刀の傷があなたを忘れさせない。 真剣勝負が彼女の憎しみを激しい愛へ変えていく。

2005年/日本/カラー/30分/ 配給:プロジェクトINAZUMA

2007年6月2日(土)〜15日(金)の2週間、シネマアートン下北沢でレイトショー公開

公開初日 2007/06/02

公開終了日 2007/06/15

配給会社名 0843

解説



「現代劇に、アクション物とは違うコンセプトで『チャンバラ』を導入しようと思った」(西山洋市)。冒頭、問答無用で始まる無国籍時代劇——それは主人公たちが出演するTV映画だった。しかし、撮影現場以外での彼らの生き様と映画内での演技の間に、質の違いはまったくない。彼らは常に戦士として苛烈な人生を送っているのだ。

ストーリー

ドラマの撮影中に事故が起きた。加島(松蔭浩之)が刀で相手役のセリ(宮田亜紀)の頬を斬ってしまったのだ。

 セリは入院して治療を受けるが、すぐに現場に復帰する。カメラの前で「あんたの名を教えてよ。仕返しに行くから」と加島に迫るセリ。その姿には演技を超えた凄みがあった。

 休憩時間、セリはいきなり加島に斬りかかる。思わず刀を抜く加島。だが、刀は竹光だった。事故が起きてから、加島は真剣を使うのを止めていたのだ。「何で真剣じゃないの!今さらオモチャじゃ、しらけるじゃない!」。真剣勝負を望むセリの言葉が加島の心を稲妻のように貫く。

 撮影が再開された。本番で加島が手にした刀は真剣だった。セリはふっと微笑む。「やっと、やる気になった?」。加島の妻・千華(西山朱子)、セリを慕う消防士(布川恵太)を巻きこんで、二人の戦いはエスカレートしていく。セリを衝き動かしているのは、強い憎しみなのか、それとも激しい愛なのか。

スタッフ

製作:映画美学校(第7期フィクション高等科製作実習作品)
製作管理・進行:山口博之
監督:西山洋市
脚本:片桐絵梨子
撮影:芦澤明子
照明:佐久間栄一
音楽:佐々木秀典、佐藤ハチ恭彦、村山竜二
助監督:土屋圭、倉木伸也、高杉考宏
撮影・照明助手:児玉和人、別府裕美子、川口力、吉田明義、小林あい
録音助手:片桐絵梨子、新垣一平
美術:寿時利夫、杉山七生、富田靖生、吉田雄一郎
編集:土屋圭、高杉考宏、倉木伸也、吉田雄一郎、杉山七生
合成:児玉和人
制作:高田伸也

キャスト

セリ:宮田亜紀(セリ) 
松蔭浩之(加嶋) 
西山朱子(千華)
布川恵太(正留)

LINK

□公式サイト
□この作品のインタビューを見る
□この作品に関する情報をもっと探す