化権獲得に10年近い年月を費やし、ついに入魂の一作『イントゥ・ザ・ワイルド』を完成させた。長編映画としては2001年の『プレッジ』以来、実に6年ぶりとなる待望の新作は、映画作家ペンの成熟と新たな境地を感じさせ、彼のキャリアの集大成と呼ぶにふさわしい最高傑作となった。

ストーリー



1992年4月、ひとりの青年がアラスカ山脈の北麓、住むもののない荒野へ徒歩で分け入っていった。四か月後、ヘラジカ狩りのハンターたちが、うち捨てられたバスの車体のなかで、寝袋にくるまり餓死している彼の死体を発見する。

彼の名はクリス・マッカンドレス(エミール・ハーシュ)、ヴァージニアの裕福な家庭に育ち、二年前にアトランタの大学を優秀な成績で卒業した若者だった。知性も分別も備えた、世間から見れば恵まれた境遇のエリート青年が、なぜこのような悲惨な最期を遂げたのか?
クリスは、所有していた車と持ち物を捨て、財布に残った紙幣を焼き、旅立つと、労働とヒッチハイクを繰り返しながらアメリカを横断、北上し、一人アラスカに入ったのだった——。アラスカの銀世界で彼を待ち受けていたものとは?

82歳のハル・ホルブルックは、『ダーティーハリー2』(76)や『ウォール街』(87)など数々の映画に出演している伝説のベテラン俳優。アラスカに分け入る前のクリスと最後に知り合う人物、ロン・フランツ役を演じている。失った夢と切望していた息子の姿の両方をクリスの中に見出した孤独な老人の思いを、胸に迫る演技で魅せる。

スタッフ

脚本・監督・プロデューサー:ショーン・ペン
原作:「荒野へ」ジョン・クラカワー(集英社刊)  
サントラ盤:BMGジャパン
配給:スタイルジャム 

キャスト

エミール・ハーシュ
ハル・ホルブルック
キャサリン・キーナー
ウィリアム・ハート
ヴィンス・ヴォーン
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