1981年09月12日公開

1981年/日本/110分 カラー ワイド / 配給:松竹、富士映画

2006年10月28日、シアター・イメージフォーラムにてロードショー

公開初日 2006/10/28

配給会社名 0106

解説


前作『白日夢』から17年後、古びない谷崎潤一郎の世界を、よりハードに描いたリメイク版。武智鉄二は、“堕落”をテーマにすることによって、人間の可能性、性の真なる解放を問いかけようとしている。いま必要なもののそれは不可能を可能にする、動物ではない、人間の堕落とばかり……。モデルからロマンポルノの女優になった愛染恭子がヒロインに抜擢され、日本舞踊、発声、体操、ジャズダンスなどの特訓を重ね、大役に挑んだ。ドクトル役は、大島渚作品などのベテラン、佐藤慶。二人のハードコアでの強烈で耽美なファック・シーンは当時大きな話題となり、女性客も得て、大ヒットを記録した。

ストーリー

ある日、青年倉橋順吉は、歯科医院で美しい令嬢・葉室千枝子に出会った。二人は並んで歯科医(ドクトル)の治療を受ける。順吉は麻酔注射をうたれ、霞んでいく意識の中で、信じられない光景を見る。ドクトルが千枝子を裸にし、胸に歯型の残るほどの口づけをする。そして、ドクトルは、ディスコで、ホテルで、千枝子をいたぶり犯す。千枝子はドクトルを憎みながらも、歓喜の声にうちふるえる。千枝子へのつのる想いをどうすることもできない順吉は、ついに千枝子を刺し殺してしまう。千枝子は死に、ドクトルから解放された……。いつの間にか、歯の治療は終わっていた。あれはすべて夢だったのか? 千枝子は挨拶して診療室を出て行き、順吉は後を追う。海辺で何事もなかったのごとく、二人は見つめあうのだった。

スタッフ

製作:池俊行 前田有行
監督:武智鉄二
助監督:荒川俊昭
脚本:武智鉄二
原作:谷崎潤一郎
撮影:高田昭
音楽:芝祐久
美術:小沢秀高
録音:アオイスタジオ
照明:アオイスタジオ
編集:佐藤浩
製作:武智プロ

キャスト

愛染恭子
佐藤慶
川口小枝
勝然武美

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