原題:FIRST DESCENT

—人は限界点を越えられる—

2005年/アメリカ/カラー/110分/ 配給:東北新社

2007年10月26日よりDVDリリース 2006年12/23(土)渋谷シネ・アミューズほか全国順次ロードショー

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公開初日 2006/12/23

配給会社名 0051

解説


【想像を遥かに超えた世界がここにある】
誰もがいつかは挑戦してみたいスノーボーダーの聖地ともいえるアラスカ。その手つかずの山々に、新旧を代表する5人のスノーボーダーたちが集結。ヘリで山頂まで飛び、前人未踏の”ファースト・ディセント”(=人が初めて滑る斜面)を征服することが目的だ。後戻りはできない。選ばれた人間のみが踏み入ることのできる領域、恐怖に打ち勝ったものだけが味わう恍惚感、一瞬たりとも気の抜けない大自然との対話…。これは目で観るのではなく体感する映画だ!

【ゴールドメダリストのチャレンジ】
若干19歳でエクストリームスポーツの最高峰Xゲームの全種目を制覇し、世界の頂点に上り詰めたショーン・ホワイト。次なる最大の目標トリノオリンピックを目前に、本作で初めてのビッグマウンテンに挑んだ彼は、ふだんの競技とは違う脅威的な自然の力に圧倒される。頂点を究めてきたプライドをズタズタにされながらも果敢に挑戦する彼の姿は、観る者を感動へと導く。

—— 子供の時、滑り台から飛び降りたときに感じた痺れるような興奮。あの感覚を、この映画を観て思い出して欲しい。 世界のトップライダーも子供のようにビビった究極のアドレナリン・ラッシュは、あなたの中にもきっとある!

【『DOGTOWN & Z-BOYS』の流れを汲む、溢れ出る”自由”な精神】
映画の中には、誕生して25年になるスノーボードの歴史が、時代のパイオニアたちのインタビューを交えて描かれる。それは『DOGTOWN & Z-BOYS』(01)や『ステップ・イントゥ・リキッド』(03)などのドキュメンタリー映画に溢れていた徹底的に自由な精神と共鳴する。さらに『ロード・オブ・ドッグタウン』(05)のサントラを手掛けたマーク・マザースボウの選曲による、BECKからジャック・ジョンソンに至るまでの激しくもメローな音楽が、”スノーボード時代”の絶妙な空気感と見事にシンクロする。

ストーリー







アラスカ州、バルディーズ。ボーダーの聖地”セイナ・ロッジ”に5人の勇敢なスノーボーダーが集まった。彼らの目的は、アラスカの前人未踏の雪山を”ファースト・ディセント”(初滑走)することだ。目の前には圧倒的なスケールの急斜面が切り立っている。前人未踏のチャレンジを前に彼等の瞳は輝きを増していく。
1日目—ロッジに到着し、くつろぐライダーたち。ビリヤードを打ちながら、ショーン・ファーマーとニック・ペラタは昔滑ったアラスカの思い出話に花を咲かせる。嵐の前の静けさか、皆表情はやわらかい。

2日目—ニックを中心に詳細に書き込まれた地形図を見て作戦を立てる。チュガチ山脈は滑るのに最適な斜面がたくさんある。初めてのマウンテンライドに不安を見せるショーン・ホワイトとハンナ・テーター。百戦錬磨のテリエ・ハーコンセンは冷静に地図を分析している。

3日目—いよいよ、念願のビッグマウンテンに挑む日が来た。ライダーを運ぶヘリの中でハンナは不安そうに言う。「死んだらどうする・・・?怖くないけど。—やっぱりケガは心配、でもバックカントリーを経験して進化したい」ハンナはヘリの窓越しにまぶしそうに目的地を見つめる。
ポイント”キーウィ・ジュニア”。初日のウォーミングアップには手ごろな斜面がある。難しすぎることはないが、”危険”もある。
まず、ホワイトが先陣を切った。慣れないパウダーの斜面はホワイトを本気にさせた。滑り終えた彼は興奮を隠すことなく、19歳の笑顔を爆発させる。ハンナとニックは無線を使いラインを確認する。「俺を信用しろ」とニック。無事滑り終えたハンナは麓で待っていたニックとハイタッチで喜びを交わした。そして、ビッグマウンテンのパイオニア、ファーマーの出番。久しぶりのパウダーをかみ締めるように、独特な(あえて危険な)ラインで降下してゆく。テリエは美しくしなやかに完璧なライディングを見せる。

6日目—ライダーたちのほてった体をクールダウンさせるかのような雨、そして雪。予定変更をよぎなくされた彼らは、ロッジの中から寂しそうに明日の晴天を祈る。

8日目—晴天。トラビス・ライスが突然の来訪をする。盛り上がるライダーたち。トラビスの登場に一番刺激を受けたのはテリエだった。「トラビスがアラスカで滑ると他のライダーたちがかすむ」テリエはトラビスの実力に惜しみない賛辞を送る。
昨晩までの新雪はいい面もあるが同時に危険もはらむ。山頂付近は雪崩の危険がある為、途中のポイントでキッカーをつくり、ジャンプをすることにする。超一流のライダーたちが自らキッカーを作る。「イカれた試みだ」とホワイトもビビった程の巨大キッカーが完成。トラビス、テリエ、ホワイト、と次々にハイレベルなジャンプを繰りひろげる。続くファーマーとハンナは着地寸前でバランスを崩し激しく横転してしまう。倒れこむファーマー。そして、涙ながらにハンナは悔しがる。「こんなにハデにコケたのは初めてだから、自尊心がズタズタになったわ」

9日目—すっかりビッグマウンテンに慣れてきたホワイトとハンナ。その滑りを見て安心するニックとファーマー。テリエとトラビスは互いに刺激を受け合いながら目を疑うようなライディングを披露する。そのとき、トラビスが着地した斜面がバックリと割れそのまま雪崩となり彼を飲み込んだ……

スタッフ

プロデューサー/監督/脚本:ケビン・ハリソン KEVIN HARRISON
プロデューサー/監督/編集:ケンプ・カーリー KEMP CURLEY
撮影:スコット・ダンカン SCOTT DUNCAN
音楽:マーク・マザースボウ MARK MOTHERSBAUGH
ナレーション:ヘンリー・ロリンズ HENLY ROLLINS
アソシエイト・プロデューサー:ジョン・カプラン JOHN KAPLAN
マーク・ジョバート MARK JOUBERT
エグゼクティブ・プロデューサー:
デイブ・バーウィック DAVE BURWICK
ジョン・ギャロウェイ JOHN GALLOWAY
ジェイミー・ウェスティン JAIME WEINSTEIN、
テラ・ハンクス TERA HANKS
クリス・ムーア CHRIS MOORE
ラリー・タンズ LARRY TANZ

キャスト

ショーン・ホワイト SHAUN WHITE
ハンナ・テーター HANNAH TETER
テリエ・ハーコンセン TERJE HAAKONSEN
ショーン・ファーマー SHAWN FARMER
ニック・ペラタ NICK PERATA
トラビス・ライス TRAVIS RICE

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