ほんとうはこわい“うた”の秘密。

2007年/日本/カラー/??分/ 配給:東京テアトル

2007年11月21日よりDVDリリース 2007年8月18日よりテアトルダイヤ(池袋)にてレイトショー、ほか全国順次公開 2007年7月28日、テアトル新宿、テアトル梅田にてレイトショー

(C)2007「こわい童話」製作委員会

サブ題名 −裏の章−

公開初日 2007/07/28

配給会社名 0049

解説



「かごめかごめ」「はないちもんめ」「ずいずいずっころばし」……。成立過程や歴史などに不明点が多く、その歌詞には多義的な解釈の余地がある童謡。時に不穏な意味を読み取ることも可能なこの不思議な“うた”の世界に深く潜行し、民俗学者・長野隆之氏の監修の下、物語の旋律が流れ始める。まずは次々に起こる凄惨な事件とともに、謎が深まるばかりの【表の章】。
 そして【裏の章】では、謎解きが開始される。あらゆる微細な「音」の分析を通して、現実の犯罪捜査に重要な役割を果たす日本音響研究所の協力を得て、実際の機器を導入、リアルな音響分析=謎解きが展開していく。
 【表の章】主演は本作がホラー初主演となる多部未華子。凶事の渦中に翻弄されながら、一人、謎に立ち向かう姿に強い存在感が漂う。そして【裏の章】には、これが待望の映画初主演となる安めぐみが、音響分析官というプロフェッショナルな役柄に、従来の彼女のイメージを打ち破る果敢な演技で応えている。
 物語を2つに巧みに分岐させ、さらに1つの世界観の中に見事に再び掌握してみせたのは、脚本家としての手腕を高く評価され、『渋谷怪談』等で知られる監督・福谷修。
 表裏一体型のスリリングなデュアル・ムービー、そして、幽霊でも心霊でもない、クリーチャーでもない、まったく新しい童謡ホラーサスペンスが、ここに誕生した。

ストーリー

聖蘭女学院の音楽室で、合唱部員12人が惨殺される事件が発生した。警察は失踪した合唱部顧問、栗原美咲を容疑者として指名手配したが、逮捕に至らない。
5年後、廃校となった学校にTVクルーが訪れる。校舎から童謡の歌声が聞こえてくるという近所の住民の証言があり、その謎を解明するためだった。
取材に同行した音響分析官、宇田響子(安めぐみ)は校内の不穏な空気を察する。
女子アナ内田瑞希(石坂ちなみ)のリポートの合間に、響子はディレクター菱見淳一(松尾敏伸)やプロデューサー矢代圭太(津田寛治)の許可を得て、この事件を独自に調査する。
音楽室の惨劇の一週間前、屋上から飛び降り自殺した小川奈々香は死の直前、携帯で彼氏にメッセージを残していた。その音声を分析する響子は屋上に向かうが、そこで「かごめかごめ」を口ずさみ豹変したAD黒川比奈子(玉城ちはる)に襲われる。間一髪、菱見に助けられた響子はこの出来事をヒントにメッセージの謎を解明する。
響子は染谷未紀の失踪にも疑問を抱き、校舎の防犯カメラの映像を手がかりに、事件当時の音声を復元。未紀の失踪の謎を暴く。その矢先、今度は録音マン奈良本茂(小坂真郷)が姿を消す。彼を捜す響子は図書室で古書「童謡綺談」を発見するが、その時不気味な「とおりゃんせ」の歌声が聞こえてきて…。
5年前の事件をなぞるように次々と異変に見舞われるTVクルー!これが童謡の呪いなのか!? 真相に迫る響子の前に、驚愕の事実が!

スタッフ

監督:福谷修
プロデューサー:伴野智、柳原祥広
脚本:福谷修
音楽:原田勝道
主題歌:「表の章」志方あきこ「Amnesia」
「裏の章」キリト「拍動」
ノベライズ:竹書房文庫
技術協力:ダイナモピクチャーズ・オムニバスジャパン

キャスト

「裏の章」
安めぐみ
松尾敏伸
石坂ちなみ
津田寛治
多部未華子

LINK

□公式サイト
□この作品のインタビューを見る
□この作品に関する情報をもっと探す