第21回東京国際映画祭「日本映画・ある視点」出品決定!

第21回東京国際映画祭 日本映画・ある視点部門 公式出品作品 文部科学省 特別選定(少年向き/青年向き/成人向き)選定(家庭向き)

2008年/日本/1:1.85ビスタ/1時間45分/カラー/ドルビーSR 配給:日活+アニープラネット

2009年07月24日よりDVDリリース 2008年11月29日(土)より、新宿武蔵野館、シネ・リーブル池袋ほか全国ロードショー

(C)2008「青い鳥」製作委員会

公開初日 2008/11/29

配給会社名 0006/0406

解説


 生徒の自殺未遂という事件から立ち直りつつある中学校。そこに赴任してきたひとりの臨時教員の行動は、校内に波紋を呼び起こす——。
 重松清の同名短編小説を原作とした『青い鳥』は、いじめの問題をとりあげた作品である。教育現場を描いた作品は数多くあるが、その中で『青い鳥』が異彩を放っているのは、主人公・村内先生の独特なキャラクターだ。吃音をもっている村内先生は、言葉がうまく出せないゆえに、全身で想いを伝えようとする。その姿は孤高の求道者のようにも映る。『青い鳥』は、そんな村内先生と生徒が、ひとりの人間と人間として向き合っていく物語だ。
 その村内先生を演じるのは阿部寛。優しい中に決して揺るがない芯の強さをもった眼差しと、キャラクターの奥深さを感じさせる佇まいで、これまでにない教師像を作り上げた。
 そして、生徒の園部真一には本郷奏多。同級生を追い込んだのは自分ではないかと自らを責め続ける少年の苦悩を、持ち前の繊細さで見事に表現してみせる。
 真一の同級生たちには、太賀、荒井萌、篠原愛実、高田里穂、山崎和也、新木優子ら、期待の若手キャストが顔を揃えた。そして教師としての姿勢に悩む若い教師・島崎を伊藤歩が演じる。
 監督は原田眞人や篠原哲雄、マキノ雅彦らの助監督をつとめるほか、テレビドラマ演出も手がけてきた中西健二。監督デビュー作となる本作では、劇中の村内先生の姿と重なるような、真摯な演出で物語を描いていく。
 村内先生が伝えようとするのは、建前や奇麗事ではない。それは、ときとして生徒たちに痛みをもたらす。だが、その痛みなしに前に進むことができるのだろうか? この映画を観る者も、生徒たちと同じように痛みを感じるかもしれない。その痛みから目を逸らさずに向き合おう。それがきっと、村内先生の想いにこたえることだ。

ストーリー


スタッフ

原作:重松 清「青い鳥」(新潮社刊『青い鳥』所収)
監督:中西健二
脚本:飯田健三郎/長谷川康夫
製作:バンダイビジュアル+日楽堂+デスティニー
配給:日活+アニープラネット

キャスト

阿部 寛
本郷奏多
伊藤 歩
太 賀
荒井 萌
篠原愛美
高田里穂
山崎和也
新木優子
井上 肇
岸 博之
重松 収

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