富江 VS 富江
増殖は終わり、破滅が始める
2007年/日本/カラー/86分/ 配給:アートポート
2007年12月21日よりDVDリリース 2007年11月17日、渋谷シネ・ラ・セットにてロードショー
©2007 伊藤潤二・朝日ソノラマ/アートポート
公開初日 2007/11/17
配給会社名 0014
解説
果てしない分裂と再生から産み出される極との悪夢
殺しも、殺しても、切り刻んでも、焼き尽くしても、細胞から再生を繰り返しては男たちを惑い狂わす魔性の美少女.富江。彼女は紛れもないバケモノ。
その細胞の一部が人間の肉体に組み込まれたとしたら…。しかも無数の女児新生児に…。
彼女たちは成長するにつれ、細胞を維持するためにオリジナル富江の血液を必要としていた。さもなければ、人間の血液濃度が濃くなり、富江の血液濃度が薄くなる。その結果….肉体が崩壊に向う。富江たちが自らの肉体維持のために,そして永遠の生と美を守るために、オリジナルを求めて富江に襲い掛かる。
人智を超えたラストシーン!シリーズ最高の衝撃!!
第1作目の公開から8年、伊藤潤二原作の人気シリーズ第7作目にして完全完結編の『富江VS富江」が遂にその全貌を現す。今回、富江を演じるのは人気アイドルのあびる優。本作で実力派の女優として見事な脱皮に成功している。そしてもう1人の富江を演じるのは、モデルとしてCMを中心に活躍している松岡恵望子。この2体のコピーが繰り広げる壮絶な闘いが、オリジナル富江をめぐる驚愕の事実をあぶり出し,想像を絶する戦慄のラストへと導く。
意表を突く究極のVS〈ヴァーサス〉「フレディVSジェイソン」(03)から始まり、続編の公開も控える「エイリアンVSプレデター」(04)で頂点に達した感のある人気キャラ同士のヴァーサス企画。日本映画ではなかなか実現しづらかったこのヴァーサス企画が、同キャラ同士という意表を突く形でスクリーンに登場する。分裂と再生を繰り返す富江だからこそできた夢の企画。まさに「悪夢激突!」、まさに「どちらが勝っても…世の男性に未来はない」
ストーリー
恋人の尚子(あびる優)を目の前で何者かに殺された梅原一樹(八戸亮})精神的に強烈なダメージを受け、カウンセリングに通いながら社会復帰を目指していた。目の前で殺されたとは言え一樹に事件の定かな記憶はない。そもそも、尚子の死体すらなく、警察は事件そのものの存在すら認めていない、しかし、一樹は尚子の遺骨の一部を形見として持っている。確かに尚子は死んだのだ。
自分自身でも症状の改善が著しいと感じた一樹は、社会復帰をして働くことにする。一樹が就職した先はマネキン工場であった。工場長の藤田(菅原大古)に先輩工員の岸田(三浦誠己)を紹介された一樹は、彼から仕事を教えてもらうことになる。
ある日、藤田に「会わせたい人がいる」と工場の別棟に連れて行かれる一樹は、そこで信じ難いものを目にする。会わせたい人は、尚子と瓜二つなのである。彼女の名は富江(あびる優)。藤田も他の工員も富江の魔性に取り愚てしまっている。その魔性の瞳で一樹を彼ら同様に自分の虜にしようとする富江だが、一樹の脳裏によぎる尚子の残像が富江を受け付けようとしない。逆に過剰なまでの拒絶反応を示してその場から立ち去ってしまう。男からそのような態度を受けたことのない富江は、激しい屈辱を受けると同時に必ず一樹を虜にするという強い思いを抱く。
富江は一方である女性を藤田と工員の大城(長江英和)に探させていた、その女性は岸田と一緒に暮らしていて、また彼女も富江を探していた。その女性の名も、富江(松岡恵望子)…、2人とも左目の下に小さなホクロが…。2人の富江? 富江が同時に増殖を始めたのか? 間もなく訪れようとしている富江と富江の血をかけた闘い。その戦いの結末が、一樹の失われた記憶を呼び起こすことになるのだろうか?
スタッフ
監督:久保朝洋
製作:松下順一
プロデューサー:東快彦
久保和明
企画:加藤東司
成田尚哉
原作:伊藤潤二
脚本:久保朝洋
撮影:長野泰隆
特殊メイク:梅沢壮一
美術:長谷川晃子
造型:梅沢壮一
編集:山田宏幸
音楽:タルイタカヨシ
照明:安部力
録音:西條博介
助監督:海野敦
キャスト
あびる優
八戸亮
松岡恵望子
三浦誠己
菅原大吉
長江英和
梶原阿貴
伊藤洋三郎
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