1966年01月14日公開

1966年/日本/8巻 2,383m 白黒 ワイド 配給:大映

2008年01月25日よりDVDリリース 2006年10月28日、シアター・イメージフォーラムにてロードショー

公開初日 2006/10/28

配給会社名 0106

解説


小野年子と、後に「ノストラダムスの大予言」で大ブレイクする五島勉の同名小説を、武智が脚色、監督。小野年子の体験をもとに、彼女の肉体が泥沼の中を転げ回るように生きた生涯を映画化した作品である。心ならずとも娼婦として生きていく道しか残されていない年子は、転落する人生を進んでいく。物語は、すべて事実に沿って作られた点が特徴でもあり、リアルに迫真性あふれるショッキングな画面に仕上げられた。公開後は、大ヒットを記録した。

ストーリー

 進駐軍が町中を闊歩する終戦直後の京都。東京の空襲で両親を失い伯母の家に身を寄せることになった年子。そんな彼女に、ある日軍物資不法所持の嫌疑をかけられ、突然MPから出頭命令が来る。連行される途中、年子はGIたちから次々とレイプされる。犯された身を恥じ伯母の家に戻れなくなった彼女は、東京の友人宅に身を置くが、性病にかかっていることが発覚。入院した年子はいつしか医師望月に秘かな想いを抱くようになる。間もなく、GIが病院を襲い、看護婦や妊産婦に暴行するという事件が起こった。望月は責任をとって辞職する。失望した年子は入院中に知り合った娼婦の甘言にのって三沢へ流れ、娼婦となる。そこでエミソン軍曹と知り合い、華やかな生活を送るが、それも長くは続かなかった。再び、娼婦に戻る年子。やがて体に異常を覚え、診療所を訪れた彼女は望月に再会する。しかし、癌との診断をくだされた……。やむなく年子は手術代を借りに、以前出会ったミラー少佐を訪ねた。しかし、ひどい仕打ちに合い、ついには年子は殺意を覚える……。

スタッフ

製作:芥川和敏
監督:武智鉄二
助監督:福岡ゆたか
脚本:武智鉄二
原作:小野年子 五島勉
撮影:高田昭
音楽:西辺竜
美術:大森実
録音:関野任郎
照明:青松明
編集:金子半三郎
スチール:森一六正
製作主任:江面豊
製作:武智プロダクション 

キャスト

小野年子 :路加奈子
行田文栄 :紅千登世
加茂春恵 :有沢正子
後宮潤子 :小畑通子
望月五郎 :剣持伴紀
エミ :月まち子
カズコ :李麗仙
サリー :八木千枝
ロジャース大尉 :ボッブ・ベイン
ミラー少尉 :マイク・ダニーン
エミソン軍曹 :トム・ハーパー

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