全てのツイてない人に“幸せ”を呼ぶ、大型時代活劇

2007年/日本/カラー/??分/ 配給:東映

2007年12月07日よりDVDリリース 2007年6月23日、全国東映邦画系にてロードショー

(C)2007「憑神」製作委員会

公開初日 2007/06/23

配給会社名 0004

解説



『鉄道員』から7年—。浅田×降旗コンビで人間悲喜劇に挑戦

時代小説から四次元小説まで日本人を描いて読者の心を魅きつけて離さない作者・浅田次郎。
誠実にそれぞれの人生を生きる無名の庶民の心を描き続けている映画監督・降旗康男。
1999年浅田×降旗コンビで製作された『鉄道員(ぽっぽや)』は270万人を動員。日本中に感動の嵐を巻き起こした。それから7年—。
今回は、お江戸に生きた、最後の侍を、笑いの中にみずみずしく描き上げた怪作「憑神」が原作。

時は幕末、下級武士の別所彦四郎。学問所では優秀であったが身分制度に縛られ身動きできず、その上婿養子先から追い出され、もはや困ったときの神頼みと拍手打った神様が悪かった。
何と現れたのは“貧乏神、疫病神、死神”の憑神様だった。

泣いて、笑って、満足度100%の人間悲喜劇で日本映画に神風を贈る。

主演・妻夫木聡は降旗監督が出演を依頼

主人公・彦四郎役は『涙そうそう』『どろろ』と主演作品が続く俳優・妻夫木聡。
降旗監督作品に出演したいという妻夫木聡の想いが監督に届き、また、監督もこれまでは青春真っ只中の瑞々しい若者像を演じてきた妻夫木に、「今回は青春を謳歌できない、だからこそ輝く役を演じてほしい」と出演を熱望し、本格的に映画化がスタートした。
また貧乏神、疫病神、死神役をはじめ日本を代表する多才なキャストが終結し、新境地に挑む妻夫木聡をサポートする。

降旗監督は、今作『憑神』では、神に愛された男を通して日本人の“誇り”と“負けっぷり”を描く

『国家の品格』がベストセラーになり、『下流社会』など格差に着目した本も続々出版され日本人の在り方が問われる昨今。私たちの立ち位置を確認する時に来ている。

『負け組は本当に負けているのか?勝ち組は本当に勝っているのか?』

現代にも通じる大きな時代の変りめであった幕末。そんな時代に出合ってしまった彦四郎。
信じて仕えてきた将軍も今は頼りにならない。
「まがいものにあふれた世界の中で、彦四郎はどう生きるのか」を
“笑い”と“涙”の中で降旗康男が観る者に問いかける。

撮影監督は木村大作、2007年初夏公開

10月31日東映京都撮影所でクランクインし、12月末クランクアップ予定。撮影監督は降旗康男とのコンビで数々のヒット作を生みだしている木村大作。そして時代劇の枠を超えた衣装・美術・音楽で新しい劇空間を生み出していく。
映画の完成は3月中旬を予定し、2007年初夏、温かな感動で日本中を包み込む。

ストーリー



幕末。時代が変わろうとしている。
世間では《尊皇攘夷》《公武合体》の声が高まっている。
主人公・別所彦四郎も、江戸と同じに元気がない。
彦四郎は御徒士という下級武士。旗本とは格差のある御家人だ。
下級武士とはいえ、代々将軍の影武者をつとめてきた由緒ある家柄。
そのうえ、彦四郎は文武両道に秀で将来を嘱望されていた。
しかし、不運にも、婿養子にいった裕福な井上家から、ある事件をきっかけに離縁されてしまう。
愛する妻と息子から引き離され、無役として実兄の家に居候。兄と兄嫁からの強い風当たり、味方は母だけという肩身の狭い日々を過ごす中、彦四郎は昌平坂学問所(昌平校)でライバルだった榎本武揚と再会する。
彼は軍艦頭取に出世して、彦四郎とは大きな差がついている。
彦四郎を心配する蕎麦屋の親爺・甚平は、榎本が出世した理由は、向島の三囲(みめぐり)稲荷にお参りしたからで、彦四郎にも行くと良いと勧めるが、榎本が神頼みなどする訳がないと彦四郎はとりあわない。
しかし、蕎麦屋からの帰り、酔って転げ落ちた川岸の足下に、さびれた三巡(みめぐり)稲荷の祠をみつけ、これは分社に違いないと、つい手を合わせてしまうのが、人の心の弱さ。
《みめぐり》というだけに、彦四郎には、みっつの災いがめぐってくるという。
一進一退、憑神との攻防を繰り広げているうち、不思議なことに、彦四郎も神様にも、互いに変化が現れる。
神様は人間達に影響され見た目だけでなく心まで人間味を帯び、彦四郎は、逃げるばかりでなく追いつめられた先に活路を見いだそうと考えだす。
榎本武揚や勝海舟は、新しい世のために力を貸してほしいと彦四郎に声をかける。
そして憑神に取り憑かれた彦四郎の進む道に待ち受けるのは、災いか、福か?

スタッフ

原作:浅田次郎(新潮社刊)
監督・脚本:降旗康男 
撮影監督:木村大作

キャスト

妻夫木聡
夏木マリ
佐々木蔵之介
笛木優子
鈴木砂羽
石橋蓮司
本田大輔
徳井優
江口洋介
上田耕一
大石吾郎
鈴木ヒロミツ
佐藤隆太
森迫永依
赤井英和
香川照之
西田敏行

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