原題:Tea Fight

第12回富川国際ファンタスティック映画祭正式出品

2008年/日本+台湾/35㎜/ヴィスタ/カラー/ドルビーデジタル/102分 配給:ムービー・アイ

2008年8月2日(土)より、シネ・リーブル梅田、シネ・リーブル神戸、新京極シネラリーベにて公開 2008年7月12日(土)より、シネマライズ他全国順次ロードショー

© 2008 TEA FIGHT FILM ASSOCIATION

公開初日 2008/07/12

配給会社名 0366

解説


「幻の茶」を巡る、「家族愛」と「恋愛」を描いた究極のアジアン・エンタテインメント!!!

ストーリー

古都・京都で何代も続いている、老舗の茶屋「八木茶舗」。そこの跡継ぎながらも、現在は開店休業状態である、男主人・八木圭(香川照之)。今朝も別のアルバイトをクビになって、朝帰りしてきた父親の前には、呆れかえる一人娘の大学生・美希子(戸田恵梨香)がいた。大学を卒業後に、茶を学ぶため、台湾留学を考えていた彼女だったが、圭は「お茶に関わると災いが起きる」と言って、入学願書を破り捨て、まったく聞く耳を持たないようす。なぜなら、彼は究極の茶作りに没頭していた数年前に、最愛の妻(藤田陽子)を亡くしており、その要因が八木一族に代々伝わる「黒金茶の呪い」であると信じこんでいるからであった。
 その晩、父の旧友が経営する、和菓子屋のアルバイト仲間である、村野(細田よしひこ)とともに、茶屋の蔵に忍び込んだ美希子は、古い書物を発見。そこに記された、謎に触れることになる。その内容とは、古代中国には「雄黒金茶」と「雌黒金茶」、それぞれの茶葉を育てる部族がおり、日本から留学していた八木家の先祖が発した発言により、雌国金茶は滅亡。それ以来、八木家は雌国金茶の呪いを受けてきたのだという。だが、その恐ろしい呪いは、子孫が奇跡的に残った茶木から雌国金茶を作りだし、宿敵である雄黒金茶に闘茶に挑んで勝つことによって解けるらしい…。そして、美希子と村野は蔵の庭に、雌国金茶の茶木が立っていたことに気づくのだった。
 後日、圭に黙ってお茶会に参加していた美希子が突然、意識を失って倒れてしまった。それを知った圭は「ついに呪いが始まった!」と彼女を叱りつけ、父と娘はふたたび衝突する。美希子は衝動的に、インターネットで知り合っていた雄黒金茶を持っているというチャット友達に会うため、台湾に飛ぶのだった…。
 

その直後、美希子を追って、圭も台湾にやってきた。台北にある茶屋で、門前払いを受けるなか、ルーファ(ニン・チャン)という美しい女性に出会う。そして、彼はどこか死んだ妻にも似た懐かしさを感じさせる、彼女の魅力に惹かれていくのだった。一方、美希子は茶学校で出会った老人から、興味深い話を耳にする。数年間に、雄黒金茶を育てる一族が台湾に移住し、飲むと暴力的になってしまう雄黒金茶で財を極めた。だが、一族の跡取り息子がそのことに疑問を感じ、改めて老人の元に茶を学びに来たのだという。そこで彼は同じく茶を学んでいた、少女と恋に落ちた。だが、悪としての自我がふたたび目覚めてしまい、突然、彼女と師匠の前から消えてしまった。そして、闇市場で闘茶を行なう黒幕になってしまったのだ。
 その後、美希子はチャット友達になりすまし、雌国金茶をモノにしようにしていた台湾マフィアに接触。なんとか逃げることはできたものの、一文無しになった彼女は街中で村野に出会う。彼は一途な美希子への想いから、はるばる台湾まで追いかけてきたのだった。とはいえ、すぐに2人は台湾マフィアと彼らのボスである、ヤン(ヴィック・チョウ)に捕まってしまう。彼こそ、雌黒金茶を狙う、雄黒金茶一族の御曹司。そして、彼と悲しい運命に引き裂かれた女性こそ、密かに雌国金茶を守り続けてきた、ルーファなのであった。やがて、ヤンのアジトに、圭とルーファもやってきた。娘を解放しなければ、雌黒金茶を捨てるとヤンに交渉を迫る圭。そして、「同じ茶士なら、闘茶で決着をつけるべき」という美希子の一言から、究極の茶葉を使った闘茶が行なわれることになる。 それぞれの運命を賭けて、改めて自分と向き合う闘茶の行方は? そして、美希子は八木家に伝わる黒金茶の呪いを解くことができるのだろうか?
そして4人は、血塗られた歴史に引き寄せられるように、ひとつのお茶を巡って「闘茶」をすることになる。果たして闘茶に勝つのは誰なのか?

スタッフ

【スタッフ】
原案・監督:ワン・イェミン  
脚本:山田あかね  
アニメーション:スタジオ4℃
主題歌:『あいのわ』SUPER BUTTER DOG 
製作:唯敷和彦、前田直典、久松猛朗、陳慧玲
エグゼクティブプロデューサー:春藤忠温、笠井正規、陳金富、
プロデューサー:オノコースケ、武部由美子、葉如芬、齋藤英子、川上紀子
音楽:ショーン・レノン
音楽プロデューサー:ZAK
撮影:陳志英 照明:陳冠延+藤川達也 録音:杜篤之 
編集:顧暁芸+菊井貴繁
製作:ムービーアイ・エンタテインメント+ピクニック+衛星劇場+Chun Ji Yun Media Co.
企画・製作:ピクニック+ムービーアイ
制作プロダクション:ピクニック+ムービーアイ+Ocean Deep Films
制作協力:経済産業省 J‐Pitch 角川基金 協賛:台湾観光協会、チャイナエアライン
日本映画エンジェル大賞受賞作品

キャスト

香川照之
戸田恵梨香
周渝民(ヴィック・チョウ)
細田よしひこ
曾志偉(エリック・チャン)

LINK

□公式サイト
□IMDb
□この作品のインタビューを見る
□この作品に関する情報をもっと探す