原題:21

2008年3月28日

2008年/アメリカ/カラー/122分 配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

2008年10月22日よりDVDリリース 2008年5月31日(土)より、有楽座ほか全国ロードショー

公開初日 2008/05/31

配給会社名 0042

解説




数学の天才学生VSラスベガス!

数学力の低下がささやかれる中、大流行中の知能ゲームの数々。最近では「脳を鍛える」シリーズ、「数独」「百ます計算」等は、もはやエンタテインメントとして定着し人気を博している。また理系の天才を主人公にしたTVドラマ「ガリレオ」の大ヒットなど、ますます注目を集める「理系的天才」。そんな中、登場する本作『ラスベガスをぶっつぶせ』は、理系でイケメンの主人公ベンを筆頭に、数学の天才大学生たちがその能力をカード・ゲーム(=ブラックジャック)に応用し、ラスベガスで攻略に挑む。これまでになかったアプローチで、スリリングかつサスペンスフルに描いている。

すべてが実話、すべてが実在の人物!

本作の原作は、数学を用いた本格的なサスペンス、しかも実話をベースにしたことで注目を浴びている。それがベン・メズリック著の『ラス・ヴェガスをブッつぶせ!』(アスペクト刊)だ。世界最高峰の理科系大学であるマサチューセッツ工科大学(MIT)に実在した天才学生ジェフ・マーが、その頭脳と才能を活かしてブラックジャックの必勝法=カード・カウンティングというテクニックを習得。それを用いて、世界中のギャンブラーが集結するラスベガスを攻略するという痛快なストーリー。
カギとなるのは、カード・カウンティングという戦術で、ブラックジャックに用いられる非常に高度なテクニック。カードのシャッフルや残り枚数、すでに使用されたカードの札目などから出目を計算し、プレーヤーが有利になる方法だ。実際は熟練のギャンブラーでもこの戦術を習得することが相当困難だとも言われており、MITの学生たちが、それを難なくやってのけてしまったこと自体が驚愕の事実である。

ハリウッドの期待の新星

ジム・スタージェス主演!
主人公のベン役には、新鋭ジム・スタージェスが挑んでいる。ボストンの普通の学生からラスベガスのセレブへの変貌ぶりの演技力には注目。その知的でクールなルックスは女性からの支持が集まるに違いない!イギリスで「確実にブレイクするアップカミングスター」として注目されている彼は2007年にアメリカで大ヒットを記録し、数々の映画賞にノミネートされたミュージカル映画『アクロス・ザ・ユニバース(原題)』(監督:ジュリー・テイモア)で主演を務めたことでも知られている。実はこの作品、ビートルズの楽曲を使った前衛的なミュージカルとして話題を呼んだだけでなく、ジムの歌唱力が絶賛を浴びた。その結果、ジュリー・テイモア監督はジムを気に入り、彼女の次回作として企画しているブロードウェイ・ミュージカル「スパイダーマン」で、主役の最有力候補としているのだ。これが実現すれば、ハリウッド版のトビー・マグワイアに並ぶス
ターになることが約束されるだろう。

オスカー俳優ケヴィン・スペイシーが映画化!

この原作に惚れ込み、映画化に際して立ち上がったのは、『ユージュアル・サスペクツ』『L.A.コンフィデンシャル』の名優ケヴィン・スペイシー。彼はこの原作の映画化権を取得し、プロデュースを買って出ただけでなく、自身が気に入っていたキャラクターでもあるローザ教授を演じている。また、監督として『キューティ・ブロンド』で大ヒットを収め、ポジティブな青春ドラマには定評のあるロバート・ルケティックがメガホンをとり、サスペンス色の強い原作の構成を、爽やかで前向きなメッセージを感じる青春ドラマの要素をプラス。新たな解釈で「数学の天才たちのラスベガス攻略物語」として描くことに成功した。さらに『スーパー
マン リターンズ』、『ブルークラッシュ』のケイト・ボスワースが、主人公ジムの恋の相手となる美人学生
のジルを演じ、華を添えている。

ストーリー

MIT(ボストンのマサチューセッツ工科大学)で優秀な成績を収め、前途洋々の生活を送る学生ベン・キャンベル(ジム・スタージェス)。彼と親友たちは、ロボットコンテスト用の工学ロボの研究をしたり、帰りにはバーに行きスポーツ系のサークルの集まりを遠巻きで眺めながら酒を飲んだり……いわば“オタク系”のMIT学生
の典型。そんなジムの夢は、MITを卒業した後は、母親の夢でもあるハーバード大学医学部へ進学し、医師への道を歩むこと。そのためには、学費30万ドルを用意しなければならない。母子家庭のジムにとってはあまりにも巨額の学費のために、奨学生の試験を受けるがうまくいかず。スーツ・ショップでのアルバイトでは到底追いつかない金額のために頭を抱えている。

天才的な数学力を持つベンの才能に、ある日、ミッキー・ローザ教授(ケヴィン・スペイシー)が気づく。ローザ教授は優秀な生徒を集めて、秘密の研究をしていたのだ。その研究とはブラックジャックで必ず勝つ方法=カード・カウンティングの習得。ベンはローザ教授に招かれ、チームを訪ねる。集まっていたのは教授と学生のジル(ケイト・ボスワース)、キアナ、チョイ、フィッシャーの5人。彼らがしていることがどうにも信じられず、一度はその場を去るベン。だが、母親に「奨学生の試験はパスしたから援助はいらない」などと心配をさせない為のウソをついてしまった彼には、お金がどうしても必要。しかも、メンバーには以前から憧れていた学内一の美女ジルがいる。彼の心は葛藤する。

学費のため、と割り切って、研究チームのドアをたたくベン。徹底的にカード・カウンティングのイロハを叩き込まれるが、天才的な数学の才能を持つベンだけに、のみこみは早かった。数々のテストをパスし、チーム内でもズバ抜けたセンスの持ち主と認められたベンは、チャイナタウンの地下カジノで最終試験を受けることに。段取り通り、決まった合図によって席に着いた彼の前にカードが配られる。ジムは、トレーニングで得た勘と暗号を駆使して大成功! 最終試験にパスしたのだ。 

ラスベガスに乗り込んだチームは、週末を利用して超高級ホテルのスイートルームに集結。それぞれの役に徹してカジノに潜入し、ブラックジャックで次々大金を稼ぎ出す。こうして、ラスベガスでの贅沢を謳歌するセレブと、ボストンに戻ると普通の大学生、という二重生活を送ることになったジム。しかも憧れのジルとも親密な仲になりつつあった。だが、それも長くは続かない。ベンはスリリングでリッチなラスベガスでの暮らしに楽しみを覚えてしまい、ボストンでの地味な学生生活では満足できなくなってしまう。

ビジネスとして勝ち続ける彼らに、カジノのルール違反者を取り締まるコール(ローレンス・フィッシュバーン)が目をつける。コールはチームの手口を見抜き、違反者としてカジノから追放しようと画策する。また、チームの仲間割れ、ボストンの親友たちとの不和、ジルとの関係にも微妙なズレが生じ始めるベンは、巨大な暗影が漂い始めていることも知らず、ラスベガスに乗り込む。そしてチームは、史上最悪の事態に見舞われ……。

スタッフ

監督:ロバート・ルケティック
原作:ベン・メズリック(「ラス・ヴェガスをブッつぶせ!」アスペクト刊)

キャスト

ケビン・スペイシー
ジム・スタージェス
ケイト・ボスワース
ローレンス・フィッシュバーン
ケビン・スペイシー

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