16[jyu-roku]
原題:16
サキ、16歳。知らない街で、まだひとりぼっち。
2007年/日本/カラー/75分/ 配給:スローラーナー
2008年01月25日よりDVDリリース 2007年5月26日より渋谷シネ・ラ・セットにてロードショー
公開初日 2007/05/26
配給会社名 0048
解説
『赤い文化住宅の初子』から少しだけ大人に近づいた、サキ、16歳の一瞬。
知らない街で、まだひとりぼっち。
ひとりの少女が、女優になるために、親元を離れて上京してきた。“東京”は、あまりにも大きくて、騒がしくて、息ができないほど空も狭い。ここに、少女の居場所はまだどこにもない。ひとりぼっちで歩く街。初めての仕事、初めてのひとり暮らし、そして初めての、ちいさな恋…。“憧れ”と“現実”の間で揺れながら、少女は“日々”を歩いていく。サキ、16歳。知らない街で、ひとりぼっち。
『赤い文化住宅の初子』(タナダユキ/07)のスピンオフとなる本作は、主演・東亜優の上京から『赤い文化住宅の初子』の撮影までのエピソードがベースとなって作られました。女優を目指しひとりで歩き始める少女が、少しづつ歩き出していく初々しさと、誰もが経験する、新しい一歩を踏み出すその瞬間。まぶしくて、幻滅して…、少女が経験する希望や淋しさをやさしく描き出した、心温まる物語が誕生しました。
『青い車』から3年。
奥原浩志監督が、主演・東亜優の上京物語をベースに、
16歳の瞬間をやさしく見つめ、等身大の少女を描き出しました。
『タイムレスメロディ』(99)、『波』(01)をはじめとし、前作『蒼い車』(04)でも、ロッテルダム国際映画祭、香港映画祭などに招待され、常に海外から高い評価を受け続けている奥原浩志監督。心の揺れを繊細に描き続けてきた奥原監督は、本作で、期待と不安を胸に抱いた少女のふいに見せるきらめきの瞬間を、やさしいまなざしを持って包み込みました。そして、主人公サキを演じるのは、第29回ホリプロタレントスカウトキャラバンで審査員特別賞を受賞し、TBS 愛の劇場「我輩は主婦である」の記憶も新しい、タナダユキ監督作品『赤い文化住宅の初子』の主役に抜擢された東亜優。彼女の、幼さの中に同居する強さと、16歳という年齢こそが持つ美しさ。“初子”で見せたあどけない初々しさから、半年後。少女から少しだけ大人へ近づきつつある彼女のありのままの姿が魅力となって溢れ出した作品です。
サキと出会い、通り過ぎる、まわりの人たち。
透き通るような歌声は、時にやさしく、時にせつなく…。
青春時代に感じる孤独と憂いを繊細に表現した幼馴染みのヤマジを、「4 TEEN」(廣木隆一/04)、『幽閉者(テロリスト)』(足立正生/07)の柄本時生。サキが憧れを抱く俳優に『紙屋悦子の青春』(黒木和雄/06)の松岡俊介。サキを見守るマネージャー役に小市慢太郎をはじめ、日本映画界の名バイプレーヤーである、渡辺真起子、諏訪太朗、徳井優など、16歳の少女のサキを、ときに優しく、ときに厳しく見守る“大人”たちが出演しています。そして、16歳の少女のとまどいと希望をうたうのは、繊細かつ凛とした歌声が印象的な、3月にデビューしたばかりの木下美紗都。そのやさしく透きとおるような歌声と、cubic musicレーベルを中心に国際的に活動する杉本佳一が紡ぎ出すアンビエントな音楽は、サキが田舎から旅立つ時の切なさや、東京でのとまどいと希望を、やさしく空気のように包み込みます。
ストーリー
スタッフ
脚本+編集+監督:奥原浩志
エグゼクティブ・プロデューサー:片岡正博 相原博美
企画プロデュース:越川道夫
プロデューサー:小林智浩 佐藤央 小室隆之
撮影:橋本清明
照明:村田暁彦
録音:清水修
整音/効果:菊池信之
企画協力:ホリプロ
音楽協力:HEADZ
キャスト
東亜優
柄本時生
小市慢太郎
諏訪太朗
宮田早苗
徳井優
伊藤清美
紺野千春
渡辺真起子
松岡俊介
LINK
□公式サイト□この作品のインタビューを見る
□この作品に関する情報をもっと探す