1966年01月14日公開

1966年/日本/9巻 3,038m カラー ワイド 配給:日活

2006年10月28日、シアター・イメージフォーラムにてロードショー

公開初日 2006/10/28

配給会社名 0106

解説


妖しくも繰り広げられる絢爛の絵巻物を素材に、武智自身が製作、脚色、監督。紫式部が創造した、日本文学史上最も有名なプレイボーイ・光源氏の華麗で赤裸々な女性遍歴を、丹念に描いていく。浅丘ルリ子、芦川いづみら豪華な俳優陣を揃えたことも話題だった。

ストーリー

 その子冷泉帝の擁立につれ、太政天皇となった光源氏は、愛人・紫の上をさしおいて、朱雀院の第三皇女三の宮を妻に迎えたが、やがて生まれた子は、三の宮と頭中将の息子柏木の間に生まれた子供であった。源氏は、若い頃のあやまちが、今自分に返って来たことを知る—。源氏は父桐壷帝の妻・藤壷に思慕を寄せ、気位の高い妻・葵に満たされぬものをほかの女性に求めていく。源氏は、伊予介の妻・空蝉の許へしのび、またその娘・軒端萩、遊女宿の女夕顔とも一夜の契りをかわすなどその遍歴を次々と重ねてゆく。そしてついに義母への愛を断ちがたく藤壷の寝所にしのんだ源氏は、母であることを忘れて藤壷を抱きしめる。やがて藤壷は源氏の子を生んだ。一方源氏の恋心を恨んだ六条御息所は、源氏と契りを結ぶ女を次々と呪い殺した。源氏は、養女として育てていた藤壷の姪・紫の上を、妻とすべく契りを結ぶ。やがて六条御息所と藤壷は髪を断って世を捨てた。愛人を失った悲しみを、朱雀帝の妻である朧月夜の部屋でまぎらわそうとする源氏は、朱雀帝の逆鱗に触れ、勅勘をこうむって須磨へ流される。やがて勅勘を解かれ都に戻った源氏は、再び太政天皇にまでのぼったが、紫の上の死に、大きな打撃を受ける。鳥辺山にのぼる煙を見つめ、涙する源氏の顔にはかつての美しさは姿を消していた。

スタッフ

製作:武智鉄二
監督:武智鉄二
脚本:武智鉄二
撮影:渡辺静郎
音楽:千葉祐久
美術:大森実
録音:田中一孝
照明:海野義雄
製作:源氏映画社

キャスト

花ノ本寿
浅丘ルリ子
芦川いづみ
花川蝶十郎
北条きく子

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