原題:CJ7

ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2008<招待部門>正式出品

2008年/香港/カラー/87分/ 配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

2008年11月26日よりDVDリリース 2008年6月28日(土)、シネマスクエアとうきゅう他全国ロードショー 2008年6月28日(土)〜7月25日(金)、シアターN渋谷にてロードショー

(C) 2008 Star Overseas Production Limited. All Rights Reserved.

公開初日 2008/06/28

配給会社名 0042

解説




全世界待望!チャウ・シンチー最新作は
『E.T.』もビックリのSFチョー大作!

香港映画界が誇るトップスターであり、笑撃の監督作『少林サッカー』『カンフーハッスル』で世界中を熱狂させた男、チャウ・シンチー。破壊力バツグンのナンセンスギャグと、負け犬の魂をあたたかく描くヒューマンな持ち味で独自の“シンチー・ワールド”を築いてきた天才が、待望の最新作『ミラクル7号』を完成させた!
ヒットメーカーの常として、世間からは『少林サッカー2』や『カンフーハッスル2』を期待されていたシンチーだが、そのまなざしは常に未来を見据えていた。安全パイの続編企画など押しやって、シンチーが重い腰を上げたのは今回が初チャレンジとなる“SF映画”。しかも十八番である抱腹絶倒のドタバタコメディでありながら、熱くリスペクトするスティーブン・スピルバーグの名作『E.T.』を彷彿とさせる感動巨編に仕上がっている。
本作は、笑いと切なさとが渾然一体の“シンチー・ワールド”が、持ち前の魅力やエッジを損なうことなくさらに大きなステージに到達したことを証明する、《新生シンチー流》のSFチョー大作なのである。

で?
お前って宇宙ナニ? ナニしに地球へ来たの? ナニしてくれるの?
超ビンボー親子のもとへやってきた
SF映画史上もっとも「使えねー」地球外生命体が大活躍!?

シンチー映画のトレードマークといえば、誰もが「ありえねー。」と叫ぶ荒唐無稽なアイデアを最新のVFX技術でスクリーンに現出させること。『ミラクル7号』では、シンチー扮する実直なパパと小学生ディッキーの超ビンボー親子が、宇宙からやってきた謎の生命体《7(ナナ)ちゃん》と友情を育む。シンチーがとことんこだわったキュートな《ナナちゃん》の映像も、最新のテクノロジーなくしては実現できなかっただろう。
しかしあらゆる「お約束」を逆手にとってきたシンチーが、ただ《ナナちゃん》を“宇宙からやって来たステキなお友だち”として描くはずもない。実は《ナナちゃん》は、ここぞという局面でサッパリ役に立たない前代未聞の「使えねー」キャラ。ディッキーの勝手な妄想では「ドラえもん」級の活躍を見せるはずなのに、《ナナちゃん》がひねり出せるのはせいぜいウ○コだけ!それでも「宇宙のウ○コなんだから、スーパーパワーがあるに違いない!」とギリギリまで期待を寄せるディッキーのピュアな子供心は、ナンセンスの裏にもさりげなく情感をにじませるシンチータッチの真骨頂。そして「使えねー」はずの《ナナちゃん》が、シンチー映画史上でも最高の“感動”&“号泣”を巻き起こす!

で?
ホントの親子なの?1万人から選ばれたミラクル少年?いや、少女?
“チャウ・シンチーの後継者”がデビュー!
公私にわたってつむがれる、“親子愛”の感動ストーリー

アジアの「喜劇王」にのし上がり、近年では幼い頃に憧れた「アクションスター」の称号すらも手に入れたシンチー。これまでに数え切れない主演作・監督作の看板を背負ってきた男が、『ミラクル7号』では20年に及ぶキャリアでも最大の転機を迎える。というのも、『ミラクル7号』の実質的な主人公は、シンチーが演じる父親ティーではなく息子のディッキーの方なのだ。
1万人が参加したディッキー役のオーディションで、シンチーは当時8歳だった原石、シュー・チャオを見出した。驚くべきことに、シンチーと堂々と渡りあうこの新人子役は実は“女の子”。過去にもカレン・モクやヴィッキー・チャオを別人のように変身させたシンチーが、今回は「タダの少女」を「サイコーの主演男優」に生まれ変わらせたのだ!
また一貫して「ダメ男の起死回生」を描いてきたシンチーが、《家族愛》を真正面から描いていることも特筆すべき新境地。しかもシュー・チャオの才能と豊かな人間性にゾッコン惚れ込み、彼女と養子縁組を果たすなど、スクリーンの外でも「親子」の関係を築いていることでも話題を呼んでいる。そしてわれわれ観客も、“チャウ・シンチーの後継者”を運命付けられた天才少女、シュー・チャオの魅力に夢中になるに違いない。

