原題:Les Métamorphoses du choeur

2004年/フランス/35mm/カラー/ビスタ/DTS SR/98分/ 後援:フランス大使館文化部、(社)全日本合唱連盟、日本合唱指揮者協会 配給:バップ+ロングライド

2007年07月25日よりDVDリリース 2006年12月23日、ユーロスペースにてロードショー

公開初日 2006/12/23

配給会社名 0389

解説


“歌いたい!”アマチュア合唱団の強い気持ちが共鳴を呼ぶ、心に響く音楽ドキュメンタリーがここに誕生!

パリ13区。週に一度、総勢100名のモーリス・ラヴェル音楽院に所属するアマチュア合唱団のメンバーたちが、女性指揮者クレール・マルシャンのもとに集まる。目標は、近づいて来た教会でのミサ・コンサート。日々仕事に追われる大人から、子ども達やティーンエイジャー、余暇を楽しむ老人まで。合唱団に所属する誰もが、最初から上手く歌えるわけではない。しかし、繰り返される練習の中で、ひとりひとりの歌声が旋律を奏で、やがてひとつのハーモニーとなり、“音楽”へと昇華されていく。そこには、初めてのオーディション、身振りを交えたユニークな発声法、グループに分かれてのパート練習、そしてオーケストラを迎えたリハーサルが映し出され、緊張のステージを迎えるまでの過程を通し、アマチュア合唱団ならではの努力や苦労しながらも成長していく姿が丹念に綴られる。

指揮者と合唱団の思いがひとつになって、ひとりひとりの歌声が“合唱”になっていく

『合唱ができるまで』で最も印象深いのは、歌うことが喜びという、シンプルでひたむきな思いの合唱団員たちの姿である。“歌いたい!”という強い気持ちが、いきいきとした表情となって引き出される合唱の大いなる可能性、そして、それぞれの歌声が合唱の形をなしていく様に、高揚感とさわやかな感動を覚えるだろう。

“合唱ができるまで”の奥深い世界
 
 指揮者マルシャンとの親交がきっかけで、本作の制作を決心したマリー=クロード・トレユ監督。本来、映像では表現することが困難な“合唱ができるまで”の奥深い世界を、丁寧かつ力強いカメラワーク、巧みな編集で描き切ることに成功した。その知性あふれる手法にフランス・メディアから、最上級の賛辞が送られた。
 劇中で繰り返し歌われるのはマルカントワーヌ・シャルパンティエの「真夜中のミサ曲」。フランスでは、クリスマスの定番曲として長く親しまれ、近年、日本でも注目を集めている。ミヒャエル・ハイドン作曲の「メメント(主よ、御心に留めて下さい)」と共に、楽曲そのものが、指揮者、合唱団と並ぶ重要な登場人物としてその役割を果たしている。

ストーリー


スタッフ

監督:マリー=クロード・トレユ
撮影:ピエール・ストウベール
録音:イヴ・ズロトニッカ
編集:カディシャ・バリア

キャスト

合唱団指揮者 クレール・マルシャン
モーリス・ラヴェル音楽院合唱団(アマチュア合唱団)

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