こわい童謡
2007年/日本/カラー/74分/ 配給:東京テアトル
2007年11月21日よりDVDリリース 2007年8月4日よりテアトルダイヤ(池袋)にてレイトショー、ほか全国順次公開 2007年7月21日、テアトル梅田にてレイトショー 2007年7月7日、テアトル新宿にてレイトショー
(C)2007「こわい童話」製作委員会
サブ題名 −表の章−
公開初日 2007/07/21
配給会社名 0049
解説
「かごめかごめ」「はないちもんめ」「ずいずいずっころばし」……。成立過程や歴史などに不明点が多く、その歌詞には多義的な解釈の余地がある童謡。時に不穏な意味を読み取ることも可能なこの不思議な“うた”の世界に深く潜行し、民俗学者・長野隆之氏の監修の下、物語の旋律が流れ始める。まずは次々に起こる凄惨な事件とともに、謎が深まるばかりの【表の章】。
そして【裏の章】では、謎解きが開始される。あらゆる微細な「音」の分析を通して、現実の犯罪捜査に重要な役割を果たす日本音響研究所の協力を得て、実際の機器を導入、リアルな音響分析=謎解きが展開していく。
【表の章】主演は本作がホラー初主演となる多部未華子。凶事の渦中に翻弄されながら、一人、謎に立ち向かう姿に強い存在感が漂う。そして【裏の章】には、これが待望の映画初主演となる安めぐみが、音響分析官というプロフェッショナルな役柄に、従来の彼女のイメージを打ち破る果敢な演技で応えている。
物語を2つに巧みに分岐させ、さらに1つの世界観の中に見事に再び掌握してみせたのは、脚本家としての手腕を高く評価され、『渋谷怪談』等で知られる監督・福谷修。
表裏一体型のスリリングなデュアル・ムービー、そして、幽霊でも心霊でもない、クリーチャーでもない、まったく新しい童謡ホラーサスペンスが、ここに誕生した。
ストーリー
東京郊外の名門校、聖蘭女学院。転校生の正木彩音(多部未華子)は奇妙な幻聴に悩まされていた。そんな時、寮のルームメイトで同じ合唱部員の小川奈々香(秦みずほ)が校舎の屋上から飛び降り自殺する。死の直前、奈々香は「かごめかごめ」を口ずさんでいた。
さらに合唱部の部長、染谷未紀(近野成美)も失踪する。未紀を捜す彩音はトイレで、首を吊ったまま「とおりゃんせ」をささやく未紀の異様な姿を目撃する。衝撃で気を失った彩音は保健室で目覚める。合唱部の顧問、栗原美咲(霧島れいか)と彩音はトイレを訪れるが、未紀の痕跡はない。あれは夢?そんなはずは…。
新たなルームメイト、二宮紗世(しほの涼)も深夜、彩音の目の前で「はないちもんめ」を口ずさみながら、おぞましい姿のまま失踪する。失意の彩音は図書室で偶然手にした古書「童謡綺談」の一節から、一連の事件に童謡が絡んでいることに気づく。童謡に秘められたメッセージの通りに事件が起きている!?
彩音は元合唱部員の真壁亜里砂(悠木早矢)と出会う。亜里砂によると、この学校には過去にも失踪や自殺が相次いでいたという。そしてそれは、合唱部が練習をしている音楽室の呪いのせいだと話す。そんな亜里砂も「ひらいたひらいた」の歌詞をなぞるように蓮のツタに全身を締め上げられて惨殺される。
すべてが幻?この学校に何が?彩音は一人で事件の謎に立ち向かおうとする。しかしそんな彩音にさらなる悲劇が襲いかかる!
スタッフ
監督:福谷修
プロデューサー:伴野智、柳原祥広
脚本:福谷修
音楽:原田勝道
主題歌:「表の章」志方あきこ「Amnesia」
「裏の章」キリト「拍動」
ノベライズ:竹書房文庫
技術協力:ダイナモピクチャーズ・オムニバスジャパン
キャスト
多部未華子
近野成美
悠城早矢
奏みずほ
しほの涼
霧島れいか
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