ストーリー

ゴミ捨て場で拾った穴だらけのスニーカーを履いて、今日も元気に学校にでかける小学生のディッキー(シュー・チャオ)は、早くに母親を亡くし、学はないけれど実直な労働者の父ティー(チャウ・シンチー)と2人暮らし。「息子には最高の教育を受けさせたい!」という父の願いから、お金持ちの子女が集まる名門小学校に通っているのだ。
 超ビンボーなディッキーは、学校ではちょっと浮いた存在。「ウソはつかず、ケンカせず、一生懸命に勉強すればビンボーでも尊敬される」という父の座右の銘を唱えたせいで、ヒネクレ者のカオ先生(リー・ションチン)からは変人扱い。穴の開いたスニーカーでは体育の授業にも参加させてもらえず、同級生の心ないイジメを耐え忍んでいる毎日。父親ゆずりの気概と正義感はあっても、成績だってひどい。校内で好意を寄せてくれているのは、誰に対しても優しいユエン先生(キティ・チャン)と、学校一の巨体を持つ内気な少女マギーだけだった……。
 そんなある日、リッチでロクデナシのガキ大将ジョニー(フアン・レイ)が、学校に最新のペット型ロボット「ミラクル1号」を持ってきた。これみよがしに自慢するジョニーがうらやましくなったディッキーは、自分にも「ミラクル1号」を買って欲しいとダダをこねる。息子の突然のワガママにティーは激怒。ディッキーも「もうビンボーはイヤだ!」と溜まりに溜まっていた不満を爆発させてしまう。
 その夜、ティーはディッキーにまともなスニーカーを与えようと、いつものゴミ捨て場にやってくる。そこにはなんと、ゴミの山に隠れて宇宙から来たUFOが着陸していた! ティーが気づかないうちにUFOは空遠く飛び去ってしまうが、その跡には緑色のゴムボールのようなものが残されていた。ティーは緑の物体を持ち帰ってディッキーにプレゼントする。早速、緑の物体を学校へ持っていったディッキーは、ジョニーたちの前で去勢を張り、「これは最新のオモチャ、ミラクル7号だ!」と大ウソをこいてしまう。
 ボロ家に帰ってどう見なおしてみても、やっぱりただのゴムボール。ところがふとした拍子にスイッチが入り、緑の物体は犬のような四本足のペットに大変身! 生き物かオモチャかもわらかないまま、ディッキーはミラクル7号を《7(ナナ)ちゃん》と呼んでかわいがり始める。《ナナちゃん》の持つミラクルパワーの助けを借りて、ディッキーの学校生活はバラ色になる、はずだった……。
 《ナナちゃん》が出す特製メガネを使ってテストでは満点を取り、体育ではスーパーシューズで大活躍、いじめっ子だってコテンパンにやっつける。そんなつもりで意気揚々と登校したディッキー。ところが期待に胸を膨らませるディッキーの前に差し出されたのは、どこから見てもただのウ○コ。当然ながらディッキーは大恥をかいてしまい、あまりにも「使えねー」と、怒りにまかせてゴミ箱に叩き込む。しかしディッキーは気づいた。《ナナちゃん》に過剰な期待をかけていたのは、すべて自分の身勝手な妄想だったことに。ディッキーがありのままの《ナナちゃん》を受け入れることで、2人はかけがえのない家族であり親友になった。
 《ナナちゃん》をめぐるトラブルがきっかけでジョニーたちとも友だちになり、ようやく本当に楽しい学校生活がはじまった矢先、父のティーが、仕事先の工事現場で悲惨な大事故に巻き込まれたという知らせが届く。思いもかけない悲劇と現実の重みがのしかかって、心を閉ざしてしまったディッキー。その夜「使えねー」はずだった《ナナちゃん》は、誰に知られることなくひとつの“奇跡”を起こす……。

スタッフ

監督・製作・脚本:チャウ・シンチー
プロデューサー:チュイ・ポーチュウ、ハン・サンピン
アソシエイト・プロデューサー:コニー・ウォン 
脚本・プロデューサー:ヴィンセント・コク
脚本:ツァン・カンチョン、サンディ・ショウ・ライキン、ファン・チーチャン、ラム・フォン
撮影監督:プーン・ハンサン
アクション・コレオグラファー:クー・ヒンチウ、ユエン・シュンイー 
プロダクションデザイナー(美術監督):オリヴァー・ウォン
編集:アンジー・ラム
音楽:レイモンド・ウォン
衣装デザイン:ドーラ・ン

キャスト

シュー・チャオ
チャウ・シンチー
キティ・チャン
リー・ションチン
フォン・ミンハン
フアン・レイ
ヤオ・ウェンシュエ
ハン・ヨン・ウォア
ラム・ジーチョン

LINK

□公式サイト
□IMDb
□この作品のインタビューを見る
□この作品に関する情報をもっと探す